肩を抱く新一を蘭は見上げる
「家に行くの?」
「重いと思うか?」
「ううん。私はどこでも良いけど、あなたは良いの?私なんかを入れるの」
「あんただから良いんだよ。今まで女を連れ込んだ事なんてねえからな」
「意外と純情っぽいのね」
「勝手に言ってろ」
ベッドに横たえられた蘭を新一は見下ろす
「なぁ、俺は何人目なんだ?」
「本気で知りたい?」
「…いや、訊いてみただけだ」
「私の事なんて知ってもしょうがないよ。どうせ」
「一晩だけ、なんて俺は考えてねえよ…それより、名前教えろ」
新一の執着は始まっている