と、医師は複数本の針状のものを取り出した。

「嫌ぁ、お願いです。もう針は勘弁して下さい。」

「これは針ではな『鍼』だよ。お嬢ちゃんの疲労回復の為に打ってあげるからね。
痛みは全然ないから怖がることはないよ。」

「はい、先生。じゃ、よろしくお願いします。」

と、アンジュは服を脱いでベッドにうつ伏せになった。
幼い少女の身体に無数に鍼が刺さっている奇妙な光景がそこにはあった。