形が違って、甲乙付けるようなものではないということですよね。
私だってお姉さまが、もし誰か……なんてことを想像すればきっとそうなるかもしれません。
は、い?――きゃっ…お、お姉さま?
(抱きしめるようにされ、三姉妹の膝椅子状態に驚くようにお姉さまを見る)
そうはいいますけど、この状態だと触れ合う姿が見れませんから……。
はい、私に告げていただけるなら幸いです。
きちんとお姉さまはお迎えできないと、祥子さまにお叱りを受けてしまいそうなので。
んん――わかってます、お姉さま。
(感のいいお姉さまなら察してしまうのだろうと思いながら目を閉ざし指の感触に身を寄せ)
二人きりで……乃梨子にこんな大胆な真似、してもいいのかしら。
今はこうして勢いでしちゃってますけど……え、あ……はい。
(言われるまま薄桜色に色づく唇をほんのりと開いてお姉さまを見る)
>>20
そうなの、かしら。じゃあやっぱり私はあなたのお姉さまなのね。
そしてあなたは私の妹。乃梨子……でもそれが嬉しいわ、あなたがそう言ってくれて。
(自分がそうなら良かった、と思う純和風、和人形と呼ぶに相応しい容姿の少女の髪をなぞり)
(前髪を頬髪をキスし、ややこわばっていた唇が柔らかく解きほぐされるまで何度もキスをした)
(いつの間にか寒さは消え、三者の熱と室内に甘い香りが膨らんでいた)
本当、私には勿体無いくらいよく出来た妹よ。
あなたに逢えて、私も少しづつ変わって……乃梨子、……んっ…ん……。
(ほろ、と柔らかい茶の髪が解け、肌をなぞる。乃梨子の鼓動を掌から感じながら)
(早くなる鼓動とともにキスにも熱が溢れだした)
【二時くらいを目処にしようと思いますけどどうでしょうか】
【今日おしまいになるかなって思いましたけど思いの外膨らんでしまいましたね】
【楽しくて、互いに求めてしまう気持ちなんでしょうけど】