>>197
うぐっ…!お、大人になれ…
流石に保護者が居るかもしれないのに…普段通りだと……
(シュール、もしくはこれはこれで萌えだと一部の生徒から求愛されそうだと言う印象もあったが)
(それ以上に自分を弄られているような気持ちになり、いつも通り口汚く叫びそうな衝動をぐっとこらえると)
(にへらと笑ったのだが、無理して笑った分不自然な上少し気持ち悪かった)

よ、よし!ならなおさら入らないとなっ
(既に十分に驚いたからか、たまに「出る」よりも今は「出ない」と言う情報が勝ち、ホッと胸を撫で下ろす)
(何故こいつは平然として居られるのかと疑問もあったがそれは置いておき、櫛灘の後について玄関に入ると)
お、おぉぉ…中もすげーなー…。時代劇のセットみたいだ
…っとここか。……ていうか一体どんな奴なんだろうか…
(流石に中に入ってまで叫ぶことは無かったが、玄関先は勿論、靴を脱いで上がった先の光景は普段見慣れない物ばかりで)
(ぽかんとバカな子供みたいに口は開けっ放しになり、小声ながらも感嘆の声を漏らしていると)
(ふと、この家の家主であろう櫛灘の保護者は一体どんな奴なのかと緊張した面持ちになり、襖を開けられていくと)
(ごくりと唾を飲んで冷汗を滲ませながら開かれていく先をじっと見守って)

デカっ!?
(叫ばない、大人っぽく振る舞う、と言う覚悟は虫けらのように吹き飛ばされ)
(身長を含めた身体の色々な場所のサイズは勿論、人間的にもデカそうな堂々とした態度と、見た目に違わぬ声に完全に威圧され)
(ついつい声を張り上げてしまうと、対面しただけで小動物のようにビクビクっと小刻みに震えあがってしまう)
あ、ああー…ごほんっ。そうだな、えーと…櫛灘の担任じゃないが、えーと…えーとだな…
何か色々と有って今回家庭訪問を担当することになったレベッカ宮本です、よろしくお願いシマス…
(完全に圧倒されたダメージで意識が吹き飛んでいるからかどことなく棒読みで、差し出された座布団にどうもどうもと恐縮しつつ座ると)
(縮こまっている故にちびっ子具合は普段の3割増し。ジト目の様に細くなった目は美雲を見上げ)
(楽にしろと言われても、そう簡単には出来そうになかった)
その、櫛灘…いや、千影?そう、千影が学校で問題を起こしたから来たとかそう言うんじゃ無くてだな
ちょっと家庭の様子を見に来ただけだから……その、今日は軽い雰囲気で…
……オネガイシマス