(ナウシカの耳に唇を近づけると、低い声で、しかしはっきりと言う)
…私の妻になれ
(ナウシカが何か言おうとするその前に、ナウシカを抱き締め)
そなたの秘密、私は全て見抜いているぞ…
そなたは気高い人格者としての面を持ちながら
腐海の蟲も浄化できぬほどの闇を抱えている
…そなたの闇に向き合えるのは私だけだ
私ならそなたを理解し、導き、…愛することができる
(身動きできない程の力でナウシカを抱きながら、更に耳元で続ける)
そなたは闇から逃れられぬ性質の人間だ
…私と同じようにな
しかし我々が共に生きることによって闇を分散させることが出来る
…もう夜な夜な枕を涙で濡らすこともなくなる
自分を愛さなかった母への想いに縛られることも
(次第に低く囁くように言いながら、ナウシカの首筋に舌を這わせる)
ナウシカ…私はそなたを…愛し始めている