そう?それなら良いけど。
(ヤマケンくんの心知らず。もちろん途惑いなどにも気づくはずもない)
(ただ、普段の様子、自信たっぷりだったりする彼がどこか外しているような気がして)
(まぁ、良いか。何かあれば話してくれるだろう、とか、割と暢気に構えた)
うん、まぁ。母は私の目標だけど。それは違うよ、ヤマケンくん。
キャリアを積んでも年収1000万の夢がかなっても…その、いずれはそうなるだろうってことだ。
結婚…今は興味もないけど、ずっと一人で居れるのかって訊かれたらそうじゃない。
(やけに熱く語るあたり、ガリ勉の異名をもつ自分も、友人なんてものが出き、まぁ、ここでいうことじゃないだろうが)
(空気を読めば言えないだろうが。敢えて…言えば、彼の存在もあって大分丸くなった様子)
(賢いヤマケンくんならばこの変化を悟られてしまいそうで、自己防衛をしている自分に気づく)
そうか、男らしいと言われるのは悪くはない。いずれ、男子と肩を並べていくんだから。
(ここで「キャリアウーマン」への夢を口にするのも、先の会話で、らしくないことを言ったことへのフォローだ)
いや…手料理なら……食べにはいけないでしょ?
公園なら…パスタよりお弁当にしよう。
(二人、だとか、手料理だとか、フラグの言葉に動揺し、努めて冷静を装ったところで顔が紅いんじゃ効果はない)
(いつかハルを庇った時みたいに声が上ずって、堪えきれず「二人で食事に行く」…その意図をはっきり尋ねようと口を開いた矢先)
(公園、だと!?張っていた気が途端に解れ、肩先をしならせ安堵する。少し、寂しい気がするのは何故だろうか)
(それを自分が知るのはきっと…もっと先のこと)
【なんというか、ガッツリ返事をしてしまった。しかも、意味不な感がありありだ】
【さくっと話すつもりだったのに、なんてこと。もうこれは色々と捻じ曲げて、私が(ヤマケンくんに)デレなければ始まらないという気さえしてきた】
【次に会ったら挽回させて。じゃあ、また】
【晴れて100を取った私からも返す。有り難うございました】