やってみる価値はありますね。白薔薇戦争。
下克上は黄薔薇さんちだけの専売特許ではないでしょうし。
(ここは素直に乗らせてもらう。小さくくすりと微笑を零し)
…中身が大変な事になってそうです…開ける勇気はありませんのでそのままお返ししますので悪しからず。
……印象深かったのはとりわけ祥子様と私が喧嘩した時ですよ。
先代様ときたら思いっきり楽しんでおられましたよね。あの時。ふーふーっしゃーっ
(祥子様に言わせればあれは喧嘩ではなく指導だけれど)
(少しおどけて喧嘩中の猫のような声を出して)
ふ…ふふふ……さ、三年次になりましたら―――白薔薇の受け継ぐスキンシップの力で先代様に悲鳴を上げさせて見せるんですから。
………えい………
(志摩子さんと先代様と、三人で顔を寄せ合う姿勢になり一枚のマフラーを共有する)
(お姉さまと先代様が唇を重ねあう姿を見て…先ほどの自分を思い出し…意趣返し?少しびっくりさせてやろうと思った?)
(それはわからないけれど、そっとお姉さまと逆側から先代様の頬に唇を付けた)
>>10
似た者同士、いいところも悪いところもわかり易いし、逆に自分を見ることもできるんだよ。
でもさ、志摩子さん。過去形にしちゃうのはちょっと早いかな?
先代様はこうしておられるしご卒業までに少しでも甘えちゃうのもお姉さま孝行じゃないかな。
なーんて不肖の妹が言ってみちゃう。私はさ。これから思いっきり甘えさせてもらうから。
(パチリと片目を閉じて見せた。我ながら少し照れくさい事を言ってるなぁと思うけれど)
(でもそう言ってあげたくなる人、その人の傍らで成長していきたい)
………ぁ……
(さびしい…唇が離れる一瞬…そう感じてしまう。けれどそれは次のふれあいの前触れともいうべきもので)
(指と指を絡めあわせ再びの唇。柔らかくも甘い……心が乱れる)
は……ぅ……………甘くて…熱いよ……志摩子さん……私、知らなかった……
キスって………溶けて…ううん、素敵…なんだね…
(ほぅ、と甘い溜息を零す。一枚のマフラーを三人で共有しながら…間近でみるお姉さまと先代様のお顔)
(穴があったら入りたいくらい今の自分は顔を赤くしているだろう)
>>10