>>128
まあ、お姉さまったら食いしん坊です。
でも電車だとゆったりと会話をしながらお話出来るというのは大きいですね。
交通手段でも電車はお姉さまお好きなんですね。
たとえばバスなんていう方法もありますけど。
はい、私は金沢市の観光アピールを受け持っていますから……はっ、なにを私は。
けどお姉さまが乃梨子に悪い嗜好品を押し付けたりしないのは分かってますから。
心配するのはお姉さまの素行から、それを学ばないかというところでしょうか。
たとえば急に紅薔薇の蕾に抱きついたりなど。
(乃梨子の性格を考えると絶対に有り得ない。乃梨子は自分よりな人間だからわかるのだが)
アンビバレンスでしょうか。でも乃梨子と私が崖に落ちそうになったら乃梨子を助けてくださいね。
(自分は隣の席に座ると腕のロザリオの後をなぞられくすぐったそうに首をよじり)

そうですね、いくらお姉さまでもお金をいくらでも使える身分じゃないでしょうし。
能登、行きます……?
(自分もついていくとは言えず、姉の嬉しそうな顔を見て微笑みを返し)
そうですね、今だったら八重の桜で盛り上がってる屋敷に訪れてみたり……。
……はい、すごく。
(手を引いてもらいたいと思いながら言葉には出さず蒼眸を見つめる)