……ヤマケンくん。どうした?
(ツイと逸らされる視線に小首を傾げる鈍感さ。もちろん、どうした?と言う問いも真剣そのものだ、ブれない)
よ、嫁っ…?(ちょっと動揺入る)
ま、まぁ…いずれはそうなるんだろうけど。家には弟もいるし、婿養子は要らないだろうし。
(なんだろう、これ。別に嫁=結婚だとしても、なぜ自分はこんなに動揺した?)
(自問しながら、ゼミの時のパスタ話しに助けられる。まぁ、話題が替わったということらしい)
う、うん…あれは自分でも良いアイディアだったと思う。冷めないし。
若干のびるけど……。
(なんとなく饒舌になって応えていると、ヤマケンくんの言葉にお茶を噴きそうになった)
な…!?た、食べるの…?ふ、二人で……?
(細まって射貫くような瞳にガチンコしてしまう。途端、頬が茹で上がった生物のように赤くなってしまうが)
わ、わかった。そうか、二人というと…ゼミ、的な。
うん、また講習があれば……二人分、作ってこよう。……パスタで良い?
(自分勝手に辻褄合わせ納得するのも、その実ヤマケンくんの「お誘い」の意味が理解できているからかもしれない)
(大丈夫、上手く…交わせた、というか。あたりさわりなく、自然に答えられたはずだ、うん)
【ごめん、少し遅くなってしまった。ヤマケンくんもそろそろ時間だろうか】
【私の手料理カッコ二人きり、は…また次回に振る舞おうと思う】
【ヤマケンくんの返事(時間があるなら)に軽く返して私はそこまでになりそうだ】