私がルカのこと、放っておいたことってあったっけ?
(彼女の愛情たっぷりな腕の締め付けを受けて微笑みながら、自分もルカの背中に腕を回す)
(こちらが妹と間違われそうなくらいの大人っぽい姿とは逆に、子供のように甘えてくる彼女に変な顔一つしないで)
……嘘だ。
ちょっと外に出たくらいで怒ったり泣きそうになったりするルカが、
私を待って大人しく留守番してるわけがない。
(尻尾がついていれば千切れるんじゃないかと思うくらいに、にゃんにゃんと甘えてくるルカに)
(くすっと意地悪そうな笑みを浮かべて、耳元に唇を寄せて冷たく威圧するように囁く)
……ふぅん、そっか。
ルカは私が欲しいんだ。なるほどなるほど。
(彼女がぽつりと漏らした惚気たっぷりの言葉に、きらりと瞳を煌めかせると)
(クククと喉を鳴らして笑い、うんうんと頷き)
ンッ……。
こら、誰がキスしていいと言った?
キスは私からするって、言わなかったかな……?
(頬に唇が触れるとぴくっと可愛らしく震え、小さく開いた唇からか細い息を吐く)
(唇を寄せてきた彼女の腰をぎゅっと腕で締めて抱きつくと)
(上目遣いに見上げながら、不満げな顔をして)