(とある町の小さな宿屋──)
(町の中心部に近いところにはもっと良い宿はいくらでもあった)
(しかし、わざわざ人気のない町外れの安宿に泊まったのはその安さとは別に理由があった)

(たまたま街角で出会った客寄せの少年はこの宿の息子だった)
(その少年はどういうわけか、微かに邪剣の放つ瘴気を纏っていたのだ)

(すぐに影響が出るほどでもない僅かなものではあったが、そのまま見過ごすわけにもいかない)
(かと言って、彼の両親にその事を信じてもらえるとは思えず、とりあえず彼に接近することにしたのだ)

(聞けば、歳は同じ。翌日、町を案内してくれるというので話はその時にすればいいだろうとタリムは寝床についた)


【部屋に侵入して、やり放題ということでお願いします】
【他の客はなし、両親は少年に薬を盛られてぐっすりということで】