煙草のにおいが充満する場所……
(駅の喫煙所とかかなあと想像する)
聖さまのにおいは聖さまのにおいです……私は嫌いじゃないですけど
(同じ事を繰り返しながら、最後の方だけ小声になって)
(自分についた匂いを消したり、気にしたりしながら笑う聖に、丸く見開いた目を向け)
聖さまは、ご自身がどういう匂いだったら良いと、考える事がおありですか?

(聖が離れるとちょっと名残惜しい気もして、それは割と表情に出てしまっているが平静を装い)
そ、そうですよ、私が嫌かどうかはともかく、蓉子さまが居ないからと言って、
それ以外の目が無いとは限らないんですから

(言いながら乱れたかと思われる制服を整え、鞄を手にし)
そろそろ私は失礼します
カルピスは戸棚に入れておきましたので皆さんでどうぞ
それじゃごきげんよう!
(聖の腕の中の感触を、赤らめた頬に余韻として留めながら、もうコオロギが鳴いてるなあと思いつつ小走りで帰路につく)

【お時間ですので、これでお暇させて頂きます】
【蓉子さま、聖さま、ありがとうございました!】