そかそか。
俺もシズクが来てから、時間経ってるなって思ってたからなー
ホント、ダメ元で声かけてみた感じだったし、よかったぜ!
でもな?
驚いた、驚いたって繰り返すなよな。
そんなに何回も驚かれると、俺がお化けみたいじゃないか……なんてな?
(まだ今日は会ったばかりだし、シズクの照れ臭そうな仕草に心が揺れてしまったのは内緒だ)
(だから少しだけ逸れた視線を追いかけたそうにするが、すぐに止め、その代わりに軽口を叩いて)
太陽のようかー
でも、それってよ、調子が狂うって言ってるし、いいのか悪いのかわかんねえっつうか……
夏場の太陽だったら暑苦しいって意味もあったりすると思うから、喜んでいいかはわかんねえけど!
俺を暑苦しくされてくれてるのは、初めて会った時からシズクが優しくしてくれて──本当に嬉しかったからなんだからな?
だから、ありがとうな、シズク。
(屈んでいた態勢を元に戻すと、逸れた視線がまた合えばいいなと思っているような瞳を向けながら)
(言ったのはただのお礼だが、その時だけは少し落ち着いた声色で心を込めて伝えようとした)
【嬉しいとか言ってもらえるのはお世辞でも嬉しいぜ】
【つーか、この通りなんだが、俺はあんま早く返せないからなー】
【だからっつうわけじゃねえけど、速度とかは気になんないから、いい意味で楽に話してくれるのが一番嬉しいぜ】