>>543
ぁあっ…う、嘘…ぁ…ま、待っ…いやぁ…
(電車が動き出した事の重さがみゆきにじんわりと伸し掛かってくる…)
(恐らく兄弟はロッカーの服を隠したと言っても手元に持ってる様子は無い事からあの駅の近くに本当に隠されている…)
そんな…そんなっ…!嘘…ぁあ…駄目っ……
(美雪自身他の服なんて準備していないし、この兄弟が美雪に服を羽織らせてくれるとは思えない)
(今の自分は、全裸で電車に乗って…服の合った場所からすぐに戻れない距離まで移動しようとしている…)
(美雪が涙をためていた眼を大きく開き口元に手を当て、兄弟に抱きかかえられたまま現実を受け入れたくない様に首を振る)
(そんな美雪の動揺ぶりに、兄弟の支配欲は昂ってゆく)
ひ…ぁ…あっ…ちょ…止め…ぁあ…ぁ…!
(先ほどホームから見かけた子供のいる辺りに、持ち運ばれてゆく…これ以上みられる相手が増えたら…)
(もし騒がれたりなんてしたら…それ以前に自分はどんな態度を取って切り抜けたら…美雪が混乱する)
ぁッ…や、やだっ…人いる…お、お願い…これ以上…ひっ…!
(大人と思われる人影が座席に腰掛けているのが見えてこれ以上近づかない様に懇願するが)
(運が良かったのか…その車両には先ほどホームから見えた子供…小学生位の男の子…)
(その子の傍らに二人の男女が肩を寄せ合って眠っている…男の子以外は美雪達に気づいてはいない)
っ…!?そ…そんな…本気…なの…そんな距離…は、裸で歩くなんて…んッ…んぅッ…
(兄が美雪の耳元で次の駅で降りて元の駅まで裸で歩かせる事を考えてる事をそっと教えてきて)
(その光景を思わず思い浮かべる美雪…怯えて震えあがるが思わず股間からトロリと蜜を溢れさせる)
ひっ…ゃ、ゃだ…そんなので…好きになるなんて…それで…初めてをなんて…!
ち、違うの……私…は、裸で…いたけど…ぁあっ…いや、イヤ…違うの…
(だが、こうして電車の乗りこんでしまった以上もはや美雪に選択肢はない)
(戻りの電車を待っても、無事に電車の乗れるかは判るわけもなく、それ以上に財布も没収されている美雪に)
(そんな事を兄弟が許してくれるはずも無く…美雪の中に兄弟に逃げない様に挟まれながら)
(土地勘の全く無い田舎道を全裸で…手で身体を隠す事すら許されず歩いてゆく自分の姿が浮かぶ…)
(嘘…嘘…本当に…本当に今私裸で電車に乗って…そんな無謀な露出…しようとしてるの…?)
(そんな妄想に捕らわれてる最中であったが、突然兄に声をかけられ)
ひぁっ…!ぁ……あ…え、えっと……そ、その…こ、こんにちは…ボク…っ…
(その親子連れの中で唯一眠っておらず、さっきも電車内から美雪達を見て驚いていた男の子が)
(いつの間にか美雪達の近くに近寄ってきていて…助けを求めて騒ぎを起こすわけにもいかず)
(兄に抱きかかえられたままの美雪はしどろもどろになりながら、男の子に挨拶をする)
(その男の子も、その子の両親と思われる男女も当たり前だが普通に服を着ていて…)
(美雪は自分の格好のあり得なさを改めて自覚する…特に母親と思われる女性が普通に服を着ている事に…)
(そんな美雪の心情を察したのか兄は美雪を抱きかかえたままいやらしく笑い…弟の方は)
(女性と美雪を見比べながら美雪の方が綺麗だ…等と呟いているが…)