――で、いつもだったら……これでオシマイなんだけど、今回はちょっとだけ特典をつけようと思って。
その袋の中身、そのなかに「Z・O・I・D・S」の五文字のうち、三文字以上が入っていた奴にはボクからプレゼントか悪戯をあ・げ・る。

自分のクッキー袋の中身の確認方法は簡単。ボクにアンカー(>>)を付けた上で
自分の名前の後ろに#と好きな文字列を入れるだけさ。君たち流に言うなら「トリップをつける」って奴だね。
もっとも、一人で何個も袋を取るような子供や……わざわざ調べてどうこうする奴には悪戯もご褒美もあーげない。
それと、「はい」とか…そういった、一言だけ残して…ってのも、…正直反応に困っちゃうからこれもスルーしちゃうから。
(スペキュラーの背中の上から、悪戯を見透かしたように笑うと…小さく指を振ってみせて)
(肩に箒を乗せると、分かった?と言うように首を傾けて)
ちなみに期限は一週間以内。人が減っちゃった今だと、だーれも気付いてくれないって可能性もあるけど、それもそれ。
その時は諦めて、泣きながらボクが湿気ったクッキーを全部食べちゃうから。
…優しい優しい名無し達は、ボクのそんな姿――見たくないだろ? ――だよね、そうだと思った。

……じゃ、ルールは分かったよね。もう一度確認するよ?
「アンカー」と「トリップ」を付けた上で、「一週間以内」に返信だからね。
あ、なんなら悪戯とご褒美…どっちがいいか、なんてのを書いてもよし。当たるか当たらないかは別にしてもね。

それじゃ、今日はこれで……。…誰も居なくなっちゃったと思ったんだけど……
返信があって、ホッとしたよ。また遊びに来るから、のんびり待っててくれると嬉しいな。じゃーね。
(機獣は音もなくその場から浮き上がると、ゆっくりと夜空の雲間へと消えていった)

【それじゃ、おやすみ!】