(本当に絶頂で気を失う事ってあるんだ…意識を失うってこういう感じなんだ…)
(そう自覚しながら、美雪は全裸にパンプスだけを付けた姿で昼間の無人駅の駅舎の中で)
(名前も知らない男の子と二人きりの状況下で初めての絶頂失神を体験し…)
はぁッ…ぁ…あふぅ……ん……
(失神する前に見た男の子の表情に、それでもマゾ精神を擽られていた)
(男の子は美雪が絶頂の快感で意識を失った…そんな事は判らない)
(そして、女性の身体に興味はあっても驚きのあまり目の前で全裸女性が倒れている事の)
(有難みもまだ判るはずも無く…愛液を噴射されて表面がヌルヌルになったスマホを見てショックを)
(受けていた様子であったが、倒れ込んだまま起き上がらない美雪に慌てた様子で……)

んッ…ふぁッ…んん………っ…
(肩を揺すられる感覚…それに美雪の口からわずかに声が漏れる)
んん…ぁ…ふぇ…え………っ!?
(その声に反応する様にさらに強く身体を揺さぶられ意識を取り戻す美雪)
(目を開けると、木造の天井…意識を失っていたためかすぐにはここがどこかは判断できず)
っ……!ひっ…ぁ…わ…私…ぁ…ああっ!?
(自分が今裸である事に気づくと、鮮明によみがえってくる失神する前の出来事の記憶…)
(失神から覚めたばかりにも関わらず、美雪の顔が羞恥の感情にサッと赤くなってゆく)
ぁ…あの子は…ぅうっ…!え……ひっ…だ…誰っ…?!
(何とか上半身を起こしあの男の子の姿を捜すと近くで心配そうに美雪を見下ろしていて…)
(…でも…あの子が今あの位置に立っていて…それじゃ…今さっき私の身体に触れていたのは…?)
(思いつきたくない答えに震えながらも首を動かすと…もう一人の別の男の子が…)
(最初の男の子とは逆に、明らかに興奮した様子で美雪を見下ろし彼女の身体を見つめていて)
きゃっ…?!や、やだっ…そんな…ぁ………嘘っ…ぁ…カギ…ぃやあっ?
(上半身を起こし、手で乳房を覆い隠し…何時の間にかもう一人増えていた新しい男の子を見ると)
(その手には美雪が手首につけていたコインロッカーのカギ…)
(美雪の来ていた服と帰りの電車賃などが入ったロッカーのカギが握られていて…)
かっ……返して…か…カギ…返して…嘘…何で…?