【地獄の】イヤリング官女官能スレ【三人官女】
0001名無しさん2014/06/15(日) 02:02:09.58ID:P/i8Ux01
このスレはスーパー戦隊シリーズ第17作目。
「五星戦隊ダイレンジャー」に登場する悪の組織、ゴーマ族の侍女
地獄の三人官女の三女「イヤリング官女」でHな妄想をするスレです。

ルール(最初に読んでください)

・人の好みは千差万別、好みに合わなかった方は見なかったことにしてください。
・荒らしやアンチはスルーしてください。皆さん、仲良く妄想しましょう。
・SS投下や画像の貼り付けは、このスレではOK。
 ただし、基本的にイヤリング官女のみで。
 例外として指輪官女とネックレス官女もOK。(姉妹だからね)
・人を不快な気持ちにさせる言葉遣いは控えましょう。

以上です、追加事項が増えるかもしれません。

それでは、お願いします。
0002地獄のッ2014/06/15(日) 02:21:50.49ID:???
いちおつ
0003名無しさん2014/06/15(日) 02:34:26.21ID:P/i8Ux01
イヤリング官女 官能

一人の男が自慰行為に耽っていた。

6月も半ばになり、気温が30度近くへと、グッと上昇。
しまっていた扇風機を出す家が増えて、熱中症対策も進んでいく中。

男は窓を開けずに、閉め切った部屋で手を激しく上下に動かす。
男は汗をほとばしらせながらも、恍惚した表情でつぶやく。
「ああ......いいよ...イヤリング官女...」
0004名無しさん2014/06/15(日) 03:24:38.86ID:P/i8Ux01
大抵の人は、男が何をオカズにしているか、さっぱり分からないだろう。

ここで説明しよう、「イヤリング官女」とは

特撮「スーパー戦隊」シリーズの第17作目。
現在も高い人気を誇る「五星戦隊ダイレンジャー」に登場する、怪人である。

作中では、「ゴーマ族」と呼ばれている悪の組織で、6000年前の地球にいた種族の一つであり
「妖力」を使うことができ、世界支配を企んでいる、という設定だァァッ!!

イヤリング官女のキャラの立ち行きは「地獄の三人官女」と呼ばれる官女の一人で
「阿古丸」という名の少年幹部の侍女として付き従っている。という役柄だァァッ!!

ちなみに、「指輪官女」と「ネックレス官女」の二人の姉がいるぞ。
指輪官女が長女、ネックレス官女が次女、イヤリング官女が三女だァァッ!!。
華やかな姿をしているが、戦闘能力は高く。
三位一体攻撃でダイレンジャー達を苦しめたぞ。

「五星戦隊ダイレンジャー」についての詳しいことは自分で調べてほしい。
0005名無しさん2014/06/15(日) 03:34:09.01ID:P/i8Ux01
今の説明で、イヤリング官女が何者かは理解できたのだろう。
外見の特徴は自分の目で確かめてみてほしい。

だが、このままでは男が何故
彼女?怪人?をオカズにしている理由が分からない。

それも説明しよう。

それは、男が変態だから、以上。いや、異常かな。
0006名無しさん2014/06/15(日) 03:58:34.25ID:P/i8Ux01
「ハァハァ...イヤリング官女...いいよ...」

男は、もしも周りが聞いていたら、即死級の言葉を放ちながら、一生懸命にしごく。

「ああ...そんな...イヤリング官女...そんなことしたら...だめ...」

そして、男は限界を迎えた。

「やばい...いきそう...出る...ウッ!...」

男はティッシュにその全てを開放した。

「フゥ...」

余韻に浸り終えると、しばらくしてから、激しい自己嫌悪が彼を襲った。
0007名無しさん2014/06/15(日) 04:18:24.63ID:P/i8Ux01
彼は酷く後悔した。また、やってしまったと...。

話は15年前程に遡る
男は、幼い頃にTVで見ていたダイレンジャーの
イヤリング官女を見て初めて勃起をしたのだ。

そこから、彼の苦悩は始まる。

まず、子どもの時から周りから、少し変な奴扱いされていた。
それは、ダイレンジャーの話になると、イヤリング官女が一番好きといつも言っていたからである。
友達からは、ダイレンジャーよりも、敵の怪人が好きだなんておかしいぞと言われた。
指摘されて、多少は傷つきそれ以来
人前で、口にはしなくなったが、心の中では叫んでいた。

「イヤリング官女が一番好きだァァッ!!」
0008名無しさん2014/06/15(日) 04:26:14.16ID:P/i8Ux01
小学生時代も半分が過ぎ、周りの友達が
次々と「ヒーロー」への憧れから卒業していくが、彼は未だにイヤリング官女が好きだった。

もっとも、イヤリング官女は「ヒーロー」では...ないのだが...。

中学生時代に入ってからも異性には興味を持たず
相変わらず、イヤリング官女のことばかり考えてしまう。

無論、性的な興味はイヤリング官女へと向けられた。
0009名無しさん2014/06/15(日) 04:39:55.72ID:P/i8Ux01
高校生活も一人で過ごした。部活にも入らなかった。
このころから、イヤリング官女の情報収集に情熱を傾けた。
周りが変わっても彼だけは変わらなかった。

両親も彼の性癖には気付かなかった。普通は知らないだろうが...。

大学に入っても、これといった楽しい思い出はなく
やっぱり、イヤリング官女一筋だった。

周りが海に行ったり、カラオケをしたり、スポーツに打ち込み、異性と付き合ったりして
遊びや人との付き合い方、情熱や愛を体験し、青春を駆け抜けていくときに。

彼は家に真っ先に帰宅し、PCで調べまわっていた。

そして、脳内の妄想だけが危険な領域へと変わっていった。
0010名無しさん2014/06/15(日) 05:01:30.12ID:P/i8Ux01
現在、彼はフリーターをしている。
仕事で稼いだお金は全て、愛するイヤリング官女をもっと知るために、使われている。

彼は一人暮らしをはじめた。
彼はイヤリング官女のブログを立ち上げ、情報収集の手柄を載せた。
そして、ダイレンジャーのDVDを全巻買い揃え
自作のフィギュアや抱き枕、多数のイラストを制作している。
勿論、全部イヤリング官女のだ。

彼は、掲示板にも何度かスレを立てたのだが、世界広しといえども
性癖の合う奴は見つからなかった。

彼は前から自分はマニアック過ぎるのかと考えていたが、
世間は彼からみて、もっと深刻な状況だった。
イヤリング官女が好きどころか、知らない人の方が多いではないか。
彼は、そう思い知らされた。
0011名無しさん2014/06/15(日) 05:10:11.00ID:P/i8Ux01
彼には、いつもどうにもならない問題を抱えていた。

それは………………。

イヤリング官女が3次元の世界で存在していないことだった。
一応、イヤリング官女のスーツはあるが、生きてはいない。それは彼女ではない。
どんなに愛していても、届くことのない気持ちと精液は、むなしく宙を舞う。
彼はイヤリング官女に話しかけることも、触れることも、体を重ねることもできない自分に
猛烈に腹が立った。どうやったら2次元の世界に行けるかを本気で考えた。
0012名無しさん2014/06/15(日) 05:27:08.81ID:P/i8Ux01
彼は全てを憎んだ。世界中を敵に回してもいいと思った。
まず、ダイレンジャーを恨んだ。
(羨ましいんだよ、同じ世界にいられて、俺もこの世界に行きたいんだよ)
次にゴーマを恨んだ。
(なんであんな怪人が出したんだよ、好きになっちまったじゃねぇか)
さらに、監督や脚本家やデザインした人をを恨んだ。
(どうしてあんな話やデザインでOKをだしちまったんだ)
TVまで恨んだ。
(てめぇが、放送するから見ちまったじゃねえか)
(そのせいで、俺はこんなに苦しんでいるんだぞ)
最終的にあんなに愛していたイヤリング官女を憎んだ。
(だいだい、全ての元凶はお前のせいなんだぞ)
(お前が、美しすぎて勃起したせいで)
(俺はお前なしでは勃起できなくなってしまったんだぞ)
(責任とってくれよ、一回でいいからやらせてよ)
と、かなり危険な思想になってしまった。
0013名無しさん2014/06/15(日) 05:43:00.78ID:P/i8Ux01
その他にも、TVを買った両親や理解してくれなかった友達、石ノ森章太郎さんまでもが犠牲になった。

(父と母がTVなんて買っていたから見ちゃったんだ、ちくしょう)
(あの時、あいつらが理解してくれたら、ちくしょう)
(そもそも、スーパー戦隊シリーズがなければ、こんなことには、ちくしょう)

まだまだ恨んだ相手が星の数を程いるが割愛させていただく。

でも、一番憎んだのは自分だった。

(子供のころ、普通にダイレンジャーを見てれば......)
(イヤリング官女を好きにならなければ.......)
(むしろ、見なければ......)
(俺は今頃......)
(うあああああああああ)

彼は地球上でたった一人の孤独を十分に味わった。

でも、彼は愛する気持ちを止められなかった。
だって、彼女が好きだから。
この後悔だって、いつものことだった。もう慣れた。いつものことさ。
そう、己に言い聞かせた。この間過去を思い出すために、かかった所要時間は僅か30秒ほど。
0014名無しさん2014/06/15(日) 06:02:29.20ID:P/i8Ux01
彼は時々、自慰行為後の賢者タイムで考える。
俺は一生をこうやって過ごしていくのかな。
たった一人、家族を持たず、親に孫の顔も見せれずに、親と永遠の別れを迎え
孤独に生きて、ありもしない妄想に取り憑かれ続け、挙句の果てには孤独死でもするのかな。

もし、イヤリング官女と出会わなければこんな風にはなってなかったのかな。
だけど、多分どこかで俺は君を見つけて、今と同じように君を愛していただろう。
それだけが、俺の人生の生きた、せめてもの証だ。
(この気持ちを...誰でもいいから...俺を認めてくれ......)

もはや、打開策など何もない。
宇宙や未来、はたまた、急に新しい世界が始まるような
とびっきりの奇跡が起こらない限り......。

その時の男は知る由もなかった。
奇跡が始まる日が明日からだってことを......。
0015名無しさん2014/06/15(日) 06:13:11.39ID:P/i8Ux01
とりあえず、プロローグを書き込みましたが、眠いです。

ところどころ間違いや変な文章があると思うのでそこはスルーしてください。

長文ばかりで読みづらくてすみません。

正直、このスレは私のオナニーのようなものですから。

今のところエロ成分は少なめにしておりますが、これからかなり増やす予定です。

見てくれている人がいたらありがとうございます。

頑張って書き続けたいと思います。

つづく
0016名無しさん2014/06/15(日) 06:19:17.03ID:P/i8Ux01
イヤリング官女 官能2

次の日、といっても、まだ日付を超えたばかり
街は暗黒の眠りについている。

男は暇だったので、近所の裏山にでも散歩しに行くかと思いつき
服を着替えて、靴紐を結び直し、暗闇の中に走り出した。
0017地獄のッ2014/06/15(日) 06:19:27.67ID:4zNtSIU4
>>15
乙です。素晴らしいクオリティですね。今後どう話が膨らむのか楽しみです。
ちなみに主人公の男は自分がモデルでしょうか?ブログや抱き枕やフィギュアといった文がちょっと引っ掛かったので(
0018名無しさん2014/06/15(日) 06:37:55.06ID:P/i8Ux01
散歩といっても、何処かに用事があるわけでもない。
何もせずに、ジッとしていると、イヤリング官女のことを考えてしまうからだ。

裏山は子どものころによく遊んていた場所だ。
今でも時々、こうやって散歩に行く。
こんな遅くに行くのは初めてかな。
今までせいぜい10時ぐらいまでだったからな、散歩に行くのは
さすがに、一人では暗闇が怖いので、何かから逃げるように
忍者の如く、闇夜へと走り去る。
0019名無しさん2014/06/15(日) 06:49:31.80ID:P/i8Ux01
途中、またイヤリング官女が頭の中をよぎるので月と競争しながら突っ走る。
山道が見えてきたので、せっかくなので久しぶりに登るか......。
裏山の頂上を目指そう。全く、月はいつも隣りで走ってくれるよな。
俺みたいな物好きに付き合ってくれるなんて、優しいんだなお前は......。

そんな変な想像しながら、ついに裏山の頂上に到着。
息を切らしながら夜空を見上げる。

たくさんの小さな星と
一つしかない大きな月が
散りばめられている。
言葉にできないほどの輝きを放つ。
その美しさに汚れた心が、浄化されていくようだ。
0020名無しさん2014/06/15(日) 07:06:54.20ID:P/i8Ux01
月がこちらを見下ろし微笑んでいる......ように見えた。
俺の神経もどうかしちまったみたいだな。

こんなに、星がよく見えるのだ
一つくらい流れ星があってもいいのにな......。
お願い事はいつも一つ「イヤリング官女に会いたい」

そしたら、一つの流れ星が......。
今日はついているな。ああいけね、願い事をしなくちゃな......。
「イヤリング官女に会いたい」
「イヤリング官女を抱きしめたい」
「イヤリング官女と心と体を一つにしたい」

真面目な流れ星なら、汚い願いを無視してそのまま空の旅を続けるのだろう。
怒りっぽい流れ星なら、汚れた願いに怒り、真っ赤な隕石と化して俺を粛正するのだろう。
優しい流れ星なら、汚れちまった悲しみに満ちた俺を助けてくれるだろう。

さぁ、流れ星よ。どうする。
0021名無しさん2014/06/15(日) 07:15:22.17ID:P/i8Ux01
流れ星は遠くへ消えた。

何をやっているんだ俺は......。
気持ち悪い...。まるで恋する乙女みたいだったじゃん...。
あー恥ずかし、バカやってるぜ。

そしたら、流れ星がたくさん流れる......。
おいおい、叶わぬ願いを笑うのかよ......。
お月様よ......。お前には、お前の太陽がいるのか......。

急に吹っ切れた俺はなりふり構わず願い事を叫んだ。
0022名無しさん2014/06/15(日) 07:28:39.93ID:P/i8Ux01
最初に性的なことばかり叫んだ。誰かが聞いて通報していませんように。

「イヤリング官女とセックスしたい」
「イヤリング官女にフェラしてもらいたい」
「イヤリング官女にクンニしたい」
「イヤリング官女にパイズリしてもらいたい」
「イヤリング官女に手コキしてもらいたい」
「イヤリング官女に手マンしたい」
「イヤリング官女に足コキしてもらいたい」
「イヤリング官女に髪コキしてもらいたい」
「イヤリング官女をレイプしたい」
「イヤリング官女に逆レイプされたい」

とりあえず10個叫んだ。まだ流星群は止みそうにない。
まだまだ、叫ぶぞと喉に気合を込める。
0023名無しさん2014/06/15(日) 07:40:00.02ID:P/i8Ux01
次は、真面目に考えて叫んだ。人に聞かれても恥ずかしくない内容だ。

「イヤリング官女と結婚したい」
「イヤリング官女と幸せな家庭を持ちたい」
「イヤリング官女といろいろな場所に遊びに行きたい」
「イヤリング官女と美味しいもの食べたい」
「イヤリング官女と同じゴーマ怪人になって彼女を守りたい」
「イヤリング官女と協力してダイレンジャーと和解したい」

我ながら、赤面失神物の願いがポンと出てくるな。6個も言えたぜ。
変なところに感心感心。最後に一つでかいのが流れてきた......。
これにありったけの願いを込めて......。
0024名無しさん2014/06/15(日) 07:50:52.16ID:P/i8Ux01
空っぽの気持ちで大音量で星に願いを......。

「イヤリング官女に会うことができるなら
 一度でいいのでチャンスをください
 もし、だめなら隕石の雨をお願いします」

ふぅ〜疲れた。どうせ何も起こらないし、まぁ、いいか。
叫び切って、いろいろ吹っ切れたぜ。もうそろそろ現実を見よう。
そして、生きよう。さようならイヤリング官女......。
君のことは永遠に忘れないよ......。2次元の世界で会おう。
そう思った矢先、とんでもないことが......。
0025名無しさん2014/06/15(日) 08:13:10.15ID:P/i8Ux01
先ほどの大きめな流れ星がこっちに向かって落ちてくる。

「エッ!!マジッ!!」

うわーすげー うわーきれー なんて言っている場合じゃない。

もしも...このまま...地球に激突したら...。
それが原因で地球が崩壊したら...。
洒落にならないよ。俺のせいで人類滅亡なんてしたら...。
俺が頼んだのは俺を吹き飛ばすくらいの石つぶての雨だって。
そんな、XL級のなんかいらないよ。
これじゃ、天国に行けないよ。どっちみち、俺みたいな性欲の塊は地獄行きですけどね。
まぁ、こんなところにいたら結局潰されそうなんだけどな。

「イヤリング官女と会えないくらいならそれでもいいけど」

口にするのは容易いが、足が震えて立ち眩みがする。
全身からヒャッとした汗が出て、体が急に凍える。
吐き気もするし涙が溢れる。頬の上をツーと流れる。

父よ母よごめんなさい。せめて、別れの挨拶と彼女の紹介をしたかった。
眩い光が体を包む。僕はメテオと共に散り、宇宙の灰と化す。

恐怖に耐えきれず、目を瞑った次の瞬間。

僕は幸運を拾った。いや、拾われたのかもしれない。幸運の女神に
0026名無しさん2014/06/15(日) 09:10:46.02ID:P/i8Ux01
ピカッという感じよりも、ビカーとした閃光に包み込まれる。
これが、イヤリング官女の髪の毛だったらなぁと切なく願う。
後り、僅かで僕の命もお終いだ。変な人生だったよ。





カチッと音がして、目の前に隕石が現れる。
もう、僕の体を押し潰して、辺り一帯を吹き飛ばしそうな勢いだったのに
それどころか、地球を砕いてしまうんじゃないかってぐらいの勢いだった
それは、僕の目の前で静止している。
狼狽える僕の体は腰が抜けて座り込んでしまった。
一体これはどういうこと......。
0027名無しさん2014/06/15(日) 09:28:30.06ID:P/i8Ux01
冷静になれ、状況を整理しよう。
まず、これは隕石ではない、ということだ。
隕石だったら、もうとっくのとうに、この街を抉り取っている。
さっき、そういえば、カチッと音がしてコレが止まったんだ。
それに、コレよく見たら、止まっているのに光っている。
流れ星は摩擦熱で光って見えるはずなのにこれは変だな。

体中の骨を軋ませながら、ようやく、立ち上がってその物体を見ると

「なんだよ...コレ...」

目を凝らしてみると、平たい滑らかな台形の形をしているが、それは前の方だけだ。
そして、この物体には
飛行機の翼のような物やエンジンらしき物がついている。
下の方には、コンテナのような物が合体しているが
翼は現代の飛行機と比べて極端に小さく、エンジンも随分と小型だ。
0028名無しさん2014/06/15(日) 09:41:55.70ID:P/i8Ux01
色は光っていてよく分からないが、多分、灰色かな。
いや、今のこの物体の色は、鋼色といったほうがしっくりくる気がする。
その物体は、ギンギラギンに輝いている。

この物体は分かりやすく例えれば「サンダーバード2号」に
巨大コンテナを合体させたような形をしている。

ともかく、一体これには誰が搭乗しているんだ。
人?いや、今の現代科学にここまで早いスピードで宇宙から来れる
戦闘機は今のところない。

宇宙人が操縦しているのだろうか?
もしかしたら、無人の調査宇宙船かもしれない。
自動操縦で地球侵略の情報を得る為なのかもしれない。
まさか、このまま地球侵略を開始するのか。
それは、危険なのでどうにか和解してほしい。

とにかく、謎と不安が渦巻くばかりだ。

その時、宇宙船の巨大コンテナが不気味な音を立てて開き始めた。
中から、怪獣でも出てくるのか。
身構えた瞬間、中から見たことのない生物が姿を現した。
0029名無しさん2014/06/15(日) 10:00:54.79ID:P/i8Ux01
グォーンという唸り声を上げ、コンテナが開き切り
謎の生物が物体の光に照らされて、その全貌が明らかとなった。

「な...なっ...なんなんだ...コイツは......」

その生物は顔が見たまんま、ハムスターのような顔だった。
それだけではなく、全身にメタリックな銀色のボディスーツを着ている。

(な...何も知らない女性だったら可愛いって言うのかな?)

確かに可愛らしいハムスターの顔をしているが、それは仮の顔で本当は危険な
宇宙人かもしれない。ウルトラマンとかでよくあること。

どうする?戦うのか?話し合うか? 2つの人格が話し合う。

どうするって、相手の力量も分からずに闇雲に戦いを挑むのは危険だ。
第一、友好的な宇宙人達かもしれないし、いきなり攻撃するのは野蛮だよ。

だけど、もし、攻撃してきたらどうする?話し合いって言ったって
この地球の日本語が分かるのかよ?その時はどうする?

2つの人格が討論をしているが、結論はまだ出そうにない。
僕は相手のスーツを凝視した。僕の心臓は飛び出そうになった。
腰のあたりに銃のようなものが......。
0030名無しさん2014/06/15(日) 10:14:47.39ID:P/i8Ux01
やばい、撃たれると直感で感じ取った。
早く逃げなくちゃ...。体が動かない...。
心臓の鼓動が外に聞こえるぐらいの振動だ...。
体の機能が麻痺している...。動けない...。
何で脳はこんな呑気なんだ動け......。

相手の体が動いた。まずい、銃を取り出される。撃たれる。

「ヒイッ!!......」

「………………」

互いに無言の時が続く。

だが、突然。

ドサッ!! バタッ!! 

ハムスター顔の宇宙人が倒れてしまった......。一体何故。
0031名無しさん2014/06/15(日) 10:29:44.89ID:P/i8Ux01
とりあえず、近づいて顔を見る。やっぱりハムスター顔だ。

何でかは知らないが、呼吸が荒い、気持ちが悪そうな顔をしている。
なんかこのままじゃ大変だ。どうにかして助けなくちゃと脳が指令を出している
でも、どうやって?

人工呼吸?  それはイヤリング官女の為に、今まで取っておいたんだけど......。
AED?     そんな物は山の中にはない。
手で押す?  やり方を知らない......。
呼吸器?   僕は持っていない。
薬?     それも持っていない。
救急車?   スマホを持っているから連絡できるけど、宇宙人を見てくれるかな?

こうしている間にも、苦しそうな顔をする宇宙人。
よし、宇宙人の命に代えられず、人工呼吸とよく分かんないけど手で押すことに決定。
イヤリング官女......君にファーストキスを上げられないけど、
尊い命が救われるんだ、分かってくれるよね。

そして、いざ人工呼吸へ......。
0032名無しさん2014/06/15(日) 10:43:31.78ID:P/i8Ux01
ところがどっこい、ハムスター顔の宇宙人さん。
暴れ回っちゃって手が付けられない。どうしたらいいのかと困惑する。
確かに俺も逆の立場だったら怖いのは分かるんだけど...。

そうだ、あの巨大コンテナの中になにか救命装置があるかもしれない。
使いこなせる保証はないけどやって見なくちゃ分からない。

「失礼します」とコンテナに潜入。
何かがそれらしき物はないかと探していると

「コレって...」ヘルメットを発見。
まさか...コレを着けてないから苦しんでいるのかもしれない。
地球の空気が合わなかったのか...。

どれがどれだが分からなくなってきたので、コレを宇宙人の頭の部分に装着させる。
すると、エアコンの起動するような音が出始めた。
宇宙人の荒い息も収まり、顔も歪みがなくなったようだ。

俺もファーストキスのお相手が誰かも分からないハムスター顔の
宇宙人にはならなかったことに正直に言って安堵した。

まぁ、命を救えてよかったと思う
そして、この後が全ての始まりなんだ。
0033名無しさん2014/06/15(日) 11:07:42.47ID:P/i8Ux01
信じられないかもしれないけど、本当の話。
なんと、ハムスター顔の宇宙人が日本語で話しかけて来たんだ。

何で、日本語が分かるんだって、いや俺にもよく分かんないんだけど
なんかスーツの真ん中に指をさしてジェスチャーをするんだけど適当に返したら
スーツが点滅してハムスター顔の宇宙人は
日本語を話せるようにインプットされたみたいなんだ。

「………………」クィッ←クイッ←

「あの...どうしたら...」

「………………」クィッ←クイッ←

「話せっての...」

「………………」クィッ←クイッ←

「あ・い・う・え・お」

「………………」ポポポポポポウィンガシャポポポポポポウィンガシャ

「なんか...すげぇ...音がしてる...」

「………………………………!!」シュワッチ!! デュワッ!!

「なんか...聞き覚えのある声が...聞こえたような...」

「ワタシノ ナマエハ ブラウン R9セイウン テンジクネズミ ノ
 ホシ カラ ヤッテキタ」
0034名無しさん2014/06/15(日) 11:32:13.85ID:P/i8Ux01
「うわっ!!...喋った!!...」

「ツウショウ ハムスターマン メンバー001 ニンム ハ ホシ ノ チョウサ ヨロシク タノム」

「こっ...こちらこそよろしくお願いします...」

「ウム キミ ハ ワタシ ノ イノチ ノ オンジン ダ
 コノ ホシ ヲ ヨコギロウ ト シタ トコロデ
 ウッカリ キミ ニ ブツカリ カケ アワテテ オリタ
 トコロ ヲ サンソ マスク イワバ キュウメイソウチ  
 ヘルメット ヲ ワスレテ シマッタ イタ ノダ
 キミ ガ ヘルメット ヲ ツケテ クレナカッタラ
 ワタシ ハ モウ シンデ イタ デショウ
 レイ ヲ ノベタイ アリガトウ」

「いやぁ...そんなこと...当然ですよ」

「ワタシ ハ キミ ニ オレイ ヲ シタイ」

「そっ...そんなに気を遣わなくてもいいですよ」

「イヤ キミ ノ ホシ デハ マダマダ カガク ガ
 ハッテン シテ イナイ ヨウ ダネ」

「まぁ...貴方方に比べると...」

「ワレワレ ノ ホシ ノ  ゴクヒ ノ ヘンシン アイテム スーパー スーツ 
 セット ト ワールド チェンジ ベルト ヲ キミ ニ プレゼント シタイ」

「え...それって...なんですか...」
0035名無しさん2014/06/15(日) 12:06:46.52ID:P/i8Ux01
「セツメイ シヨウ スーパー スーツ セット トハ
 ソウチャク シタ モノ ノ ノウリョク ヲ バイ
 イジョウ ニ スル コトガ デキル スーツ ダ」

「すげぇ...でも...倍以上ってそこまですごいですかね...」

「タシカ ニ コジンサ ガ アル ダロウ ダケド キタエ
 アゲレバ ムゲン ノ カノウセイ ガ ヒラカレル」

「それって...戦えば戦うほど...強くなれるってことですか?」

「ソウダ チナミ ニ フク ハ シンシュク ジザイ ナノデ
 ダレ デモ ヘンシン スル コト ガ デキル ノダ」

「で...ベルトって...いうのは一体なんですか?」

「ヨシ ソレ モ セツメイ シヨウ ワールド チェンジ ベルト
 トハ ソウチャク シタ モノ ガ ジブン ノ ハイリ タイ
 セカイ ニ リンク シテ ソノ セカイ ト ツナガル コト ガ
 デキル ヨウ ニ ナル ソシテ セカイ ヲ イキキ デキル ノダ」

「じゃあ、アニメやドラマ、映画とかなんでも入れるんですか?」

「ウム ソウ イウ コト ニ ナル ナ」

「うわああああああああああーーーーー!!!凄過ぎるーーー!!」

「ソウ ダロ タダシ コレ ハ シヨウ シタ モノ ノ
 ボディ エナジー ツマリ エネルギー ヲ ウバウ」

「えっ.........それって死んじゃうってことになるんですか?」

「イヤ タイリョク ヲ カナリ ツカウ ト イウ コト ニ
 ナル グライ ダ ダケド サイショ ノ ウチ ハ ホカ ノ
 セカイ ト リンク スルコト モ ムズカシイ ダロウ
 ケッコウ タイリョク ヲ ショウヒ スル ミタイダ ゾ」

「でも...それって...鍛えれば何回でも使えるんですよね?」

「ソウ ダガ ホントウ ニ キツイ ミタイダ ゾ」

「俺、その力が欲しいです......今その力が必要なんです.....
 ヤリタイことがあるんです!!!絶対に叶えたい夢があるんです!!!」

「………………ヨシ コレ ヲ キミ ニ タク シタ ホンキ ニ ナレ
 ………………ヤリタイ コト ヲ オモウ ゾンブン チカラ イッパイ
 ………………ヤッテ キナ サイ ユメ ヲ カナエテ キナ サイ」
0036名無しさん2014/06/15(日) 12:18:46.06ID:P/i8Ux01
「やったあああああーーーーー!!!ありがとうございます!!!」

「オチツケ サイショ カラ キミ ニ プレゼント スル ト
 イッタ ダロウ モウ ソレ ハ イマ カラ キミ ノ モノ ダ
 カンバッテ ツカイコナ セヨ コウウン ヲ イノル」

「あれ...もう帰るんですか?」

「ウム マダ ニンム ガ ノコッテ イル カラ ナ ゲンキ デ ナ」

「ブラウンさん......また会えるといいですね......」

「ウム オタガイ ガンバロウ」

「アア イイワスレタ コト ガ アル レキシ ヲ カエスギル ト キケン ダゾ
 ワールド チェンジ ベルト デ アマリ レキシ デ アソブナ ヨ
 セキュリティ ソウチ ガ キケン ヲ オシエテ クレル ダロウ ガナ
 クレグレモ ヤリ スギ ニ ハ キヲツケロ サラバ ダ」
0037名無しさん2014/06/15(日) 12:36:13.53ID:P/i8Ux01
「さ・よ・う・な・ら」
「グッド・ラック」

ブラウンさんは宇宙船に乗って行ってしまった。
星の調査の任務、頑張ってください。俺も頑張ります。
俺は何事もなかったように裏山から景色を眺める。
もうすぐ、夜が明ける。
今日から俺の人生は一変することになる。
何事も諦めないって大事なんだな。学んだよ。
これからは忙しくなるぞ。やる気が満ち溢れる。
新たなる希望と期待にに胸を膨らませる。

「待ってろよ...イヤリング官女...」

朝日がゆっくりと昇る。太陽がほとばしる光を放つ。
街が今、眠りから目覚める。街から目覚めた風が、森の緑の葉をざわつかせる。
森が轟、鳥たちも目覚める。俺を祝福するように鳥たちがさえずり、飛び立つ。
今日はきっといい天気になるぞ。



俺の物語はまだまだ始まったばかりだ。
0038名無しさん2014/06/15(日) 12:51:45.21ID:P/i8Ux01
なんか打ち切りっぽい終わり方の第1章「始動」です。

タイトルは適当です。今回もこの通りエロ成分は少なめとなっております。

なんか、内容が「五星戦隊ダイレンジャー」よりも
「未来戦隊タイムレンジャー」っぽくなってしまいました。

まだまだ拙い文章力ですが、書き続けていこうと思います。 

一応、この後の話ですが、もうしばらくの間はエロ成分が控えめになってしまいます。

後、話を合わせるためにダイレンジャーを見てきます。

勿論、イヤリング官女登場の17話・18話を視聴してきます。

地獄のッさん、応援ありがとうございます。

プロローグのタイトル「変態」ですかね。

つづく
0039名無しさん2014/06/15(日) 15:48:28.86ID:P/i8Ux01
イヤリング官女 官能3

いい天気になるとの予報だったのに、ゲリラ豪雨に遭う俺。
このままじゃ、風邪を引いてしまう。
急いで家に帰ろうと思った、その瞬間。
いい道具があったのを思い出す。
いま2倍の速度で帰ればいいんじゃない。テストもかねて
とりあえず、試してみたいという気分だった。
このスーパー・スーツを着てみるか。

はて、どうやって変身するのか?
頼る相手は誰もいない。腕に何かを着けて変身するのか?
道具もないのにと一人でボケとツッコミをする。
非常に下らない。心も体も一気に冷める。
とりあえず、掛け声を決めるか。
さて、どんな気合の入れ方にするかな...。
0040名無しさん2014/06/15(日) 16:02:53.24ID:P/i8Ux01
「オリャアー」「ウェーイ」「ホワチャー」「トイヤッ」「フィーバー」
5つの提案が浮かんだが、「ウェーイ」「ホワチャー」「フィーバー」が
一瞬にして、3つが却下された。理由は一つ恥ずかしいから。

残りの2つもパクリと言われそうな気がした。冗談じゃない。
これから体を鍛えていろんな世界で遊びまわるのだから。
どうせやるんだったら、誰かに覚えてほしいインパクトの強いヒーローになりたい。

なんだか、変身ポーズや掛け声はその日の気分によって
左右されるヒーローになりそうな気がした。

なんだか頭がボ〜ッとしてきた。
家に帰ってからゆっくり考えよう。
その日、高い熱を出した。あれこれ濡れながら考えることじゃないね。
心は、ハイになっていたとしても 体は、正直だね。全部のパーツがね。
0041名無しさん2014/06/15(日) 16:20:02.03ID:P/i8Ux01
なんとか、体調が回復し、心も落ち着いてきたころ。
彼は手順を作り、まず自分の変身の仕方を見つけなければ
もっと、ガッツリ聞いとけばよかったと後悔。
いまさら言っても何も変わらないので、手探り作業で変身方法解析。

確か、装着と言っていたな。
まずは、最初に来てみるか...。
スーツを着終わった後、鏡を眺めてもコスプレって雰囲気が漂うスーツ。
力がみなぎるような感覚は特にない。マスクやシューズも存在しない。
スーツは上半身と下半身に分かれたキラキラ光るセット服のようだ。

今日のことは、全て夢、いや悪夢じゃないのか。
人生に絶望した俺が見ている世界なら早く一刻も早く元の世界に帰りたい。
正気になれ、こんな悪夢なら早く目覚めろ。

一向に夢から目覚める気がしないので、別の説を考える。
もしかしたら、ただの変な服を渡されたのだけかもしれない。
だけど、ブラウンさんはいい人だった。きっと、時間がなかったから
変身方法を全部を教えきれなかったんだよ。悪く考えるな。

とりあえず「変身!!」ってやってみた。
次の瞬間、鏡の前にギラギラと光り輝く戦士が立っていた。
0042名無しさん2014/06/15(日) 16:34:49.90ID:P/i8Ux01
その戦士はビビった。このタイミングで変身できるとは思わなかった。

恐る恐る右手を上げる、鏡の中の戦士も同じように右手を上げる
次に左手を上げる。やはり、動きはシンクロしている。
最後にジャンプ。ずれ一つ存在しない。傍から見たら随分と滑稽な姿だが

彼が驚くのも無理はない、彼は自分がヒーローになる時は
何かの光やバンクシーンのよう変身時間があると思っていた。

一瞬で鏡の前に知らない人物が立っていたら、誰だって最初は驚く。
彼の姿も大きく変化していた。
顔や首を覆うマスク、胸部に付いているプロテクター
手首を覆う分厚い皮の手袋、足首を覆う皮のシューズ

ギラギラした戦士がそこにいたとき、さっきは驚いてが力が抜けたが
今はなんだか、自分が二人分いるぐらいの強さを感じる。
これが、このスーツの力だと確信する。
0043名無しさん2014/06/15(日) 16:53:32.46ID:P/i8Ux01
男は変身手順をまとめた。

1・まず、上下セットのこのスーツを着用する。
2・次に、叫ぶ。
3・一瞬で体に、マスクやプロテクター、手袋やシューズが装着される。
4・力が倍になる。

男は検証してみた。

1・ます上下セットのスーツを下に装着して
  その上に普通の服を着ても変身できるのか?という疑問。

  これは問題なく変身することできた。ただし、下に着るのは
  暑い事や目立つことを考慮すると、やはり、戦闘の前に着ておく方が無難だ。

2・叫ばなくても変身できるのか?という疑問。
  
  これも変身できた。しかし、「変身」と唱えただけでは変身ができず。
  変身することを考え「変身」と唱えたら変身ができた。
  これは言葉の意味や音量は関係なく
  変身する意思を持って叫ぶなり、呟くなりして変身するようだ。
  変身以外の叫び声でも変身可能だった。例「フィーバー」でもOKだった。
  無言では、どんなに頑張っても変身できなかった。要は戦う意思と肉声が必要。
0044名無しさん2014/06/15(日) 17:14:43.25ID:P/i8Ux01
3・体に装着する時間は何秒?という疑問。
  
  これは手持ちのカメラで撮影して、判明したことだが
  この装着の瞬間、周りには眩い閃光が10秒程光っている。
  そして、その間にパーツが装着されている。俗にいうバンクシーンである。
  この現象は、男の独自の推測だが自分が変身している体感時間は、本人は一瞬と感じる。
  だが、周りから見たら装着する時間は10秒ほどあるが、光で相手を目くらましさせて
  いる間に攻撃されないうちに変身を終えるという方法だ。これが変身の際に攻撃されない理由だろう。
  あくまでも、彼の推測の一つに過ぎない。
  この話のヒーローの場合適応される理論である。

4・力が倍になるになるのは本当か?という疑問。

  確かに力がみなぎるが、本当に倍になっているのか
  これは、動いた方が早い
  とりあえず、ダンベルを持ち上げても20kgまでが片手の限度だったのだが
  変身中は片手だけでも40kgは行ける。
  とにかく倍以上はダンベルだけでも検証できたが
  パワー以外にもスピードや五感はどうなのかを検証する必要がある。
  
0045名無しさん2014/06/15(日) 17:23:16.61ID:P/i8Ux01
そして、正確にまとめるてみると...。
1・上下セットのスーツを着用したまま、ほかの服を上から来たり
  下に入れたとしても変身に問題はないということ
  ただし、暑い、目立つ、動きづらいのでスーツだけの方が無難である。

2・変身して戦う意思と自らの肉声が必要 叫べ

3・一瞬で変身は完了するが、そう見えるのは本人だけである。
  実際は10秒ほどかかっているが、閃光のおかげで攻撃されない。

4・多分本当。これからの課題でもある。
0046名無しさん2014/06/15(日) 17:47:07.65ID:P/i8Ux01
変身の仕方が分かったら、次は名前付けである
この自らが変身するヒーロー戦士の名前を決めなくてはいけない。

悪党や周りの人に名乗る時の名前が必要だ。
名乗りを上げるのはスーパー戦隊の宿命であり、美学であり、歴史でもある。

さぁ、どんな名前にしようかと男は悩む。
できるだけカッコイイ名前がいいと思うが、外見ともマッチした名前にしたい。
正直言って自分の外見は「電子戦隊デンジマン」をグレーにしたようなボディと顔である。
他に姿が似ているのと言ったら、「電磁戦隊メガレンジャー」の
メガブラックをメガシルバーを混ぜ合わせたような感じだろう。





決めたぜ......俺の名前は......。「陰陽戦士 カオスレンジャー」だ......。

名前の由来 悪を砕く正義の味方の行いをし、イヤリング官女のヴァージンを狙う男。
      光と闇を合わせたような痛い戦士。いまここに誕生。
0047名無しさん2014/06/15(日) 18:02:40.98ID:P/i8Ux01
変身方法の疑問が解け、名前まで決めたのだが
今度はワールド・チェンジ・ベルトの使い方が分からない。

どうやって使っていいか分からず、ガチャガチャ弄繰り回していると......。

「スイッチON………モード・セレクト………」とベルトから音がして
 中からビジョンが浮かび上がった。

「ほぅ...これは便利だな...」
 これなら俺でも扱えそうだ。だが、その認識は甘かった。

俺はさっそく、イヤリング官女の待つ、「五星戦隊ダイレンジャー」の
世界に飛び込もうと思ったのだが......。

「変身!!」

ここで掛け声をもう一つ。

「気力転身!オーラチェンジャー!」

ダイレンジャーの世界への旅立ちの景気付きだ。
気分は鯉と鰻の滝登りだ。

「陰陽戦士 カオスレンジャー」

ここまでは良かったのだが......。
0048名無しさん2014/06/15(日) 18:35:21.99ID:P/i8Ux01
ベルトを装着、電子音が響く。

「ベルト・セットON......GO-To-where-world......」

さて、ここからどうする。宇宙の贈り物の科学の結晶を......。
そうだ、ブラウンさんのデータ・インプットの時のように
画面を見せて読み込ませてみよう。原理はよく分かんないけどやるしかない。

PCの電源をONにしてダイレンジャーの世界へ......。
ちょうど、画面には、17話を映す。

「OK......Go-To-Gosei Sentai Dairanger-world......」

さすがは、世界を繋げるベルト。これだけの情報でもリンクできる。
体力に多少は自信あるんだ、耐えてみせるさ。
せめて、一回ぐらい向こうの世界を見て帰るぐらいのテストプレイだ。

さぁ、きたぜ。この時が......。
イヤリング官女...君の初めては...僕が貰うよ...。

バチバチと火花を散らす虹色の滲んだ光と、白黒の波が押し寄せたような圧迫感。
ワールド・チェンジ・ベルトが世界を繋げた、扉が開く......。
だが、その時、体力を奪い始めたのであろう。疲れが押し寄せる......。
今、その向こう側へという時に、全身の力が抜けていく......。
体が痺れる......。頭が痛い......。彼女はすぐ近くなのに......。

「無念だ......」彼は眠りについた。
0049名無しさん2014/06/15(日) 19:10:08.91ID:P/i8Ux01
しばらく経って彼はガバッと飛び起きようとしたが、体中が痛くて動けない。
関節はキシキシと音をたて、骨や筋肉が悲鳴を上げている。
世界を繋ぐベルトの力の反動は、男の体を内側から苦しめていた。

彼は自分の愚かさを再確認した。反動なんてあって当たり前である。
次元の違う世界を繋げるなんて、地球に生きる70億人以上の力があっても到底無理だろう。
そんな絶対不可能なことを一人で繋げられるのだから、これくらいの代償は払わなくてはいけない。
簡単だと思っていた、自分の甘さを打ち砕かれた。、疲弊に喘ぎながらも
彼は体力を本格的につけて、今度こそは君にお会いに行くぞと、夢うつつで誓いながら
また、深い眠りに落ちていった。もう朝なのに......。
0050名無しさん2014/06/16(月) 08:39:36.78ID:qpcyTOqY
皆様、いろいろ詰め込んだ結果。こんな風になってしまいました。

私もできるだけ急いで、エロ方面まで、持ち込みたいと思います。

SS一つ書くだけでも、大変なんですね。身に染みて分かりました。

とりあえず、設定の疑問と解決、内容をまとめあげてから、

早めに、ダイレンジャーの世界に行って、イヤリング官女を襲って参ります。

2章のタイトルは「変身」です。適当ですが......。

書き間違いと文章構成など、滅茶苦茶ですが、直していきたいなと思います。

仕事に入るので、しばらくは、ペースが落ちると思います。

後、こうしたほうがいいよ、というアドバイスがあるなら、

是非、教えて下さい。お願いします。

退屈な方はしばらく間は、回覧しなくてもOKです。

5日間程、時間が掛かりそうなので......。
0051名無しさん2014/06/16(月) 08:44:38.66ID:qpcyTOqY
ルールの追加をさせて頂きます。

・イヤリング官女に関係することなら、なんでもやっていいです。

これだけです。以上です。お願いします。
0052名無しさん2014/06/16(月) 08:58:35.42ID:qpcyTOqY
反省文

あれもこれもと、設定を詰め込みすぎて、滅茶苦茶な内容に、なってしまったことを

ここで、お詫びを申し上げます。大変、申し訳ございませんでした。
0053地獄のッ2014/06/16(月) 20:16:26.68ID:mCSnJ92m
>>50
乙です。単純に主人公がダイレン世界に存在しているというのではなく、介入していくというのがいいですね。
次も楽しみです。
0054名無しさん2014/06/17(火) 00:37:31.42ID:O0bzaCpT
イヤリング官女 官能4

あの失敗から、2ヶ月が経ったが
夏の暑さと、男のイヤリング官女への愛は、治まるところを知らなかった。
男は夏の間に肉体を鍛え、エアコンを購入した。

男の体は前よりも引き締まり、ボディビルダーには、及ばないが
海水浴場の砂浜を水着一丁でも、誇れるぐらいの体に成長した。

夏の暑い間に、朝は早く起きて、ランニングを行い、
昼間は、引越しのアルバイトで、一生懸命に働き。
夜は、自宅で筋トレで、疲れた体を激しく動かした。

そして、時にはスーツを着て、仮面ライダー張りの、特訓を試してみた。
痛い重いをしたが、諦めなかった。死に物狂いだった。

始めたころは、体力が追いつかず、一日を終えるだけでも、死ぬほど疲れていたが、
今では、それが普通より、少しキツイ程度の認識に変わっている。

体力が2ヶ月前よりは、格段についたという達成感に、彼は満足した。

最後は、ベルトの反動に、どこまで、耐えられるかどうかだ。
0055名無しさん2014/06/17(火) 01:17:31.49ID:O0bzaCpT
スーツの、能力が倍になる作用には助かった。
もしも、スーツがなかったら、ベルトを使うには、マッスルボディになるまで
肉体改造をしなくては、いけなかったのかもしれない。

何度か、スーツを装着する度に、脳に数字のイメージが浮かび
それは、今の能力は、何倍だと
感覚的に頭に浮かび上がるようになった。
そして、だんだん数字の数は上昇していった。

体を鍛え始める前には、2の数字が、頭に浮かんだが
3日後には、3に変わり
それから、3週間後までには、4〜8へと上がり
現在は、9〜13と進んで、14となっている。
多分、能力の倍にできる制限の数なのだろう。

これは仮説だが、機械の設定変更のように調節できるのではなく。
漫画「ドラゴンボール」の気や戦闘力、界王拳のように
自分自身で、コントロールするのではないかと、推測した。
その理屈が、正しければ、今は能力を14倍にできるということだ。

「まだまだ、能力は上げられそうだな......」

なんて、凄いスーツなんだ......。
鍛えれば鍛えるほど、数字は上がっていくのだから......。
それだけ、強くなれるんだ......。
0056名無しさん2014/06/17(火) 08:58:56.79ID:O0bzaCpT
さてと、リベンジの時がきた。
この世界から、飛0び立つ準備は整った。

スーツを装着。

「変身!!」

両手を前に交差しながら、突き出して、腰に引く。
シュタイン!!と変身音が響き、白黒の閃光が一瞬で、体を覆う。
次々にパーツが体に装備される。

光が消えた時、そこに立っているのは、白黒の色に輝く戦士。

左手を右斜め上に構え、そのまま引いて
右手を高く掲げて、正面に向けて下げながら、手のひらをパーにして静止する。

「光と闇に染まった戦士......」

右手をグーにして、シュツと音を鳴らし
左足を後ろに引いて、右足はそのまま
両手を大きく回し、斜めでストップ。

「陰陽戦士!!カオスレンジャー!!」

そして、交差した両手を、素早く左斜め上と右斜め下に振りきり、きめる。

「今ここに、参上!!」


ここまでは、申し分ない変身ポーズと名乗りだ。

問題はここから、リンク・ベルトを装着して、二段変身だ。

ベルトが点滅し、体に固定される。

いざ、君に会いに行く。
0057名無しさん2014/06/18(水) 00:22:26.53ID:qDr4Heui
ベルトを腰に装着。顔には自信が溢れる。

「ベルト・セットON......GO-To-where-world......」PCの前に立ち

前回と同じ手順でデータをインプットする。体に力をいれて、思いっきり踏ん張る。

「OK......Go-To-Gosei Sentai Dairanger-world......」 緊張する。

「大丈夫......今の俺なら...絶対に......できるさ......」

虹色の光と、白黒の波が、世界を繋ぐ。

そして、体に鉛が絡みつくような疲労が襲う。内側からキリキリと痛みがする。

「ウグッ..........クソッ...このぐらい......耐えれる......」

だが男は、ひるまずに前進する。痛みが増大して倒れる前に、行かなければ......。

「もう少し......後...チョットで...届くんだ......」

男の体は、時空の光と波に飲み込まれ、異次元に浮いた。

「やった......ついたんだ......ウッ!!」

ベルトが激しく震えたかとおもうと、目の前が急に真っ暗になって、体がバランスを崩した。
その瞬間、彼の体は、気を失ないながらも、ダイレンジャーの世界へと、転送された......。
0058名無しさん2014/06/18(水) 00:38:02.73ID:qDr4Heui
私は疲れました。

自分の文章を読み直すのに疲れ果てました。

皆さんも読むのが大変でしょう。
遅れてもあり、申し訳ない気持ちで一杯です。
SS作りの勉強をしてきます。日本語の正しい使い方もです。

まことに勝手ながら、一旦この辺で区切りを置いて
話の設定を完成させて、ここに記してから、続きを書かせていただきます。
すみませんが、私にやり直す時間を下さい。

掲示板に書き込んだ内容は、後から間違いが分かっても
修正ができないので、大変です。SS作りは本当に手間が掛かりますね。

3章のタイトルは「修行」です。

これ以上細かく書くと、骨が折れますので、
設定を修正したら、大雑把に書きます。

イヤリング官女が全然出てこないので、スレ違いになった内容に
ならないよう、頑張って書きます。
それまで、暫し、お待ち下さい。
0059名無しさん2014/06/18(水) 00:59:56.33ID:qDr4Heui
応援して下さっている方々
本当にありがとうございます。

朦朧とする意識の中でこれを書いています。

かなり前になりますが、あの質問の答えはYESです。
2ちゃんねるでは、個人の特定をされたら危険な上に
勝手にモデルにしたので、気分を害されると考え、
有耶無耶にしていましたが、ここでハッキリさせます。

ごめんなさい。あなたしか思いつく人物がいなかったもので
使わせていただきました。まことに申し訳ございませんでした。

気分を害されたのなら、修正を書き加えた後に
書くのを辞めるつもりです。

あなたでさえ、モデルになっても構わないと仰るのならば
ありがたく、書き続けさせていただきます。

先程も、述べたように日本語の使い方も
文章構成も滅茶苦茶なのである程度また書いたら
再翻訳して投下いたします。

本気で改変して、読みやすくするので、期待してください。
今日一日中、文章の書き方を勉強してきます。

[設定→ちょっと書いて→文章や内容の修正→再投下]の順になってしまいますので
エロい話はまだまだ、先になりそうです。

早くいろいろ直して、イヤリング官女のエロい妄想をしたいです。
謝らなければいけないようなことばかりをして、すいません。
どうか、気長に待ってください。お願いします。
0060名無しさん2014/06/18(水) 01:02:02.70ID:qDr4Heui
最後に褒めて頂き、ありがとうございました。
0061地獄のッ2014/06/18(水) 01:31:59.87ID:???
>>59
全く構わないですよ。むしろ光栄です。ガンガン好きに設定付けたりとか妄想させてやってください(笑)
0062名無しさん2014/06/19(木) 01:11:18.81ID:ex0WqaPI
このSSを読んでくれている方々に、大事なお知らせがあります。

設定の矛盾や誤った部分、余計な文章が多いので

今までの話をベースに、内容を再構成させていただきます。

話のテーマは残し、それ以外はリセットをします。

曖昧な設定を多々変更いたします。

できるだけ早く改変して、>>57までの内容に追いつきたいと努力をします。

今までの駄文は試作品だと考えて、忘れて下さい。

必ず、今までよりも良質なSSを作ります。

それまでは、お時間が掛かるかもしれません。

私は、月曜日〜金曜日は朝と夜遅くしか書くことができませんので
遅くなりますが、土日に一気に書き込みます。
ですが、なんらかの急な事情により書き込めない日もあるかもしれませんので
なにとぞ、ご理解して下さいますようお願い申し上げます。

SSや小説の書き方を学んできました。
全部は覚えきれてないので勉強中です。
やっぱり、我流は駄目でした。勢いだけがあっても
文章が読み辛く、ハッキリとしません。これではSS失格です。

三点リーダーや句読点の数が、非常に多いので減らします。
字の間違いや、段落の使い方の間違いを修正して、書き直します。
後は、学んだSSや小説の基本事項を反映していきます。

急いで変更箇所を考えておきます。
再度申し上げますが、お時間が掛かるかもしれません。
今のSSの内容に追いつくその時まで、気長に待っていてください。

返信レスをお送りしていただき、ありがとうございました。
これからも、宜しくお願い致します。
0063名無しさん2014/06/19(木) 01:25:06.75ID:ex0WqaPI
早速ですが、日本語を間違えていました。
皆様には、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
誤ってばかりで、本当に申し訳ございませんでした。

訂正箇所

× お時間が掛かるかもしれません。

○ お時間をいただきます、すいません。

他にも、間違いがあった場合は教えて下さい。
やれるだけ、訂正します。
私も自分で、時間の許すかぎり見直しをします。
0064名無しさん2014/06/21(土) 00:41:10.08ID:pOWEkgkD
皆様、大変長らくお待たせいたしました。

私の身勝手な判断ですが、仕切り直しとさせて頂きます。

話の内容と変更点が決まったので、もう一度この場で書かせて頂きます。

私の文章力のなさのせいで、見苦しいものを作ってしまい
本当に申し訳ございませんでした。

話の内容と変更箇所が決まったので、もう一度この場で書かせて頂きます。

その前に、ルールの追加と再掲示を行います。

その後に、SSを投下いたします。

それでは、よろしくお願いいたします。
0065名無しさん2014/06/21(土) 01:42:57.63ID:pOWEkgkD
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

このスレッドは、「スーパー戦隊シリーズ」第17作目。
「五星戦隊ダイレンジャー」に登場する悪の組織、ゴーマ族の怪人。
「地獄の三人官女」の三女「イヤリング官女」で、Hな妄想をするスレです。

ルール(再度お読みください)

※今までのルールは全て無効とし、新しく書き直したものを、新ルールとさせて頂きます。

・人の好みのタイプは、千差万別です。
 自分には、合わないなと思った方は、文句を言わず
 このスレを見なかったことにしてください。
 
・荒らしやアンチには、構わないようにしましょう。

・AAの貼り付けやSS投下、画像の掲示はこのスレではOKです。
 ですが、他の方が不快な気持ちになるようなものは自粛してください。
 言葉遣いも同様です。お互いに気をつけましょう。

以上です。ルールを守って、仲良く妄想しましょう。

それでは、よろしくお願いいたします。
 
0066地獄のッ2014/06/21(土) 02:09:19.44ID:2wRrXbQk
>>65
仕切り直しということですね。焦らず執筆してください。
せっかくなので自分もSS上げます。渋で上げたものになりますが。
0067地獄のッ2014/06/21(土) 02:10:59.48ID:2wRrXbQk
地獄の胸責め

少年は気が付くと見知らぬ一室に居た。それなりに広い和室に高級そうな家具や調度品がある。お金持ちそうな家だというのはすぐに感づいた。
「気がついたようね」
不意に若い女性の声がした。振り向くとスタイルのいい長い黒髪の女性が立っていた。
しかしその姿は人間に近かったが、異形ともいえる姿だった。赤いタイツのような衣装を全身にまとい、大きな耳に大きなイヤリングをつけ、顔は目を閉じているようだが、口には眼球がある。少年でなくとも、普通の人間ではない、怪人であることは一瞬にしてわかる姿であった。
0068地獄のッ2014/06/21(土) 02:13:44.41ID:2wRrXbQk
「だ、誰・・・?」
恐怖がありながらも異形の女性に対して問いかける少年。その女性から発せられた声は意外にも憧れの大学生の女性に近い感じであった。
「妾はイヤリング官女。坊やは妾の糧となるのよ。」
「かて・・・?僕を食べちゃうの・・・?やだよぉ、僕まだ死にたくないよぉ・・・。」
今にも泣きそうになる少年。しかしイヤリング官女は姉が弟を慰めるように語り掛ける。
「坊やを食べたりはしないわ。妾に任せて大人しくしていればそれだけでいいのよ。終われば元の場所に返してあげるわ。」
「ほ、本当に・・・?」
「ええ。だからまずは服を脱ぎなさい。」
「う、うん・・・。」
0069地獄のッ2014/06/21(土) 02:18:36.59ID:2wRrXbQk
イヤリング官女と名乗る異形の女性の言われるままに服を脱ぐ少年。逆らったら殺されるかもしれない、という恐怖もあったのだろうか。
そそくさとシャツやズボン、靴下、そしてブリーフを脱いでいった。まだまだ発展途上である少年の無垢な体が露になる。
「恥ずかしいよぉ・・・。」
「本当においしそう・・・。さあ、今度は横になるのよ。」
少年はさらに彼女の言葉に従い、布団に仰向けになる。
「これからがお楽しみよ、ほほほ・・・。」
イヤリング官女は少年をまるで押し倒したかのように跨り、さらに自分の胸をはだけさせた。
0070地獄のッ2014/06/21(土) 02:20:31.85ID:2wRrXbQk
胸当てに押さえつけられてた二つの大きな乳房がぶるんと震え、妖しげな艶を放っていた。
そして、紫色のの突起もあらわになった。
イヤリング官女の乳は大きいサイズでありながら、張りもあった。
「どうかしら?わらわの乳は」
「すごく、大きい・・・、触りたい、です・・・。」
「素直な子にはいいことをしてあげるわ。坊やのを挟んであげる」

むにゅっ

「ああ・・・!」
二つの膨らみが少年のペニスを挟んだ。その感覚はまるで天に昇るような感覚であった。
「ほほほ、しごいてあげるわ。」
むにゅむにゅ、ずりずり…
「ううっ・・・」
イヤリング官女の乳房が少年のペニスをしごいてくる。その動きはカリ、亀頭、竿に絶え間ない刺激を与えてくる。
「どうかしら?妾の胸は」
「うう…。すごいよお・・・。」
「すごく気持ちよさそうね。もうひとついいことをしてあげるわ。」
0071地獄のッ2014/06/21(土) 02:24:12.95ID:2wRrXbQk
イヤリング官女がそういうと、彼女の美しく長い黒髪がさらに伸びてきて、少年の体にシュルシュルと巻きついてきた。
「うあ…。」
少年の首から腰までが黒いマフラーに包まれたようになる。包んだ髪が少年の体を愛撫をしていく。
「ふああ、気持ちいい…。」
その髪はミンクの毛皮以上の肌触りであった。
「ほほほ、気持ちいいだけじゃないわよ。こういうのはどうかしら?」
髪の愛撫が止まったと思うと、不意に髪が上半身を強く締め付けてきた。
ギリギリ、ギチギチ・・・
「あぐっ・・・!うう・・・。」
強烈な締め付けに苦しむ少年。さらに赤い光が少年の体に流れていく。
0072地獄のッ2014/06/21(土) 07:15:32.91ID:2wRrXbQk
「な、なにこれ・・・?」
「感度を高める妖力よ。これは坊やにとって強力な媚薬となるの。ほら、締め上げられて痛いはずなのに気持ちよくなっていくでしょう?」
妖力のせいか少年の全身がほてっていき、さらにモノは大きさと固さを増していった。
「妾の髪で締め上げられてさらに大きくするとは、坊やもかなりの変態なのね」
「だ、だって・・・、お姉さんの髪の毛とおっぱいが気持ちいいんだもん・・・。」
いつのまにか少年からイヤリング官女への恐怖心が消えていた。
少年は愛撫と締めつけの重奏が少年の体に最高の快感を与えて、その上に胸による責めも加わった三重の責めを受けていた。そのあまりの快感にイヤリング官女が異形の怪人であることを忘れてしまったのだろうか。
少年は股間と上半身に快感を受けつづけて、爆発の時期が近付いてきた。
「あうう、なんだか、おちんちんが、変だよぉ…。」
「ほほ、もう果てるのかしらね?このまま搾りつくしてあげる」
イヤリング官女は胸の動きをより激しくしてきた。同時に上半身に巻きついてる髪の締め付けが強くなった。
0073地獄のッ2014/06/21(土) 07:19:58.74ID:2wRrXbQk
「さぁ、妾の顔と胸に出しなさい!」
「うわぁぁぁぁ・・・!」
ドピュ、ドピュ、ドピュン ドクドク・・・。
少年のペニスから白い液体が大量に吐き出され、イヤリング官女の胸、髪、そして顔を汚した。
「たくさん出したわね。そんなに気持ち良かったかしら?」
「う、うん・・・。これでぼく、かえれるんだよね・・・。」
少年は力なくそう言うと、気絶してしまった。

「ほほほほほ・・・、今回はこれで返してあげる。でも坊やはもう妾の虜、またたっぷり搾ってあげるわ。」
0074地獄のッ2014/06/21(土) 07:22:07.96ID:2wRrXbQk
ひとまずここで完結です。単純におねショタとかそういうのが好きなのでこんな感じですね。
ちなみに渋のオリジナル版に若干修正が入ってます。
0075名無しさん2014/06/21(土) 11:43:04.32ID:pOWEkgkD
>>74さんへ

素晴しい作品の投下をして頂き、ありがとうございます。

SS作りの参考になります。

私もこれだけの内容を書けるぐらい、成長したいものです。

後は画力が欲しいです。私は絵がとても下手くそなので……。

では、私もそろそろ書き始めます。
0076名無しさん2014/06/21(土) 16:19:38.23ID:pOWEkgkD
では、SSを再度、投下させて頂きます。
だけど、その前に注意事項があります。必ず、最初から最後まで読んでください。

※駄文注意、できるだけ見直ししてから書き込みますが
 間違いがあったら教えてください。

※このSSは、実在する人物や作品などが登場いたしますが
 私の勝手な妄想なので、本家との関連性は全くありません。
 勝手に妄想するのが、許せない人は見ない方がいいです。
 ですが、できるだけ本家の内容と一致させるつもりです。

※想像上ではない実在のモデルの方がいますが、その方も私が考えた
 イメージのみで、勝手にやらせて頂いているだけなので
 その方への直接的な誹謗中傷はやめてください。

※特撮系、人外系、凌辱系が苦手な人は見ない方がいいです。

※話の内容のプロローグから第5章まではHな描写は少なく
 イヤリング官女自体がほとんど話に関係がないのですがご了承ください。
 第6章以降にHなシーンをたくさん増やしていきたいとおもいます。
 それまでは、無理に読まなくてもいいです。気が向いた時にでもどうぞ。
 内容は自分が書きたいと思って書いているぐらいですので……。

※感想は人が不快な気持ちにならないような表現にしましょう
 ただし、ネタにするぐらいのものは構いません。

それでは、始めさせて頂きます。
0077名無しさん2014/06/21(土) 16:21:19.49ID:pOWEkgkD
タイトル 「イヤリング官女を犯す」
0078名無しさん2014/06/21(土) 16:25:38.25ID:pOWEkgkD
 プロローグ「物語」

 これは、誰も知らないお話……。

 宇宙人と遭遇したり、変身ヒーローになったりしながら
創造した世界にまで行って、愛する人を求めた一人の男の物語…………。
0079名無しさん2014/06/21(土) 16:32:59.77ID:pOWEkgkD
第1章「星」
 
?「ああ……!ううっ!……気持ちいい……」

7月に入り、夏の暑さも厳しさ増す一方で、一人の男が自慰行為に燃えていた。

閉め切った部屋の中で、モワモワした熱気を気にせずに、ただひたすらにアソコをしごく。

男「ああっ!……ダメだよぉ……そんなとこ……イヤリング官女……」

そう言いながら、恍惚した表情で激しく手を上下に動かす。
動かす度に、汗が頬をツゥーっと流れていくを感じる。

普通の人は、男がナニをオカズにしているのか、サッパリ分からないだろう。
イヤリング官女って誰それ?アニメキャラ?と思うかもしれない。
0080名無しさん2014/06/21(土) 17:15:30.73ID:pOWEkgkD
そこで説明しよう、「イヤリング官女」とは

特撮「スーパー戦隊」シリーズの第17作目。
現在も高い人気を誇る「五星戦隊ダイレンジャー」に登場する、怪人だァァッ!!

作中で、ダイレンジャーの宿敵「ゴーマ族」と呼ばれている組織は
6000年前の地球にいた種族の一つであり、「妖力」を使うことができる。
そして、現代に復活し世界を暗黒にしようを企んでいる。という設定だァァッ!!

イヤリング官女のキャラクター設定は、そんなゴーマ族の
「地獄の三人官女」と呼ばれる官女の一人で
「阿古丸」という名の少年幹部の侍女として付き従っている。という役柄だァァッ!!

それから、「指輪官女」と「ネックレス官女」っていう二人の姉達がいるぞ。
ちなみに、指輪官女が長女、ネックレス官女が次女、イヤリング官女が三女だァァッ!!

3人とも、人間態は華やかな姿をしているが、怪人態はなかなか戦闘能力が高く。
三位一体攻撃でダイレンジャー達を苦しめたぞ。

その他のいろいろな悪役がいるが、それは自分の力で調べてみよう。
0081名無しさん2014/06/21(土) 17:30:03.47ID:pOWEkgkD
次に、イヤリング官女の外見を説明しよう。


イヤリング官女は美人だァァッ!!



だけでは、説明にならないので簡単に特徴を述べます。

人間態 (三姉妹なので人間態の姿は非常によく似てる)

・赤く豪華で中華風な貴族服を着ている。(三人官女全員共通)
・髪の毛がサラサラしている。     (これも三人官女全員共通)
・美人だァァッ!!      (これも三人官女全員共通だァァッ!!)

怪人態 (怪人態では誰なのか、簡単に見分けがつく)

・赤いタイツ服っぽいので全身を纏っている。ちなみに、胸当てつき。
・両耳が顔よりも大きく、大きなイヤリングを着けている。
・口の中に眼球らしきものがある。
・髪の毛がモサモサしている。 (怪人態で唯一、髪の毛がある)
・美人だァァッ!!       (三姉妹の中で一番美人だァァッ!!)

以上。もっといっぱい彼女の魅力はあるが、長くなるので残念ですが、割愛させて頂きます。

何だい? 指輪官女とネックレス官女のことを詳しく教えてほしい?
ごめんな、あんまり詳しくないんだよ。自分で調べてみてね。
0082名無しさん2014/06/21(土) 17:34:51.93ID:pOWEkgkD
今の説明で、イヤリング官女が何者かは理解できたかな?
実際の姿は自分も目で確かめてみてほしい。

だがしかし、このままでは男が何故
彼女?怪人?をオカズにしている理由が分からない。

それも説明しよう。

それは、男が変態だからだよ。以上、解散。
0083名無しさん2014/06/21(土) 17:56:32.90ID:pOWEkgkD
男「ハァハァ……イヤリング官女……いいよ……。」

周りの人に聞かれたら、恥ずかしくて悶絶級の言葉を放ちながら、一生懸命にしごく。

男「ううっ……そんなぁ……イヤリング官女……そんなことしたら……イっちゃうよ!」

そして、男のアソコは限界を迎えた。

男「ヤバイ……出そう……出るっ!……ウッ!」
 
男はティッシュにその情熱を全てを開放した。

ビュルルゥ!!ボタッ…ボタッ…。

男「ハァハァ…………。」

男は満足して一息ついた。
 
男「フゥ…。」

余韻に浸り終えて、しばらくすると
激しい自己嫌悪が彼を襲った。彼は酷く後悔した。

男(また……、やってしまった…………。)と……。
0084名無しさん2014/06/21(土) 18:06:11.30ID:pOWEkgkD
話は15年前程に遡る。

男は、幼い頃にTVで見ていたダイレンジャーと戦う
イヤリング官女を見て初めて、勃起をしたのだ。

そこから、彼の苦悩は始まる。

それは子どもの時から周りから、少し変な奴扱いされていた。
理由はダイレンジャーの話になると、イヤリング官女が一番好きと
いつも言っていたからである。
周りからは、ダイレンジャーよりも、敵の怪人が好きだなんておかしいぞと言われた。
指摘されて、多少は傷つきそれ以来
人前で、口にしなくなったが、心の中ではいつも叫んでいた。

男「ダイレンジャーよりもイヤリング官女が好きだァァッ!!」

小学生時代も半分が過ぎ、周りの男の子達は
次々と「ヒーロー」への憧れから卒業していくが、彼は未だにイヤリング官女が好きだった。

もっとも、イヤリング官女は「ヒーロー」ではないのだが……。

中学生時代に入ってからも思春期なのに、異性には興味を持たず
相変わらず、イヤリング官女のことばかり考えてしまう。





無論、性的な興味はイヤリング官女へと向けられた…………。
0085名無しさん2014/06/21(土) 18:11:50.25ID:pOWEkgkD
高校生活もほとんどの間、一人で過ごした。部活にも入らなかった。
このころから、イヤリング官女の情報収集に情熱を傾けた。
周りが変わっても彼だけは何も変わらなかった……。

両親も彼の性癖には気づけなかった。普通は知らないだろうが……。

大学生になっても、これといった友達や彼女もできず
やっぱり、イヤリング官女一筋だった。

周りが海に行ったり、カラオケをしたり、スポーツに打ち込み、異性と付き合ったりして
遊びや人との付き合い方、情熱や愛を経験し、青春を駆け抜けていく時に。



彼は家に真っ先に帰宅し、PCで調べまわっていた。



そして、脳内の妄想だけが危険な領域へと変わっていった…………。
0086名無しさん2014/06/21(土) 18:18:27.83ID:pOWEkgkD
現在、彼はフリーターをしている。
仕事で稼いだお金は全て、愛するイヤリング官女をもっと知るために使われている。

彼は現在、一人暮らしをしている。
彼はイヤリング官女の愛を語るブログを立ち上げ、情報収集の手柄を載せた。
そして、ダイレンジャーDVDを全巻買い揃え
自分一人で、イヤリング官女のフィギュアや抱き枕、多数のイラストを制作している。


彼は、掲示板にも何度かスレを立てたのだが、世界広しといえども
性癖の合う奴は見つからなかった。

彼は前から自分は性癖がマニアック過ぎるのかと考えていたが
世間は彼からみて、もっと深刻な状況だった。

イヤリング官女が好きどころか、知らない人の方が圧倒的に多いではないか……。
彼は、そう思い知らされた………。
0087地獄のッ2014/06/21(土) 18:19:23.72ID:2wRrXbQk
>>75
いえいえ、大したものでもないですよ。とりあえずは自分の本能のままに描いてます。
絵でも小説でも言えることですが下手でも愛さえあればそれをわかってくれる人はいます。自分も絵は下手ですがそこは愛で補ってますし( http://m.pixiv.net/profile.php?PHPSESSID=0be8e7fa18f604f53d9ca7f54adf0cab&;guid=ON

期待してますので焦らず頑張ってください。
0088名無しさん2014/06/21(土) 18:45:23.54ID:pOWEkgkD
彼は一人暮らしには満足していた。

男(これでいつでも好きなだけ、イヤリング官女でオナニーできるぞ……。)と

確かにドアに鍵の掛からない部屋では、いつ家族に見つかるかと思うと
安心してオナニーができない。それは見られたら死ぬほど恥ずかしい……。
思春期の男子達が抱える大きな悩みである。

だが彼には、いつもどうにもならない問題を抱えていた。

それは…………。

イヤリング官女が現実の世界には存在していないことだった。

一応、イヤリング官女は生きているようにTVに映るが
あれは、姿をスーツアクターがスーツを着て演技し、声は役者をアフレコをしているだけ
本当に生きてはいない。だから、どんなに愛しても現実に彼女は存在しない。
彼女を深く愛していても、届くことのない気持ちと精液は、むなしく宙を舞う。
彼は本物のイヤリング官女には話しかけることも、触れることさえもできない自分に猛烈に腹が立った。
どうやったらTVの中の世界に行けるかを本気で考えた。

男「もしも、○○えもんがいたらなぁ……。」

彼は全てを憎んだ。
0089名無しさん2014/06/21(土) 19:09:13.40ID:pOWEkgkD
まず最初に、ダイレンジャー達を恨んだ。

男(イヤリング官女にこんなに会いたいのに、なんでお前ら倒しちまったんだよ……。)

次にゴーマを恨んだ。

男(なんでこんなに美人なのに幹部じゃないんだよ、幹部だったらもっと長く活躍するところが見れたのに……。)

さらに、監督や脚本家、演出家や怪人のデザインをした人
番組スタッフや俳優を全員恨み、TV局まで恨んだ。
一人一人の方に言いがかりが多いので、全員分にして怒りを吐き出す。

男(お前らがこの話を作ってTV放送なんかするから、俺は見ちまったじゃねえか。そのせいで、俺はこんなに悶々しているんだぞ……。)




最終的にあんなに愛していたイヤリング官女を憎んだ。

男(大体、全ての元凶は君のせいなんだぞ……。)

男(君が美しすぎて勃起したせいで、俺は君じゃなきゃ勃起できなくなってしまったんだぞ……。)

男(責任を取ってくれよ、一回でいいからヤらせてよ……。)

彼は八つ当たり的な思想になってしまった。
0090名無しさん2014/06/21(土) 19:55:02.24ID:pOWEkgkD
その他にも、両親や友達、石ノ森章太郎さんまでもが犠牲になった。

男(父と母がTVなんか買っていたから見ちゃったんだ……ちくしょう。)

男(あの時、あいつらが理解してくれたら……ちくしょう。)

男(そもそも、「スーパー戦隊シリーズ」が最初からなければこんなことには……ちくしょう。)

でも、一番憎んだのは自分だった。

男(子供のころ、普通にダイレンジャーを見てれば……。)

男(イヤリング官女を好きにならなければ……。)

男(むしろ、僕がダイレンジャーを見なければ……。)

男(僕は今頃……。)

男(うあああああああああ)

彼は地球上でたった一人の孤独を十分に味わった。

だけど、彼はイヤリング官女を愛する気持ちが止められない。
理由なんてない。好きなものは好きなんだ。

男(後悔なんて、いつものことだ。もう慣れた。発作みたいなものさ。)

そう男は、自分に強く言い聞かせた。この間、後悔タイムの所要時間は僅か30秒程。

男「クヨクヨすんなよ、俺。生きていれば良いことある…………。」

スッと立ち上がり、汗を手で拭い
使用済みのティッシュをゴミ箱にポイと投げ捨てる。

男「かもしれないじゃないか…………。」

彼は気晴らしにベランダから出て、青空を見上げた。
雲一つない青空だった。青すぎて目に染みてきた。

男「ハァ…………。」

男はため息をついた。

男(ここにいてウジウジしていても仕方がない。)

男(散歩にでも行くか。)
0091名無しさん2014/06/21(土) 20:24:30.17ID:pOWEkgkD
男は今日一日は、仕事が休みなので
ゆっくりできると考えていたが、休日というのは
何故いつも、あっという間に過ぎていくのだろう。

蝉の声を聴きながら商店街をブラブラと歩く。

男(なんで蝉の声が聞こえるんだろう?)

男(ここ町中だぞ、どこで蝉が鳴いているんだよ。)

彼の住む町は比較的、都会よりも田舎に近い雰囲気で自然に恵まれている。
昭和の面影の残る商店街や駅があり、森林や小川などが多い。

若者達はパッとしない町と言うが、男は

男(俺はこの町の雰囲気、結構好きなんだけどなぁ……。)

と、考える。
そのまま何処へ行こうかと考えていると……。
0092名無しさん2014/06/21(土) 21:02:51.72ID:pOWEkgkD
?「オイ、男じゃないか。」

後ろから不意に声がする。

男(確か……この声は……。)

振り返るとそこには、男の知っている人物が立っていた。

男「友人!!……お前どうして……ここに……。」

友人「よお、久しぶりだな、元気にしてたかよ。」

それは男の数少ない友人の一人だった。彼は確か東京で一人暮らしをして
そこそこ大きな企業で働いている筈なのに……。どうして此処に……。

男「お前この町を出て、東京で暮らしてたんじゃないのかよ。」

友人「休暇を貰ったんだ、それでさ、実家に帰省しようと思ったんだよ。」

男「そうなのか……。良かったな……。」

友人「お前どうしたんだよ、元気がないな。」

男「昔からこんな感じだよ……。」

友人「そうかそうか、悪い悪い。」

男「まあ、また会えて嬉しいよ……。」

友人「俺も嬉しいぜ。あっ、そうだ。」

男「?」
0093名無しさん2014/06/21(土) 22:08:05.10ID:pOWEkgkD
友人はゴソゴソと鞄を探り、紙袋を取り出した。

友人「ハイ、これお土産だ。後でお前の家に持っていこうと思ったけど、今渡すよ。ホラ。」

お洒落な紙袋の中に、おいしそうなお菓子がプリントされた箱が入っている。

男「おう……ありがとう……。」

友人「今すごく東京で流行っているお菓子だよ、なかなかうまいぞコレ。」

男「うん……後で食べるよ……。」

友人「本当に大丈夫か?顔色悪いぞ。」

男「大丈夫だよ。」

友人「そうか、無理はすんなよ。」

男(全く、相変わらず騒がしい奴だな。)

友人「ん、なんか言ったか?」

男「な……何にも言ってないよ。」

友人「そうかな、聞き間違いかな。」

男「そういえば、仕事は順調なのか。大変だろ。」

友人「なかなか大変だよ。でも、給料が高いからいいけどね。」

男「そうなんだ……。」

友人「お前はどんな感じ。まだ、フリーター?」
0094名無しさん2014/06/21(土) 22:37:37.12ID:pOWEkgkD
男「うん……そうだけど……。」

友人「えー早く決めた方がいいぜ、若いうちに稼いでおかないと後が大変だぜ。」

男「そうだよね……。」

友人「ああ、すまんな。別に悪い意味で言ったんじゃないよ……。」

男「いいよ……。本当のことだし……。」

友人「本当にゴメンな、でも今時、正社員だって結構危ないし……。」

男「…………。」

友人「今はフリーターでも、そのうちお前にきっとピッタリな仕事が見つかるよ。」

男「うん……そう言ってくれて……ありがとな……。」

友人「お、おう。」

男はここ最近、彼とは連絡をあまり取っていなかった。
その理由は自分はフリーターで、彼は会社の正社員。
自分のような暇人が、彼みたいな忙しい人に連絡でもしたら迷惑だと思い込み
メールを送ったり、電話で話したりするのが億劫になっていた。

男は自分を恥じた。彼は仕事の格差などを気にせずに心配してくれて
さらに、こうして僕にお土産をくれたのに、自分は連絡もしないで…………。

男(僕はなんて冷たい奴なんだ……。)

男(こんなに心配してくれるいい奴なのに……。)

男(謝らなくちゃ……。)
0095名無しさん2014/06/21(土) 23:30:58.51ID:pOWEkgkD
男「ゴメン……あんまり連絡しなくて……。」

友人「ああ、いいよ、いいよ。俺も連絡取るのを忘れていたし……。」

男「でも……俺は……。」

友人「気にすんなよ、あ、そうだ。今度どこかに遊びに行かないか。」

男「えっ……。」

友人「昔みたいにさ、この町のいろいろな場所を二人で見に行こうぜ。」

男「うん……いいけど……。」

友人「懐かしい町だな、1年も東京に住んでたらこの町が恋しくなっちゃってさ。」

男(俺はあんまり……懐かしくないんだけど……。)

男(でも……この町が……恋しくなれるって……羨ましいよ……。)

男(僕はこの町から……あまり外の世界に行ったことがないんだから……。)

友人「そういえば、お前一人暮らしをしているのか?」

男「そうだよ……2ヶ月くらい前から……。」

友人「へぇー、どこに住んでるの?家賃はどれくらいなの?」

男「裏山の近くで……1ヶ月で5万円ちょっとくらい……。」

友人「あの……よく俺達が登った裏山か?」

男「そうだよ……。」

友人「へぇー、涼しそうでいいじゃん。」

男「そんなことないよ……虫がすごく出てくるし……。」

友人「まあまあ、自然が身近に感じられていいじゃないか。」

男「そうかな……。」

男(出るのは大体……蚊なんですけど……。)

友人「そうだよ、東京は蒸し暑いし、いつも人だかりで、どこもかしこも大混雑だよ。」

男「大変だな……。」

友人「まあね、でも良いこともあったし……。」

男「何?……どんな良いことがあったの……。」

友人「ああ、それはな、俺に――」

その時、不意にスマホが鳴った。僕の…………ではない。
どうやら、彼のスマホらしい。
0096名無しさん2014/06/22(日) 00:05:26.54ID:AsFATnCm
友人「一体、誰からなんだ?」

彼はポケットの中からスマホを引っ張り出した。
すると、顔がパッと明るくなると嬉しそうに言った。

友人「女ちゃんからだ、ハイハイ、今すぐに出ますよと。」

男(女ちゃんって……一体誰なんだ……?……コイツの彼女かな?)

友人「あーもしもし、俺だよ、友人だよ、元気?」

友人「俺か?俺は元気だよ?」

友人「今どこにいるって?俺の実家の近くだよ。帰省しているの。」

友人「ウンウン、そうだね、したいね。」

友人「いつの日?ウンウン、分かった、来週の日曜日ね。」

友人「バイバイ、じゃあね。」

ピッと通話を終えてポケットにスマホをしまう友人。
すごい嬉しそうだ。ニヤニヤしている。ちょっと気持ち悪い。

友人「ゴメンゴメン、急に電話が掛かって着ちゃってさ。」

男(見れば分かるよ……。)

友人「でさ、さっきの話の続きだけど。」

男「言わなくても分かるよ。当てるよ。多分、彼女が出来たことが良いことなんだろ。」

友人「あー、バレちゃったか。驚くと思ったのに。」

男「あの会話を聞いていたら、誰だって相手が彼女って分かるし。」

男「良いことって、このことかって直感的に感じ取るだろ。」

友人「アチャー、バレちゃったら仕方がない。」

友人「そうさお前の考えはBINGO、当たりだよ。」

男「さっきの電話内容は……多分デートの約束だろ。」

友人「お前、本当に勘がいいな。」

男「曜日が出てきて、約束っぽいことをしてたみたいからだからね。」

友人「そういうこと。」

男「可愛い子?」

友人「可愛いよ、メチャクチャ可愛い。」
0097名無しさん2014/06/22(日) 00:31:59.98ID:AsFATnCm
男「良かったな……。」

友人「ああ、お前も早く彼女作れよ。」

男「余計なお世話だよ……。」

友人「ハハッ、冗談だよ。」

友人「そうだ、明日お前の家に遊びに行ける?」

友人「俺は明日の夕方5時ぐらいにに東京に帰っちゃうんだよ。」

友人「お前の部屋どんな感じか見てみたいけどいいかな?」

男「ゴメン……。明日は朝から夕方まで仕事なんだ……。」

友人「そうか、今日はもう遅いし仕方ないね……。」

男「ゴメン、俺、フリーターなのに…………今からでもいいけど。」

男(少し片付けなくちゃいけないけど……。)

男(イヤリング官女のフィギュアと……抱き枕を……。)

友人「無理しなくていいよ。また今度にしようぜ。」

友人「お互い準備が何も出来てないし、何をして遊ぶかも決めてないからな。」

友人「また、必ず休暇取ってくるから、その時な。」

友人「じゃあ、俺はそろそろ行くよ。お袋がご馳走作ってくれたみたいだし。」

友人「後は、親父にいろいろ自慢しまくってやんなきゃな。」

友人「じゃあな、男。」

男「うん、また会おうな。」

友人「おう。」

そう手を振って彼は行ってしまった。

男(俺の両親も俺のことを心配しているのかな?)

男(俺もそろそろフリーターを辞めて、職に手を付けて、現実を見ようかな…………。)

男はたまに考える。
0098名無しさん2014/06/22(日) 01:24:59.09ID:AsFATnCm
彼は時々、自慰行為後の賢者タイムでも考えてしまう。
俺は一生をこうやって過ごしていくのかなと……。

正社員の仕事に就けず、家族を持たず、親に孫の顔も見せれずに永遠の別れを迎えて

イヤリング彼女と結婚するというありもしない妄想に取り憑かれ続け
挙句の果てには孤独死でもするのかなと…………。

もしも、イヤリング官女と出会わなければ
こんな風にはなっていなかったのでは……。

男(俺も友人のような勝組のリア充になれたのか…………?)

男は嫌な幻覚を打ち消す。

男(いや……違う……。)

それでも多分どこかで俺は君を見つけて
今と同じように君を愛しているのだろう。

それだけが、俺の人生の生きた中で唯一、誇れることだ。
多分、いや絶対に世界で一番、俺がイヤリング官女を愛していることだ。
俺の人生の生きたせめてもの証だ。

男(この証を……誰でもいいから……俺を認めてくれ……。)

男は自分の手を握り締めて空を見上げた。

青空は茜色に染まりオレンジ色の雲がゆっくりと流れていく。
大きな雲が何かを包み込むようにモクモクと立ち上る。

夕焼け色の空も青空と同じくらい目に染みた。
夜空はやりきれないほど、悲しく僕の瞳に映るのだろう。

イヤリング官女はキバレンジャーのせいで死んだんだ。
いくら泣いたって、怒ったって、愛を叫んだって変わらないんだ。
もう、僕も現実を見るときなんだ。

男は家路につこうとしていた。
もはや、打開策など何もない。

男の心がどうにもならない問題にぶち当たり、ガラスのように砕けかけ
イヤリング官女を愛することを終えようとしていた時に…………。

一方その頃、地球から遠く離れた惑星から、一つの「宇宙船」が地球に向かって飛び立っていった…………。
0099名無しさん2014/06/22(日) 02:11:50.97ID:AsFATnCm
>>87さんへ

期待して頂きありがとうございます。

確かに、あなたの仰る通りでございます。

私も愛の力でカバーしていきたいなと思います。

でも、あなたの絵は良いと思いますよ。
私は好きです。これからもたくさん書いてください。応援しています。

ニコニコ動画で「五星戦隊ダイレンジャー」の配信を見てますよね。
あと少しで17話ですね、私もとても楽しみです。
0100名無しさん2014/06/22(日) 02:44:17.43ID:AsFATnCm
とりあえず1章が終了しましたが、間違いが結構ありますね……。

特に酷かったところを訂正します。

>>80 ×世界を暗黒にしようを企んでいる。
   ○世界を暗黒にしようと企んでいる。

>>81 ×彼女の魅力はあるが、長くなるので残念ですが
   ○彼女の魅力はありますが、長くなってしまうので残念ですが

>>82 ×実際の姿は
   ○よく分からなかった方は、どんな姿かは

>>85 ×このころから、
   ○この頃から、

>>89 ×最終的に
   ○最終的には、

>>91 ×男は今日一日中は
   ○男は今日一日は、

>>93 ×男「そういえば、仕事は順調なのか。大変だろ。」
   ○男「そ……そういえば、仕事は順調なのか?大変だろ。」

>>96 ×友人「アチャー、バレちゃったら仕方がない。」
   ○友人「アチャー、バレてしまったら仕方がないな……。」

 他にも変な表現があったら教えてください。
前よりかは見辛くはないと思いますけど、いかかでしょうか?
0101名無しさん2014/06/22(日) 02:49:22.76ID:AsFATnCm
 記念すべき100が訂正分になってしまったことと
なんかズレてしまった訂正分になってしまったことを
お詫び申し上げます。すいませんでした。

文字列をピッタリに合わせた筈なのに……。何故……。
0102名無しさん2014/06/22(日) 03:23:13.98ID:AsFATnCm
第2章「プロジェクト・コロニー」

 地球から何億光年も彼方にある惑星「マウス星」では
今まさに、一大計画を始めようとしていた……。

 マウス星、それは我々以外の知的生命体が住んでいる惑星である。
地球とは似たような外観の惑星で、水や酸素、その他諸々の物質が存在している。

 マウス星が誕生した最初のころ、地球の生命の誕生の歴史と同じように、海から生物の進化が始まったが
ある時、陸上に繁栄した生物の中で、突然変異で誕生した種族が、この星の頂点に君臨し
さらに、その数を増やしながら進化をどんどん繰り返していくにつれて
その種族は高い知性を身につけ、体が活動に適応するように二足歩行に進化し
文字や言葉によるコミニュケーション能力まで備えたのだから驚愕だ…………。
まあ、我々人類も似たよう進化だが、その進化後がもっと凄かった。
その知性はとどまることを知らず成長し続けて…………。

 なんと!!我々と同じ社会形態をとり、我々が想像するような未来都市を開発するまでに至っていた。

 この星の科学技術は現在、今の人類の科学技術を遥かに上回っており
生み出した物は、我々人類が作り上げるには、まだまだ時間が掛かりそうな物ばかりである。

 タイムマシンや物体転送装置、汎用型宇宙船などが存在し
人々は、人工知能を搭載したロボット達と共に働き、高度な文明を築いている。

 だが、この星の住人達は我々人類から見ると、とても驚くべき姿をしている。
その体は、首から上が動物の「齧歯目」それより下は我々「人間」と同じ体型で
全身には、フサフサと短い毛が生えており、前歯が鋭い。
種族によってはなかったり短い者もいるが、尻尾が伸びている。

 顔がネズミっぽく、体が人間の生物は地球上には存在しない為
大変、奇怪な姿かもしれないが、これがこの星の人々の当たり前の姿である。

 彼らは、強大な軍事力を保有しているが、一部の種族を除いて非常に温厚な性格の種族で
争いの為にその力を使わず、軍隊は災害救助などのレスキュー部隊として活躍し
科学技術は、この星の発展を願って作られた物ばかりである。

 ところが…………。マウス星はある厄介な問題を抱えていた。
0103名無しさん2014/06/22(日) 04:32:34.31ID:AsFATnCm
 それは、このマウス星の人口が増えすぎて
土地不足問題と食料不足問題に苦しみ始めた。

 マウス星の人々は素晴らしい科学力を持っていても
この難問を合理的に解決するのは難しかったようだ。

 その為、朝から晩まで会議が開かれ、
一つの会議室に種族の代表が集結し、あれこれ議論をしていた。

 彼らは最初に、海を埋め立てて土地を増やすという計画を出したが
海が埋め立てられたら貴重な海産物資源が大量死滅する可能性に加えて、
労力も時間もかなり掛かるという結論に達し、海を埋め立てるのは没になった。

 次の意見は、空に家を浮かせて滞在しようという意見だったが
しかし、それには浮き続ける為のエネルギーを莫大に消費する上に
星の大気を狂わせてしまう。効率的ではないと意見がまとまり、これも没となった。

 地中にシェルターを作り、その中で住むという意見も出たが
大地震が来た際に崩れて、生き埋めになったら危険だし、救助をするのも一苦労だと
意見が出て、すぐに没にされた。

 理想のアイデアは、時間が余り掛からず、食糧不足も解決ができ
かつ、エコロジーでこの星に負担を与えないというのが、基準だった。

 会議はなかなか最高のアイデアが出ずに
時間だけが悪戯に過ぎて行った。

 その間に、少子化条例で人口の爆発的な増加は収まったが
少しずつ確実に増え続け、食料も配給制へと変更された。

 常に満員電車状態での環境と空腹で
温厚な性格の彼らも次第にイライラし始め
このままでは、暴動が起こる可能性も危惧された。

 そんな中で、また一つ、アイデアが提案された。
0104名無しさん2014/06/22(日) 06:01:11.85ID:AsFATnCm
 そのアイデアとこれまでとは一線を越していた提案だった。

 それは他の星に移住する計画だった。

 その内容は、まずはマウス星のスーパーコンピュータに移住できそうな星を割り出させて
移住が可能か判断する。だが、宇宙は広いので判断できるのは
マウス星の人々がその星に住めるか、住めないかどうかでしか分からない。

 その場合はその星に、調査部隊を派遣し知的生命体の有無などを確認して、星の環境を調査
細かい基準を満たしていたら、通信でマウス星から移住ができると伝え
大型物体転送装置をその星に運び込み、マウス星側から都市開発に必要なものを転送させる。

 もう既に知的生命体が繁栄している場合はその星を諦めて別の星を探す。

 そして、十分に暮らしていける環境を整えてから人々を移住させて
土地と食料の負担を二つに分けるという提案だった。

 意外と基準を満たす星はたくさん存在するが
他の生物が既に繁栄している星も多く。
なかなかいい星は見つからない。

 とはいっても、彼らは他の生物が既に住んでいる星を侵略をして
土地や食料を奪い取る気はない。

 彼らは平和的に、問題の解決がしたかった。

 そこで、移住できる星の条件を書き出した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・調査するのは、マウス星と限りなく環境が似ていると判断された星。

 理由(あまりにもかけ離れていると生命維持装置などの準備に時間と手間がかかる。)

・知的生命体のいる星には移住をしてはいけない。

 理由(争いの元になるから。相手の進化の阻害をするから。)

・生物が進化を遂げている星にも移住をしてはいけない。

 理由(これから誕生する星の生命と進化の歴史を変えてしまったらいけないから。)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 そして軍隊は「惑星調査部隊」へと、編成され候補の星が見つかると
基準を満たした星か調査をするために派遣されていった。

 調査部隊は何億光年の距離を地球の時間で換算して8時間ほどで
宇宙空間の移動が出来る「探査型宇宙船」に
5人1組の部隊で乗り込み、惑星調査に向かうのである。
 
0105名無しさん2014/06/22(日) 06:50:13.00ID:AsFATnCm
マウス星が夕方の頃、調査部隊がまた星に派遣されようとしていた。
4人がモニターの前に集合し指令を待っている。

?「今日は確か……この星か……。」

真ん中のリーダー格の男が、星のデータを見ながら
今回の目的地の確認をする。

?「そうみたいだな……。」

右隣の男が言葉を軽く返す。あまり話さないタイプの男なのだろう。

?「あのコは集合するのがいつも遅いわね〜。」

真ん中の男から左隣の女性が、やる気のなさそうにつぶやく。

?「全くだよ!!……アイツはいつも……ウンコが長いんだよ!!」

女の左にいる男はイライラしている。

?「嫌よ〜そういう汚い言い方、もっと増しな言葉が選べないの〜。」

?「うるせぇな!!この上品かぶれが!!」

?「まあ〜、酷ーいこの人、レディに向かって〜、私〜泣いちゃうかも〜。」

?「なんだとぉ!!てめぇ!!」

口論を始めた2人を周りが諌める。

?「2人とも、静かにしろ。もうすぐ出発時刻だ。」

?「奴も直に来るだろう……少し黙っとけ……。」

2人に怒られて静かになる部屋。

?「ハイハ〜イ。」

?「チッ……。」

その時、此方に向かって急ぐ足音が聞こえる。」

?「おっ、来たみたいね。」

?「やっとかよ……。」

?「…………。」
0106名無しさん2014/06/22(日) 07:25:13.42ID:AsFATnCm
?「すみません、遅れてしまって……。」

?「遅〜い、もう待ち疲れちゃって眠いわ〜。」

?「トイレぐらい早めに行って終わらせろよ!!」

?「すみませんでした……。」

?「…………。」

?「オイオイそれぐらいにしとけよ。もうすぐ指令が来るぞ。」

そう言った瞬間にモニターが付き、軍服を着た男が現れた。

?「こんばんは、諸君。」

5人「「「こんばんは!!ゲンシ大佐!!」」」

ゲンシ大佐「うむ、では名前を読み上げる、呼ばれた者は返事をしてくれ。」

5人「「「ハイ!!」」」

ゲンシ大佐「ブラウン・ワン。」

ブラウン「ハイ!!」

ゲンシ大佐「ブラック・ツー。」

ブラック「ハイ。」

ゲンシ大佐「ホワイト・スリー。」

ホワイト「ハーイ。」

ゲンシ大佐「ゴールド・フォー。」

ゴールド「ハイ……。」

ゲンシ大佐「シルバー・ファイブ」

シルバー「ハ、ハイ」

ゲンシ大佐「以上5名、今回の任務については分かるな。」

5人「「「ハイ!!」」」
0107名無しさん2014/06/22(日) 08:15:58.05ID:AsFATnCm
ゲンシ大佐「では、いつもと同じように惑星調査を頑張ってくれ。健闘を祈る。」

5人「「「ハイ!!」」」

モニターの電源が消えて、部屋の後ろのシャッターが開く。

ブラウン「よし、皆行くぞ。」

ブラック「おう……。」

ホワイト「ファ〜イ。」

ゴールド「ヘイ……。」

シルバー「ハ、ハイ」

5人が向かった先にあったのは探査型宇宙船
これに乗り込んで惑星探査に出発だ。

乗るといっても、目的地への大体の距離を入力し
自動操縦に設定してカプセル型の衝撃防御装置に入り
後はスリープ状態になることで、寝てしまえば
すぐに目的地に到着したように感じるのだ。

ブラウン「防御カプセル異常なし。」

ゴールド「燃料タンク満タン、異常なし。」

ブラック「スピード装置、コントロール装置……共に異常なし。」

ホワイト「パワーエンジンも異常ないよ。」

シルバー「レーダーや計器、アイテムケースも多分平気です……。」

ゴールド「ハァ!!そんなチェックでいいのかよ。抜けてたらどうすんだよ。」

ホワイト「コラーあまりイジメないの〜可哀そうでしょ〜。」

シルバー「すいません……。でも……大丈夫です……。」

ブラック「安全確認終了だ……ブラウン。」

ブラウン「よし、全員防御カプセルに入れ、出発だ。」

全員がカプセルに入り込むとプシュー、パタンと蓋が閉じ
ガチャンとロックが掛かる。スリープガスが流れ出たかと思うと
それと同時に、エンジンが唸りを上げて火を噴きだす。

宇宙船用の滑走路が開き、一気に加速する。
その頃にはもう5人は眠りについている。

激しい衝撃と共に機体は光の速度と化してマウス星を飛び出し
移住先を求めて飛び立った。素晴らしい物を積み荷を載せて…………。
0108名無しさん2014/06/22(日) 09:50:17.35ID:AsFATnCm
第3章「遭遇」

 あれから家に帰った男は、ベッドの上で、虚ろな目をしながらゴロゴロしていた 。
そのまま、次の日を迎えた。とはいってもまだ日付が変わったばかりの時間帯。
町は暗黒の眠りについている。

男(ああダメだ……友人と自分の価値を比べてしまって辛い……。)

男(そういえば……裏山はアイツとよく登りに行ったな……。)

 彼と友人は高校生の時に出会った。
彼とはそこまで親しくはなかったけど
この町を二人でウロウロ歩いて散歩したぐらいの仲だった。

 二人で行った一番多く遊びに行った場所は裏山だった。
学校が終わった後に頂上から町を見下ろした。

男(夕焼け色に染まる町は感動的なほど綺麗だったな…………。)

男「…………。」

 男は暇だったので、久しぶりに裏山にでも散歩しに行くかと思いつき
服を着替えて、靴紐を結び直し、暗闇の中に歩き始めた。
0109名無しさん2014/06/22(日) 10:53:09.52ID:AsFATnCm
散歩といっても、裏山に何かがあるわけでもない。単なる暇つぶしだ。
ただ、何もせずにジッとしていると、自分の将来をを考えてしまうだけではなく
イヤリング官女のことも考えてしまう。

男(こんな遅くに裏山に一人で行くのは初めてだな。)

男(今までせいぜい7時ぐらいでアイツと二人だったからな。)

急に暗闇が怖くなり、何かから逃げるように
忍者の如く、闇夜へと走り去る。

途中、またイヤリング官女が頭の中をよぎるので
振り払うように月と競争しながら突っ走る。

男(山道が見えてきたし久しぶりに登るか。)

頂上を目指せ。走れ、月はいつもとなりで走ってくれるから。

男(俺みたいな物好きに付き合ってくれるなんて、優しいんだな君は。)
0110名無しさん2014/06/22(日) 11:23:24.53ID:AsFATnCm
変な想像しながら、ついに頂上に到着。
息を切らしながら夜空を見上げる。

たくさんの小さな星と 、たった一つの大きな月が
闇の中に散りばめられている。
 
星の瞬きと月の光が天高くから、この町に降り注いでいる。
その美しさに折れた心が浄化されていくようだ。
言葉にできないほどの輝きを放つ。
その美しさに汚れた心が、浄化されていくようだ。

月がこちらを見下ろし微笑んでいる……ように見えた。

男(俺の神経もどうかしちまったみたいだな。)

こんなに、夜空が綺麗なんだから。
一つくらい流れ星があってもいいのにな……と思う。

星空に頼む願いは一つ。
「イヤリング官女に会いたい。」
0111名無しさん2014/06/22(日) 13:58:36.69ID:AsFATnCm
その時、流れ星がキラリと空を駆けた……。

男(やった、流れ星だ。ああいけね、願い事をしなくちゃな……。)

男「イヤリング官女に会いたい。」
男「イヤリング官女に会いたい。」
男「イヤリング官女に会いたい。」

男(ほら、3回も唱えたぞ……。)

真面目な流れ星なら、汚い願いを無視してそのまま空の旅を続けるのだろう。
怒りっぽい流れ星なら、汚れた願いに怒り、真っ赤な隕石と化して俺を粛正するのだろう。
優しい流れ星なら、汚れちまった悲しみに満ちた俺を、この苦しみから解放してくれるだろう。

男(さぁ、流れ星よ……。どうする……。)
0112名無しさん2014/06/22(日) 14:07:26.76ID:AsFATnCm
流れ星は遠くへ消えた……。

男(何をやっているんだ俺は……。)
男(自分が恥ずかしい……。まるで恋する乙女みたいだったじゃん……。)
男(あー気持ち悪い、バカやってるぜ。)

帰ろうとした矢先、流れ星が空で運動会を開催した。
流星群は綺麗だが、男の気持ちはガタ落ちする。

男(おいおい、叶わぬ願いを流れ星は笑うのかよ……。)

男「あー馬鹿にされてイライラするな。」

急に吹っ切れた俺は、なりふり構わず願い事を精一杯で叫んだ。
0113名無しさん2014/06/22(日) 14:50:17.96ID:AsFATnCm
男(誰にも聞かれず、通報されませんように…………。)

 性的な欲求のことばかりを叫んだ。

男「イヤリング官女とセックスしたい!!」

男「イヤリング官女にフェラしてもらいたい!!」

男「イヤリング官女にクンニしたい!!」

男「イヤリング官女にパイズリしてもらいたい!!」

男「イヤリング官女に手コキしてもらいたい!!」

男「イヤリング官女に手マンしたい!!」

男「イヤリング官女に足コキしてもらいたい!!」

男「イヤリング官女に髪コキしてもらいたい!!」

男「イヤリング官女をレイプしたい!!」

男「イヤリング官女に逆レイプしてもらいたい!!」

 とりあえず10個も叫んだ。まだ流星群は流れ続けている。
まだまだ、叫ぶぞと喉に気合を込める。
0114名無しさん2014/06/22(日) 15:18:55.67ID:AsFATnCm
男(これくらいの声なら、人に聞かれはしないだろう……。)

 次は、真面目に考えてこうつぶやいた。

男「イヤリング官女と結婚したい……。」

男「イヤリング官女と幸せな家庭を築きたい……。」

男「イヤリング官女といろいろな場所に遊びに行きたい……。」

男「イヤリング官女と美味しいもの食べたい……。」

男「イヤリング官女をキバレンジャーからを守りたい……。」

男「イヤリング官女の温もりを感じたい……。」

 男はこの願いをあまり声を出さずに唱えた。
密かな願いだからね……。
最後の願いを最大パワーで叫ぶ為に……。

男(フフフ我ながら、赤面失神級の願いがポンと出てくるな。6個も言えたぜ。)

男(自分の変なところに感心、感心。おや、最後に一つデカめな流れ星が来たな……。)

男(これが最後だァァッ!!、大音量で願いを叫ぶぞと、手に力を込めた……。)

呼吸を整え、いざ最大限の声で星に願いをかけた……。
0115名無しさん2014/06/22(日) 17:41:19.24ID:AsFATnCm
男「頼む!!一生分のお願いをここで使う!!」

今までで一番大きな声ながらも、悲痛な声は願いを叫び続ける。

男「イヤリング官女に会うことが出来るのなら!!
  一度だけでいいので!!チャンスを僕にください!!
  もし!!それも駄目なら!!僕をこの世界から一瞬で消してください!!」

叫び終わっても、当然、何も起きない。

男「ハァハァ…ハァハァ…ウッ……アッ……。」ドシン!!

叫び終えた男は、急に体がフラついて気分が悪くなり、地面に座り込んでしまった。

彼には満足感も何もない。もう愛が実らない現実が辛く、精神的に限界だった。

男(叫び疲れたよ。どうせ何も起こらない、願いなんて叶わない……。)

男(叫んで、いろいろと吹っ切れたぜ。もうそろそろ現実を見よう……。)

男(今からでも、まだ間に合う。友人の生き方を見習ってみようか……。)

男(そうやって、生きよう。さようならイヤリング官女……。)

彼は立ち上がると自嘲気味に笑い、微かに涙声になりながら。

男「さて、明日からまた仕事だ!!。俺、ファイト!!」

彼はポジティブな自暴自棄の気分で独り言をいいながら

男(君を愛したことは永遠に忘れない…………。)

と、告げた。もう報われない愛で、苦しむのはやめようと…………。





そう真剣に考えだした矢先に、とんでもないことが!!。
0116地獄のッ2014/06/24(火) 01:27:27.05ID:y+hKrCL4
>>115
執筆お疲れ様です。かなりテンポ速いですね。主人公の心境、自分もよくわかりますよ(笑)
支援としてイヤリング官女の絵を描いたので貼らせていただきますね。
http://i.imgur.com/7UaJsXU.jpg
0117名無しさん2014/06/25(水) 18:09:22.78ID:gxyjKZGp
>>116さんへ ご支援、本当にありがとうございます。

家のPCで書いているので、誰かが使っていると
書くことができませんので遅れてしまいます。
すみません。

「五星戦隊ダイレンジャー」の17話まで、残り数日ですね。
待ちきれませんね。

絵には、イヤリング官女への愛情が溢れていますね。
私も見習いたいものです。

休日に一気に書き込みますので、気長に待っていてください。
0118名無しさん2014/06/26(木) 18:37:16.04ID:qoMQ34hl
なんと、遠くに見えた大きな流れ星がこちらに向かって落ちてくる。

男(まさか、願いを叶えてくれるのか?)

ギラギラと燃え上がりながら近づいてくる!!

男「エッ!!マジか!!」

うわーすげー うわーきれー なんて言っている場合じゃない……。

もしも…このまま…裏山に激突したら……。
それが原因で町が崩壊でもしたら……。

洒落にならないよ……。俺のせいで町一つ消滅なんてしたら……。
俺が頼んだのは俺を吹き飛ばすくらいの石つぶての隕石だって。
そんな、ビッグサイズのなんかいらないよ。
これじゃあ、町を巻き込んだ罪で天国に行けないよ。
どっちみち、俺みたいな性欲の塊は地獄行きですけどね…………。

男(まあ、こんなところにいたら結局潰されそうなんだけどな……。)

そうっている間にも流れ星はグングン近づいてくる!!

男「イヤリング官女と会えないくらいならそれでもいいけど……。」

口にするのは容易いが、足が震えて立ち眩みがする。
全身からヒャッとした汗が出て、体が急に凍える。
童貞のまま死ぬ自分に涙がこぼれる…………。

隕石が目の前に降ってきた。裏山にぶつかる!!

父よ母よごめんなさい。せめて、別れの挨拶がしたかった…………。
鈍い光が体を包む。僕はメテオと共に散り、灰と化す。

恐怖に耐えきれず、目を瞑った次の瞬間。
0119名無しさん2014/06/28(土) 20:51:52.91ID:Vh5x2v2+
瞼の裏側に眩い光を感じ取った。
ピカッて感じの眩しさよりも、ビカ〜っていう光りの映り方だ。

おぼろげな閃光が僕の体を包み込む。

男(何かに包まれて死ぬのなら、イヤリング官女の髪の毛に締め上げられたかったかな…………。)

男は最後までイヤリング官女のことを想った。

男(皆……さようなら…………。)

不思議な光に薄く目を開けると、ゴゴゴゴゴと唸りを上げ真っ赤な隕石が自分に向かってくるのが見えた。

男(もう終わりだ…………バイバイ…………。)

彼は静かに目を閉じたが、涙が止まらなかった。



男(おかしいな……。)

男(もうとっくのとうに、死んでいる頃なのに……。)

男(隕石は、まだ落ちてこないんだろうか……。)

しばらく経っても一向に何も起きない。
音一つ、風一つもしない。

男(まさか、もう死んだのかな…………。)

不審に思った男が目を開けると……そこには……。

男「エッ!?」

なんと、隕石が目の前で静止していた。

隕石は彼の体を押し潰し、裏山の辺り一帯を吹き飛ばしそうな勢いで落ちてきたのだが

どういう訳か、勢いが瞬時に失われて、静かに彼の前に浮いていた……。

男「隕石が…………止まっている!?」

男「なんで……どうして……?」

狼狽える僕の体は力が抜けて座り込んでしまった。

男(一体……これは……どういうことなんだよ…………。)
0120名無しさん2014/06/28(土) 21:46:02.33ID:Vh5x2v2+
男は腰を抜かしながらも、疑問が浮かび上がった。

男(何故、まだ燃え続けているんだ……?)

流れ星が光って見える理由は
宇宙の小岩石が、地球の大気に突入したときの摩擦熱で燃え上がりながら落下して
それがまるで、発光しているかのように見えるという……筈なのだが……。

静止しているこの隕石は、まだ燃えるように光っている。
勢いを失ったのにもかかわらず、摩擦熱でここまで燃えているのは不自然だ……。

男(それに、隕石っていうよりも……光の塊?)

それは、隕石のような形をしているが岩石のようなゴツゴツした見た目ではなく
何かが丸くなって光っているかのようだった。

男がまじまじとそれをを眺めていると……。



いきなり、光の塊がバチッと音がして次第に消えていく。

男「ウワッ!!もう、なんなんだよ!!」

突然の物音に驚く男。

光が消え始め、その中から姿を現したのは…………。



鈍く光り、角ばった形の機械のような物体だった!!

男「あれは一体何なんだ!!」

答えを考える暇もなく、今度はグォーンと音が響いた。

男「今度はなんだ!!」

男が震えながら叫ぶと、その物体はゆっくりと動き始めた。

男「嘘だろ……!?」

グォーン…グォーン…グォーン…。

不気味な音を響かせながら、それは形を変え
なんと、ジェット機のような流線型のフォルムに変化した!! 
0121名無しさん2014/06/28(土) 23:26:26.62ID:Vh5x2v2+
その物体はギラギラと輝き、翼はジェット機のようにそこまで大きくなく
小型のロケットエンジンっぽいものが付いている。

見た目を分かりやすく例えれば「電子戦隊デンジマン」の
デンジファイターを銀色に塗り替えたような外見だ。

男「戦闘機、そんなバカな……宇宙から来たんだぞ!?」

現代の科学力では、こんな代物を作り出すことはできない。

男「まさか……宇宙船なのか……。」

男「じゃあ、中に乗っているのは宇宙人か!?」

男「でも、そんな……ありえない……。」

言葉を失う男。謎と不安が渦巻くばかり。

そんな彼を尻目に機械の内部で目覚める者達がいた…………。
0122名無しさん2014/06/28(土) 23:38:01.43ID:Vh5x2v2+
やっと3章終わりました。毎度すみません。

仕事に行っているのと家族がPCを使っているので
SSの更新が遅れてしまいました。

章のタイトルも内容と一致していないので、後々訂正をします。

誤植も多いので私自信が、これは酷いと判断したところだけを直していきます。
私が直してないで、これは変だという箇所があれば
是非教えてください。お願いいたします。
0123名無しさん2014/06/28(土) 23:54:50.93ID:Vh5x2v2+
>>110  × 星の瞬きと月の光が天高くから、この町に降り注いでいる。
       その美しさに折れた心が浄化されていくようだ。
      言葉にできないほどの輝きを放つ。
       その美しさに汚れた心が、浄化されていくようだ。

     ○ 星の瞬きと月の光が天高くから、この町に降り注いでいる。
       言葉にできないほどの輝きが、俺の瞳に映る。
       その美しさに汚れた心が、浄化されていくようだ。

>>119  × 男(まさか、もう死んだのかな…………。)

     ○ 男(まさか、俺はもう死んでいるのかな……目を開ければ、三途の川にでもいるのか……。)

>>121  × 翼はジェット機のようにそこまで大きくなく
      小型のロケットエンジンっぽいものが付いている。

     ○ 翼はあるが、ジェット機のようにそこまで大きくはなく
      小型のロケットエンジンっぽいものが物体の後ろに付いている。
0124名無しさん2014/06/29(日) 00:51:32.24ID:iw/fYh5E
第4章「プレゼント」

目標地点に着陸した宇宙船のコンピュータが告げた。

「モクテキチ ニ トウチャク シマシタ」

電子音声が流れ、カプセルが開いた。
ガスが切れ、その中から5人は目を覚ました。

ブラウン「よし、到着だ!!皆起きろ!!」

ホワイト「ウ〜ン、よく寝た〜。」

ゴールド「やっと、着いたのか。」

ブラック・シルバー「…………。」

彼らは体を伸ばして、宇宙船の電子頭脳から
星のデータを詳しく調べる装置を起動させた。

ピピピピピとコンピュータが星のデータを集め始めた。

シルバー「移住できたら良いですね……。」

ブラック「そうだな……。」

その結果は…………。

「コノ ホシ ノ カンキョウ ハ マウスセイ ト ヒジョウ ニ ヨクニテイル
 ヒツヨウ ナ サンソ ミズ ヒカリ ヤミ ブッシツ スベテ ソロッテ イル」

ホワイト「フゥ〜、いいじゃん♪」

ゴールド「やったぜ!!もうこれで、退屈な任務は終わりだな!!」
0125名無しさん2014/06/29(日) 00:59:43.30ID:iw/fYh5E
「ザンネン ダガ コノ ホシ ニハ チテキ セイメイタイ 
 ノ ソンザイ アリ イジュウ ハ フカ ト スル」

ホワイト「えー、またダメなの……。」

ゴールド「クソッ!!これで、10回連続失敗だよ!!」

ブラック「…………。」

シルバー「ハァ……。」

落胆する4人。だが、この男は……。

ブラウン「綺麗な星だな……。」

ホワイト・シルバー「エッ……。」

ゴールド「ハァ?」

ブラック「…………。」
0126名無しさん2014/06/29(日) 01:08:06.20ID:iw/fYh5E
彼は宇宙船の窓から風景を見ていた。

ホワイト「どれどれ……ウワー、確かに綺麗ね〜。」

ブラック「本当だな……。」

シルバー「自然に溢れていますね。」

ゴールド「景色なんて、そんなのどうでもいい。」

ホワイト「ロマンがないのね、アンタ」

シルバー「すごい綺麗ですよ。」

ゴールド「結果が出たんだ、早く帰ろうぜ。」

ブラウン「まあまあ、落ち着いてくれ。」
0127名無しさん2014/06/29(日) 01:22:42.14ID:iw/fYh5E
ブラウン「他の星を見て学ぶことは多いからな。」

ブラウン「それに今、我々の星にはゆとりがない。」

ブラウン「だから、こうやって心を落ち着かせる時間も必要だ。」

だが、ゴールドは反論をした。

ゴールド「俺達だけが、怠けてどうするんですか。」

ゴールド「マウス星は、今この瞬間でも苦しんでいる状況だというのに。」

ゴールド「くだらないものなんか見てないで、さっさと、次の星を探しましょうよ。」

ブラウン「くだらない?ゴールド、お前はとりあえず、この景色を見てみろ。」

ブラウンの声に力がこもった。

ブラウン「文句はそれからだ。」

ゴールドはこれ以上、反論したら面倒だとおもい

ゴールド「分かったよ、見りゃいいんだろ、見れば……。」

そう言いながら、ゴールドは背けていた目を景色に映した。
0128名無しさん2014/06/29(日) 01:35:03.45ID:iw/fYh5E
ゴールド(ハァ!?……確かに……綺麗だな……。)

彼の目には、山から見下ろした町が見えた。

夜空の星と同じくらいに町の明かりも綺麗だった。
その明かりは人工的なマウス星のギラギラとした光とは違い
にじむように、あちこちで灯っている。

ブラウン「どうだ、勉強になったか。」

ゴールド「何がです。」

ブラウン「星と星の輝きの違いだよ。」

ブラウン「いや、星の存在の違いかもな。」

ゴールド「違い……。」

ブラウン「そうだ、違いだ。我々は最近、イライラばかりしていて……。」

ブラウン「物の本当の価値を忘れてしまっていたんだ。」

ゴールド「どういう意味ですか……。」
0129名無しさん2014/06/29(日) 01:50:21.35ID:iw/fYh5E
ブラウン「お前、さっきどうでもいいって言っただろう。」

ゴールド「言ったよ……。」

ブラウン「なんで、どうでもいいって言ったんだ?」

ゴールド「移住できない星に価値なんてないからだ。」

ブラウン「でも、その前はやったぜと言ったな。」

ゴールド「言いましたけど、それがなんだっていうんですか。」

ブラウン「お前は、この景色を見てどう思ったか?」

ゴールド「悪くはないって思ったよ。」

ブラウン「そうか、それは良いことだ。」

ゴールド「何故だよ。」

ブラウン「それは景色に価値があったってことだろ。」

ゴールド「…………。」

ブラウン「星の違いに気がついたか。」

ゴールド「マウス星にはない価値があることですか……。」

ブラウン「そういうことだ……。」
0130名無しさん2014/06/29(日) 02:07:59.69ID:iw/fYh5E
ブラウン「一つの意味で、価値があるかないかを判断するのではなくて
     一つでもいいところがあればそれを価値とし、自分の糧として学ぶ。」

ブラウン「それだけでも、この星に来た価値はあると思うけどな。」

ブラウン「俺は、あの町の光を見て、マウス星にはない優しげな光だと、思ったな。」

ホワイト「あ〜、私もそんな風に思ったよ。」

シルバー「僕もそう思いました。」

ブラック「フッ……。」

ゴールド「…………。」

ブラウン「ゴールド、お前はどう思ったんだ?」

ゴールド「ああ……優しそうな光だと思ったよ……。」

ブラウン「そうだろ、もっと周りの本質を見ろ。」

ブラウン「相手や物に本当の価値を、見出せるようになるんだ。」

ブラウン「悔いのない価値を探すんだ。極端ではない考えで……。」

ブラウン「今見た景色も、見なければ何も考えさせれなかったのだからな。」

ゴールド「…………。」
0131名無しさん2014/06/29(日) 02:22:47.05ID:iw/fYh5E
彼らは5人揃ってもう一度、町の景色を眺めた。

マウス星から移住することができない、意味のない星だが
自分達の星にはない光のあるこの星の価値。

何かを批判する前に、価値を探そう。
一つだけで判断せず、全体を見渡そう。

彼らは少しだけ、自分や相手を見直すことができた。
0132名無しさん2014/06/29(日) 02:51:52.05ID:iw/fYh5E
ブラウン「そういえば、この星にはマウス星と同じ、酸素があるんだよな。」

「ハイ ソウデス」

ブラウン「だったら、少しの間だけ宇宙船から降りて、あの町の景色を見に行かないか。」

ブラウン「気分転換にさ。チョットだけ。」

ホワイト「WOW〜賛成、いいんじゃない♪」

シルバー「もし……誰かに見つかったりでもしたら、どうするんですか?」

ブラウン「大丈夫だ、レーダーにはこの一帯での生命体の反応は殆どない。」

ブラウン「自然が多い星だから、遭遇するのはこの星の動物ぐらいだろう。」

ブラウン「万が一に備えて、俺達のスーツや宇宙船もステルスモードにすればOKだ。」

ブラック「見られたら、相手の記憶を消す道具もあるしな……。」

ゴールド「早く、景色を見て帰ろうぜ。マウス星が心配だ。」

ブラウン「まあまあ、気持ちは分かるけど、そんなに焦んないでくれよ。」

ブラウン「じゃあ、行こうぜ!!」

5人「「「おう!!」」」

「オキヲツケテ クダサイ」

こうして、彼らは出入り口のシャッターへと向かって行ったのが……。
姿を透明にする前に見られてしまったのである……。

運命の出会いというべきなのか……。
たった一人の男に……。
0133名無しさん2014/06/29(日) 03:33:29.06ID:iw/fYh5E
第5章「友達」

男は宇宙船の中から、変な生き物が出てくるのを見てしまった。
そして、絶叫した。

男「うわああああああああああ!!!」

5人は彼を見てなんだこの生物はと、驚き。
つられて、叫んでしまった。

5人「「「「あばばばばばばばばばば!!!」」」

お互いひとしきり、叫んだところで
冷静に状況を整理しようとした。

男(この人達って、宇宙人!?ハムスターみたいな顔してるけど!?)

ブラウン「どうする……逃げるか!?」

ブラック「記憶を消す。」

ホワイト「私にはどうしていいか分からない……。」

ゴールド「正当防衛を取る!!」

シルバー「まだ、相手は何もしていませんよゴールドさん!?」
0134名無しさん2014/06/29(日) 03:47:55.12ID:iw/fYh5E
男(何か言ってはいるみたいだけど、何を言っているのかはサッパリ分からない!?)

ブラウン「意思を通わせてみようか……。」

ブラック「記憶を消す。」

ホワイト「私はアイデア0、PASS。」

ゴールド「先制攻撃を取る!!」

シルバー「落ち着いて、話し合いをしましょうよ!!ゴールドさん!!」

そして、5人はこの男と意思を通わせることにした。

まずは、互いの言語が分からないので、5人はマウス星の発明品の一つ
言語記憶装置でコンタクトを図ろうとした。

この装置は、相手に触れて情報を貰うだけで現地の言葉を
瞬時に記憶できるという優れものである。
0135名無しさん2014/06/29(日) 04:04:12.83ID:iw/fYh5E
しかし、情報を貰う相手の体に触れなければならない。
仕方がない。5人は男が危険物を持っていないことを確認し

男に歩み寄った。

男(なになに!?俺をどうする気なの!?捕まえる気なの!?)

男(それで、俺の体を解剖でもするのか!?嫌だ!?そんな死に方したくない!?)

男は逃げようとしたが、足が震えて動けない。心臓も暴れっぱなしだ!!

ヤバイと、男が焦っているうちに5人は彼の周りを取り囲んだ!!

ハムスターのような顔をした宇宙人に、突然出会えば誰だって驚くだろう!!
取り囲まれたら尚更だ!!
男は気を失わないのに精一杯だった。

5人が彼に距離をさらに詰めた。

男は彼らの服の腰のあたりに、銃のようなものがホルダーに入っているのを見てしまった。

男(殺される!!!)

そう判断した男は雄叫び上げ、がむしゃらにその場で暴れた!!
0136名無しさん2014/06/29(日) 04:22:17.07ID:iw/fYh5E
それを見て、5人共パニックを起こした。
ゴールドは攻撃しようと銃を弄り
ブラウンとシルバーが銃を取り出そうとしたゴールドを制すのに必死になり
ホワイトは悲鳴を上げ
ブラックはただ、静かにこの阿鼻叫喚を見つめていた。

もう一刻の猶予はできない。今すぐに和解しないと大変なことになる。
そう判断したブラウンは、男の動きに隙を見つけて……。

ブラウン「今だ!!全員!!アイツの体を掴め!!一か八かだァァァ!!」

リーダーの指示に全員が従い、急いで男の体を掴み
そのまま、上に持ち上げ始めた。

男「ぎゃああああああああああ!!!離せええええええええええ!!!」

暴れる男を押さえつけ、5人は担ぎ上げた。

ブラウン「言語記憶装置ィィィ!!起動ォォォ!!」

ブラック「了解!!」

ホワイト「OK!!」

ゴールド「分かったよ!!」

シルバー「ハ、ハイ!!」

5人に言語記憶装置が、男からの情報がインプットされるまでの40秒程の間。
男はハムスター顔の宇宙人、5人に胴上げされていた…………。
0137名無しさん2014/06/29(日) 12:04:54.95ID:iw/fYh5E
5人にデータがインプットされるまで残り20秒。

ピコピコピコピコピコ……。

男「離せえええええ!!誰かあああああ!!助けてえええええ!!」

ブラウン「あと少しだァァァ!!耐えろォォォ!!」

ブラック・ゴールド「おおおおお!!」

ホワイト・シルバー「あああああ!!」

ピコピコピコピコピコ……。残り15秒。

ブラウン「カウントダウンだァァァ!!行くぞォォォ!!」

「「「「おう!!」」」

5人「10・9・8・7・6・5……。」

ピコピコピコピコピコ……。もう少しだ。

男「ぎゃああああああああああ!!」

5人「4・3・2……。」

ピコピコピコピコピコ……。もう残り僅か。

男「くそおおおおお!!降ろせえええええ!!」

5人「1……。ゼロおおおおお!!」

カウントダウンが終わりを告げた瞬間。
バチンと何かが弾ける音がして

5人の脳に男の住む星で住む国。
すなわち、日本の言語のデータが伝わった。
0138名無しさん2014/06/29(日) 12:29:52.70ID:iw/fYh5E
データが脳に伝わる瞬間。

ビリビリと5人の脳天に衝撃が走る。

5人「インプット完了!!」

男「ウワッ!!……痛っ!!」

その間に持ち上げられていた男は、地面に落っこちた。
そして、逃げ出そうとした。

男「ひいィィィ!!お助けェェェ!!」

だが、背後から声が追いかけてきた。

ブラウン「待ってくれ!!」

男「…………。」

さっきとは違う……。日本語で話しかけられ
男の体はピタッと立ち止まった。

男(まさか、あの宇宙人達が……話しかけて来たのか?)

男はゆっくりと振り返った。

ブラウン「話し合いをしてくれないか?」

ハムスター顔だが、体は人間のような宇宙人の
問いかけに男は、つい……。

男「あ、ハイ……良いですよ……。」

こんな返事を返してしまった。

その返事の意味は5人にも理解できた。

ブラウン「ありがとう。」

男「なんか……こちらこそ……どうも……。」

ついに、未知との会談が始まった!!
0139名無しさん2014/06/29(日) 13:11:02.72ID:iw/fYh5E
ブラウン「いきなり手荒い手段に出てしまい、申し訳ないことをした。」

ブラウン「だが、そのおかげでこの星の言語を知ることができた。」

ブラウン「心から礼を言いたい。」

ブラウン「ありがとう。」

ブラック「かたじけない。」

ホワイト「サンキュー♪」

ゴールド「…………。」

シルバー「ありがとうございました。」

男「いえいえ……私も怖くてパニックになっちゃって、すいませんでした。」

ブラウン「いや、悪いのは私達の方だ。」

ホワイト「そうよ、知らない人に囲まれて担がれたら、誰だってビビるわよ。」

ゴールド「俺だったら、あそこまでビビりはしない。」

ブラック「同じく……。」

ホワイト「あんた達ねぇ……本当に……。」

シルバー「そうですよ、相手の気持ちを考えましょうよ。」

ホワイト「ちょっと、シルバー……人の言おうとしたこと言わないでよ!!」

シルバー「あ、ごめんなさい……。」

ブラウン「お前達、よさないか。」

リーダーの一喝で4人は静かになった。

ブラウン「すまない、恥ずかしいところを見せてしまったね。」

男「いや、そんなこと……。」
0140名無しさん2014/06/29(日) 13:34:39.41ID:iw/fYh5E
ブラウン「いやいや、我々5人はチームを組んでしばらく経ったというのに……。」

ブラウン「未だに、チームワークがなくてね……。」

ゴールド「なくて悪かったな……。」

ブラウン「でも、私は彼らが、素晴らしい仲間になると思っているよ。」

ブラック・ホワイト・ゴールド「!?…………。」

シルバー「ブラウンさん……そう言ってもらえると僕……嬉しいです。」

ブラウン「おう、これからも皆で頑張ろうな。」

シルバー「ハ、ハイ。」

男「あの〜、お取込み中のところ、すみませんが……。」

ブラウン「はい、どうかしましたか?」

男「お名前を……教えてくれませんか?」

ブラウン「ああ!!すまない、自己紹介を忘れていました。」

ブラウン「うっかりしていたもので、つい……。」

男「いえいえ、私もまだ名前を言っていませんでしたし……。」

ブラウン「いや、ここは私達が先に自己紹介させて頂こう。」

ブラウン「皆、自己紹介だァァァ!!」

「「「「おう!!」」」」

男「ああ、そんなに無理しなくてもいいですよ……。」
0141名無しさん2014/06/29(日) 16:10:18.17ID:iw/fYh5E
ブラウン「ブラウン・ワン!!」 シュタッ!!

ブラック「ブラック・ツー」  グォン!!

ホワイト「ホワイト・スリー♪」 ピカッ!!

ゴールド「ゴールド・フォー!!」 ドガッ!!

シルバー「シルバー・ファイブ」 スタッ!!


ブラウン「星の輝きを守るため。」

ブラック「自分の命を守り抜き。」

ホワイト「相手の命も守りたい。」

ゴールド「俺たちは!!5人揃って!!」

シルバー「軍事レスキュー部隊」

「「「「ハムスターマン!!」」」 ドゴォーン!!

男(ハムスターマン……どういうことだ?)

男(彼らは何故、地球の動物、ハムスターに名称と姿が似ているんだ?)

ホワイト「ちょっと、アンタ今の名乗り見ていなかったの?」

男「いいえ、ちゃんと見ましたけど……。」

ブラウン「けど……どうしました?」
0142名無しさん2014/06/29(日) 16:20:59.97ID:iw/fYh5E
男「あなた方は何故、ハムスターに似ているのですか。」

ブラウン「ハムスター?」

シルバー「僕らと名前が似ていますけど、なんなんですか?ハムスターって?」

男「この星の動物です。」

ホワイト「私達と姿が似ているってどの辺が?」

男「首から上が似ています。」

男「後は、全然違うように見えますけど……。」

ブラック「宇宙船のコンピュータに聞いてみよう。」

ブラウン「そうだな、こんなところで立ち話もなんだから、我々の宇宙船の中へどうぞ。」

ゴールド「俺もその方がいい」

男「いいんですか。ありがとうございます。」

男は彼らの宇宙船に入って行った……。
0143名無しさん2014/06/29(日) 16:35:00.21ID:iw/fYh5E
宇宙船の内部は機械に囲まれてはいるが、少し奥の部屋はリビングのように家具が置かれている。
それより奥の部屋には、カプセルのようなものが並んでいる。

どうやら、入り口から機械操縦室、リビングルーム、カプセルルームの順のようだ。

男「中は意外と広いんですね。」

ゴールド「俺は狭いと思う。」

男「…………。」

ホワイト「気にしないで、コイツは誰にでもこういう態度だから。」

男「そうなんですか……。」

シルバー「あの、お名前を聞いてもよろしいですか?」

男「あ、僕も名前を言おうとしたのに忘れてました。すみません。」

ブラウン「まあ、お互い様だな。」

男「はい……僕の名前は男って言います。」

シルバー「じゃあ、男さんよろしくお願いします。」

男「こちらこそ、よろしくお願いします。」

ブラウン「まあ、ソファにでも座ってくつろいで。」

男「はい、では失礼します。」

ホワイト「そんなに〜、かしこまらなくてもいいよ。」

男「ありがとうございます……。」
0144名無しさん2014/06/29(日) 17:04:23.55ID:iw/fYh5E
男と皆が席に着くと、機械操縦室からブラックが戻ってきた。
そして、ハムスターの説明と人間との関係性を皆に話した。

ブラック「かくかくしかじか……。」

ブラウン・ホワイト・シルバー「へぇ〜、そうなんだ。」

ゴールド「つまり、お前らこの星の人間は俺らに近い生物で実験をしたり、折に閉じ込めたりして楽しんでいるのか。」

男「エッ……でも……別に痛めつけるつもりで実験をしていることではないと思いますけど……。」

ゴールド「だけど、苛める奴もいるんだろ!!」

男「ヒィッ……まあ……そういう奴もいますけど……。」

ゴールド「気に食わない、この星のハムスター達の解放戦争でもするか。」

男「そんな、戦争だなんて……。」

ブラック「待て、ゴールド。」

ゴールド「なんだよ。」

ブラック「他の星に攻撃をしてはいけない……俺達の星の決まりだ。」

ゴールド「だからって、ハムスターが可哀そうじゃないか!!」

ブラウン「仕方ないだろ、これがこの星のやり方なんだ。」

ホワイト「私達だって、似たようなことを他の生物でやってるんだし……。」

ブラック「要は、同族意識があるからって助けようって気になってるんじゃないか。」

ゴールド「そうかもしれねぇけど……。」

ブラウン「お前の仲間を大切に想う気持ちは立派だが、だからってマウス星と他の星の違いを、変えさせるようなことはしてはいけない。」

ブラウン「いろんな文化や歴史があるんだ。星や国一つ一つに。」

ブラウン「いや、人ひとりでも違いあるのは間違ってなんかいない。」

ブラウン「自分と違うからって排他的にはなってはいけないぞ。」

ゴールド「そうですね…………。」

シルバー「そうですよ……。」

ゴールド「お前は黙れ!!」

シルバー「すみませんでした……。」

ホワイト「ホラホラ、喧嘩は止めてさ〜。彼にこの星の話を聞きましょうよ〜。」

ブラウン「それは、いい考えだ。男君。」

男「は、はい。」
0145名無しさん2014/06/29(日) 17:23:00.87ID:iw/fYh5E
ブラウン「この星を君たちは、なんて呼んでいるのかを教えてほしい。」

男「はい、地球って呼んでます。」

ブラウン「良い名前だな。」

男「皆さんは、どこの星から来たんですか。」

ブラウン「マウス星っていう星だ。」

男「どんな星ですか?」

ブラウン「ああ、それはね…………。」

――――――――――――――――――――――――

それから彼ら、6人は互いが違う星の人間だということを忘れて
夜明け近くまで語り合った。

地球の環境の話や、マウス星から地球に来た理由。
お互いの星のテクノロジーの話に、文化や歴史の話。

6人は全ての悩みを吐き出した。人生への不安や星の未来への不安を…………。

男はこんなに楽しい人との交流は久しぶりだと思った。
5人もデータからは解らない地球の話を聞けて、とても満足した。

そして地球とマウス星の、星の違いでの話で大変盛り上がっていた彼らに
別れの時が迫っていた。
0146名無しさん2014/07/05(土) 16:45:56.10ID:rD5DdTfG
闇に眠る町に、夜明けが近づいていた。

ブラウン「もうそろそろ、マウス星に帰還しなくてはいけないな。」

男「そうなんですか?」

ホワイト「もうそんな時間なの?」

ブラック「この星の日が昇る前に帰らなくてはならない。」

男が腕時計を見ると、時刻は大体4時頃だった。

男「そうですね、もうすぐ朝がきます……。」

さっきまで、盛り上がっていたムードが嘘のように静かになる。

シルバー「なんか……寂しいですね……。」

ゴールド「仕方ねぇだろ、コイツ以外の奴に見つかって騒がれたら、後が大変だ。」

ゴールド「俺達の存在を知られる前にずらかるしかねぇだろ。」

男「僕の事は……いいんですか?」

ゴールド「ハァ?どういう意味だよ。」
0147名無しさん2014/07/05(土) 17:29:27.20ID:rD5DdTfG
男「僕は、あなた方を……見てしまったから。」

ゴールド「ああ、そういうことか。」

ゴールド「どうするんだ、リーダー。」

ブラウン「う〜ん、どうしようか……。」

ブラック「基本、我々の姿を見たものは……。」

ブラック「記憶を消すことになる。」

男「僕の記憶を消すんですか?」

ブラック「大丈夫だ、身体的苦痛や精神的苦痛、後遺症などはなにも残らない。」

男「そうなんですか……。」

ホワイト「ちょっと待ってよ!それでもいいの!」

ブラック「なにがだ……。」

ホワイト「お互い、辛いことを語り合った仲でしょうが!!」

シルバー「そうですよ、せっかく違う星の人と仲良くなれたのに……。」

ブラック「…………。」

ゴールド「じぁあ、どうするんだよ。」

ホワイト「ウッ、それは……その……。」

4人は悩んだ。どうしたら男の記憶を消さなくても
自分達、宇宙人の存在した証拠を残さなくてもいいかを……。

だがしかし、1人がその答えを導き出した。

ブラウン「諸君、私にいい考えがある。」

彼は、男に目を向けた。
そして、一つの質問をした。

ブラウン「男君、君は約束を守れる人か。」

男「エッ!」
0148名無しさん2014/07/05(土) 17:52:10.34ID:rD5DdTfG
ブラウン「男君、どうなんだ。」

男「そ、そんな、皆さんのことを話しても誰も信じたりなんかしませんよ。」

男「それに、誰かが信じたところで悪いことなんてしませんよ。」

男「第一に、この星はあなた方の星のような凄い科学力は持っていませんよ。」

男「だ、だから、宇宙に行って征服するための戦争とか起こしませんって……。」

男が矢継ぎ早に理由を話していると
彼は真剣な目で見つめながら、話を制した。

ブラウン「待ってくれ、男君。」

男「はい?」

ブラウン「私は君に約束を守れるかと聞いているんだ。」

ブラウン「誰かが信じるか、そういう話ではない。」

ブラウン「星同士の戦争の危険性の話でもない。」

ブラウン「君自身が人との約束を守れるかが知りたいんだ。」

男「…………。」

ブラウン「君自身が決めるんだ。」
0149名無しさん2014/07/05(土) 19:26:45.68ID:rD5DdTfG
男は自分に聞いてみた。俺は約束を守れる人かと
すると、素早く1人の声がささやいた。

男(俺が約束を破ったことがないかだって?)

男(約束を破ることは人の信用を失うことだ。)

男(俺はそこまで人の信用を失うようなことはしていない。)

男(だから、俺は約束を守れる人だ。)

だが、後からもう1一人の声が問いかけた。

男(本当にそうだろうか?)

男(確かに人の信用を失うようなことはしていない。)

男(だけど、小さな約束なら何度か破ったことがある……。)

男(ほとんどが、親の小さな言いつけばかりだけど……。)

男(だからといって、僕が今まで約束を全て守ってきた訳でもない……。)

男(それに、一生人のどんな約束でも、守り続ける自信もない……。)

男はどうしていいか分からなくなった。
彼がどちらが正しい答えかと、考え込んでいると……。

ブラウン「迷っているのか?」

不意に声をかけられて、彼は視線を戻した。

依然、真剣な顔をしていたブラウンは
彼から、2人の自分が言い争っていて決まらないと聞いた。

すると、ブラウンは男の心の霧を祓う助言をしてくれた。

ブラウン「過去や未来のことを考えるな。」

ブラウン「今、現在の自分に聞いてみるんだ。」

男「エッ!」
0150名無しさん2014/07/05(土) 19:39:32.06ID:rD5DdTfG
ブラウン「これは私の持論だが……。」

ブラウン「嫌な過去を思い出すとき、駄目だったことだけを思い出すのではない。」

ブラウン「起こってしまった悪い事を、次に向かってどう活かすかが大切なんだ。」

男「嫌な過去、すなわち失敗は次に向かっての反省点になるってことですか。」

ブラウン「そうだが、嫌なことがまた起こるのではないかと怯えることではない。」

ブラウン「次に同じ状況の時、良い方向に向かうために考えるのだ。」
0151名無しさん2014/07/05(土) 19:51:58.36ID:rD5DdTfG
ブラウン「次に嫌な未来を想像してしまう時は、他の未来を探すんだ。」

男「悪い方向に考えるな、という意味ですか。」

ブラウン「そうだ、悪い未来を打破することを考えてほしい。」

ブラウン「自分で未来を描き、進んで行くんだ。」

男「自分の描いた未来……。」
0152名無しさん2014/07/05(土) 20:12:38.01ID:rD5DdTfG
ブラウン「最後に現在、今の自分の気持ちに正直になる。」

男「今の自分に正直……。」

ブラウン「過去や未来を考えて、思考を止めるな。」

ブラウン「今の自分の気持ちを出すんだ。」

ブラウン「あの時はこうしとけばとか、こうしたらこうなるかもとか。」

ブラウン「確かにそう考えることも大事なことだが、失敗に怯えて自分の気持ちを押し殺してはいけない。」

ブラウン「そして、やっぱりあの時に、といった過去を増やすな。」

ブラウン「今の自分の考えや意見を尊重するんだ。」

ブラウン「未練の残る選択なんて選んではいけない。」

ブラウン「はっきり出していいんだ、正直な気持ちを……。」

男「今の自分の気持ち、考え、意見……。」
0153名無しさん2014/07/05(土) 20:35:14.71ID:rD5DdTfG
ブラウン「これが私の人生の見つめ方だが、全ての人に当てはまるわけではない。」

ブラウン「私の考えが君に当てはまるかは分からない。」

ブラウン「だけど、最後に決めるのは自分自身だ。」

ブラウン「君の人生だから、君が選ぶんだ。」

ブラウン「思い出す過去と描いた未来、現在の気持ちを……。」

男「選ぶのは自分自身……。」

男(思い出す過去は僕でも選べる……。)

男(でも、俺は描いた未来を選べない……。)

ブラウン「悪いね、私の考えを押し付けて……。」

男「…………。」

ブラウン「どうしたんだい、男君?」

ホワイト「気分でも悪いの?」

男の中で、心が炎のように激しく燃え上がっていた。
それは、熱いハートとは違う、塞き止められた感情の昂ぶりだった。
0154名無しさん2014/07/05(土) 21:30:20.56ID:rD5DdTfG
男「ブラウンさん、僕は約束は守りますよ。」

ブラウン「そ、そうか。」

男「でもね、僕は未来を選ぶことはできないんですよ。」

ブラウン「どういう意味だい。」

男「僕は……好きな人がいるんだ……。」

ホワイト「そうなの?」

男「でもね、その人とは生きている世界が違う、次元が違うんだ。」

男「比喩ではなくて、本当に会うことのできない世界にいるんだ。」

ゴールド「どんな奴なんだよ。」

男「想像上の人物、生きているように見えるだけで実際には生きてはいない。」

男「そんな人を……僕はもう20年近くも愛していたんだ。」

シルバー「20年もですか!!」

男「その人と結ばれることは絶対にない。」

男「それでも、彼女を諦めきれずに今まで生きてきた。」

男「だけど、もうこれ以上は叶いもしない彼女への思いだけでは生きてはいけない。」

男「彼女を忘れてこれからの人生をどう生きようか、と思った矢先に皆さんに会えた。」

男「皆さんに会ったとき、最初は驚いたけど、凄い嬉しかった。」

男「だって、宇宙人と話したのって多分、世界中で俺一人しかいないだろうから。」

ブラック「それはどうだかな……。」

男「ブラウンさんの考えは分かるんですけど……。」

男「俺は……描いた未来を……選べないんですよ……。」

そう口にした瞬間、目頭が熱くなり
大粒の涙が止め処もなく溢れてきた。

男(こんなこと、初めてだっけ……他の人にこの思いを打ち明けたのは……。)
0155名無しさん2014/07/05(土) 22:03:46.94ID:rD5DdTfG
ゴールド「オイオイ、泣くなよ……。」

シルバー「男さん!大丈夫ですか!」

ホワイト「STOP!泣かないでよ!」

男「仕方ないでしょ!!涙がとまらないんだよぉ!!」

男のフォローに回る3人を尻目に
ブラウンは何かを考えているようだ。

ブラックはそんなブラウンを不審に思い、声をかけた。

ブラック「何をそんなに考えているんだ……。」

ブラウン「あ、ああ、この状況の打開策を。」

ブラック「まさか、アレを彼に渡すつもりなのか。」

ブラウン「!?……よく分かったな。」

ブラック「やめろ、それは俺達、マウス星の決まりを違反している……。」

ブラック「それに、彼がアレを使いこなせるとは思えない。」

ブラウン「だが、俺が彼に自分の安易な考えを押し付けたせいで……。」

ブラウン「彼の傷口を抉るようなことをしてしまった。」

ブラック「お前に悪気はなかったんだろ。」

ブラウン「でも、彼を傷つけた。悪意はなくても俺は彼を苦しめた。」

ブラウン「だから、俺は彼を救いたい。」

ブラウン「友人が悲しんでいたら、助けるのは当然のことだ。」

ブラック「ブラウン、お前って奴は……。」

ブラック「だけどなぁ、上にはなんて言えばいいんだ……。」

ブラック「アレを無くしましたとでも言うのか。」

ブラウン「それは俺が何とか説明するから!!」

ブラウン「頼む、止めないでくれ!!」

ブラック「お前……。」
0156名無しさん2014/07/05(土) 22:19:30.25ID:rD5DdTfG
ブラック「ハァ……分かったよ……。」

ブラウンの熱意に負けたブラックは彼の考えを認めた。

ブラック「俺も折れた以上は、お前にできるだけ協力はする。」

ブラウン「ありがとう、ブラック。」

ブラック「だけどな、アイツ等や上にも説明しないといけない。」

ブラック「無論、彼にもな……彼が使いこなせる保証はないけどな……。」

ブラウン「ああ、勿論だ。」

ブラウン「彼とは堅い約束を結ばなければならない。」
0157名無しさん2014/07/05(土) 22:38:23.02ID:rD5DdTfG
一方、3人と男は……。

ゴールド「そんな女はさっさと諦めな!!」

男「そう簡単にできるなら苦労はしないよぉ!!」

ホワイト「他の人を探しなさいよ!!」

男「彼女一筋なんだよぉ!!」

シルバー「その人の名前はなんていうんですか?」

男「ああ、それはね……。」

ブラウン「お〜い、皆集まれ!」

男が返事を返す前にブラウンとブラックが向こうから戻ってきた。
ブラウンの手には、さっきまでは持っていなかった銀色のケースがあった。

男「そ、それは一体なんですか?」

ブラウン「コレかい?君にプレゼントするものだ。」

男「僕に、プレゼントですか?」

男が中身を聞く前に3人が叫んだ。

ホワイト「マジで言っているの!!ブラウン!!」

ゴールド「気でも狂ったのか!!」

シルバー「大丈夫なんですか!!コレを渡しても!!」

男は3人の叫び様から中身はトンデモナイ物だと感じ取った。

そして、男の推測は的中することになる……。
0158名無しさん2014/07/05(土) 23:00:30.18ID:rD5DdTfG
ブラウン「そうだ、マジで言っているんだ。」

ブラック「ああ、それに狂ってもいない。」

ブラウン「彼にコレを託したいと思ったからだ。」

ブラック「本当は、彼を安易な考えで傷つけたコイツの罪滅ぼしだ。」

ブラウン「それだけじゃない、友人が悲しんでいるときに手を差し伸べるのは当たり前のことだ。」

シルバー「そうですけど……ゲンシ大佐にはなんて言えば……。」

ゴールド「そうだ、決まりを守らなければ俺達は除隊されるぜ。」

ホワイト「もしも、取り返しに行けって大佐に言われたらどうするのよ。」

ブラウン「俺が大佐に掛け合う、大佐だって俺達のしたことを認めてくれる。」

ホワイト「そんな、だからって彼が変な風に使ったら……。」

ゴールド「ああ、やめといたほうがいいぜ。」

シルバー「男さんを助けたい気持ちは僕にも分かりますけど……。」

ブラウン「そのことだ、彼にはこれから約束をしてもらう。」

ブラウン「それで、決める。」

ブラウンは男の方に向き直り、真剣な顔をした。

ブラウン「男君、一度しか言わないよ……よく聞いてくれ。」

男「は、はい。」

男(一体なんなんだ……。)
0159名無しさん2014/07/05(土) 23:28:32.16ID:rD5DdTfG
ブラウン「君がもしも、この星で一番の力を持った時に……。」

ブラウン「君は力に溺れて、悪の道に進んだりしないか。」

ブラウン「今の純粋な君でいられるのか。」

ブラウン「どうなんだ、答えてほしい。」

男は必死になって考えた。

男(俺が悪の道に進む?そんなことないだろ。)

男(俺みたいな小心者が悪事を働く勇気もないし、それに暴力は嫌いだ。)

男(でも、世界で一番強くなれたら……。)

男(誰も俺を止めることができないのなら……。)

男(自暴自棄になって悪の道に進むのかもしれない……。)

男の自信が消えかけた瞬間。
彼の優しさが呼びかけた。
その声は、彼の心に小さな
だが、決して消えることのない真っ赤な火を灯した。

男(僕は人に優しくありたい。)

男(皆が僕に優しくしてくれたみたいに。)

男(もしも、世界で一番の力があっても、周りに優しくして生きていたい。)

男(たとえ、性癖が理解されなくても、夢が叶わなかったとしても。)

男(僕は心の優しさを忘れたくない!!!)

彼の目に優しさと自信が満ちている。
どうやら、彼の答えは決まったようだ。
0160名無しさん2014/07/05(土) 23:44:28.48ID:rD5DdTfG
ブラウン「さぁ、君の答えを聞こう!!」

男「僕は強く優しく純粋に生きていきたいです!!!」

ブラウン「そうか…………。」

男「ハァハァ…………。」

男が偽りのない気持ちで叫んだ瞬間。
彼の顔に笑みがこぼれた。

ブラウン「その言葉が聞きたかった……。」

ブラウン「いいだろう、私は君にコレを授ける。」

ブラウン「このバトルスーツとバトルアイテム。」

ブラウン「そして、ワールド・クリエイター・セットを。」
0161名無しさん2014/07/05(土) 23:57:25.23ID:rD5DdTfG
ホワイト「正気なの!!ブラウン!!」

ブラウン「俺は正気だぞ、ホワイト。」

ゴールド「コイツが信用に値するのか。」

ブラウン「少なくとも、俺は彼を信じる。」

ブラック「俺もだ……。」

ゴールド「ブラック、アンタもかよ。」

ホワイト「そうよ、アンタが一番こういう話に堅物じゃない!!」

ブラック「別に男を信じたわけではない、ブラウンを信じただけだ。」

ホワイト「そんな……。」

シルバー「僕も男さんを信じてみます。」

ゴールド「お前まで何を言ってるんだよ。」

シルバー「だって、男さんがこれで願いを叶えられるんですよ。」

シルバー「20年も好きな人を想っていたんですから、その人を愛する気持ちを僕は信じます。」

ホワイト「シルバー……。」

ゴールド「お前……。」

ホワイト「わかったわ、私も男君を信じてみる。」

ゴールド「ハァ?お前まで、一体どうしちまったんだよ……。」
0162名無しさん2014/07/06(日) 00:17:54.86ID:w77C17UI
ホワイト「別に、深い理由はないわ。」

ホワイト「けど、なんかコレが今の彼に必要な気がしたのよ。」

ホワイト「それに、彼にコレを渡す流れだし。」

ゴールド「だからって……。」

ホワイト「アンタはどうするの?」

ゴールド「ハァ?」

ホワイト「4対1よ。」

ホワイト「信じるの?男君を?」

ゴールド「クソッ!卑怯だぜ……。」

ゴールド「…………。」

ゴールド「チッ、仕方ねぇ……。」

ゴールド「分かった、俺もコイツを信じる……。」

ゴールド「だけどな、コイツを認めたわけじゃねぇからな。」

ブラウン「これで考えが満場一致したな。」

ゴールド「ちゃんと、大佐には話をつけてくれよな。」

ブラウン「分かっている。」

ホワイト「男君も約束したからね、ちゃんと守ってよ。」

男「はい、約束しました。」

ブラック「よし、君にこれから軽くコレの説明をする。」

ブラック「もう時間がないから、よく聞いておけよ。」

男「はい。」
0163名無しさん2014/07/06(日) 00:54:36.63ID:w77C17UI
ブラックがケースを開けた。
中には、銀色のブレスレットがが入っていた。
リングの真ん中に金色に光るひし形の装飾品が付いている

ブラック「よく見ておけ。」

男「はい。」

ブラックはブレスレットに話しかけた。

ブラック「出てこい。」

すると、ブレスレットが輝いて
中から、銀色のスーツと武器のような物が2つ
バックルが大きなベルトっぽい物が飛び出してきた。

ブラック「音声認識だ、出てこいと言えば収納されているアイテムが出てくる。」

男「凄い……小さなブレスレットから何倍の物を取り出すなんて……。」

ブラック「次は一つ一つざっくり説明をする。」

ブラック「まずはこれだ、バトルスーツ。」

ブラック「装着した者の総合能力を何十倍にも高めてくれる。」

男「それは凄いですね……。」

ブラック「このスーツに慣れれば、もっと強くなれる可能性もある。」

ブラック「ただし、これを装着するだけで意外と体力を使うぞ。」

男「そうなんですか?」

ブラック「疲れているときには安易に装着しない方が身のためだ。」

男「まさか……死ぬほどの負担なんですか……。」

ブラック「いいや、心配するな、せいぜい軽い筋肉痛程度だ。」

男「そうですか、良かった……。」
0164名無しさん2014/07/06(日) 01:36:57.01ID:w77C17UI
ブラック「次はこれだ、メタルヤイバー。」

ブラック「強力な合金で作った切れ味抜群の刃だが……。」

男「刃だが……?」

ブラック「こうすると……チェンジ・メタルロッド!」

ブラックが刃を手に取り、そう声を上げると
刃は形を変えて長い棒状のものになった。

男「変化した!」

ブラック「これがメタルロッド、当たり前だが棒術に優れている。」

ブラック「そして、チェンジ・メタルシールド!」

ブラックの手の中でメタルロッドは片手で持てるサイズの盾に変化した。

男「また変わった!」

ブラック「これはメタルシールドだ、攻撃を防御しながら格闘戦に持ち込むことができる。」

ブラック「これで、チェンジ・メタルヤイバ―!」

言うが早いか、盾は刃に戻った。

ブラック「チェンジって言った後に、変化させたい武器の名称を言えばそれに変わる。」

ブラック「これでヤイバーとロッド、シールドの説明は終わりだ。」
0165名無しさん2014/07/06(日) 02:02:03.34ID:w77C17UI
ブラック「お次はこれだ、ロックバスター。」

ブラック「威力は普通のレーザーレベルだが、これにエネルギーを貯めて撃つと……。」

男「普通のレーザーって……まあいいや、どうなるんですか?」

ブラック「ここでは試せないが、その威力は大き目の岩石を木端微塵に打ち砕くまでに上がる。」

男「滅茶苦茶、危ないじゃないですか!」

ブラック「だから悪用するなと言っているんだ。」

ブラック「いいか、カチカチ連打して撃ちまくればある程度の弾幕が張れる。」

ブラック「長押しをして、チャージすれば最大威力で打てるようになる。」

男「チャージには、どのぐらいの時間が掛かりますか?」

ブラック「約20秒間ほどだ。」

男「なるほど。」

ブラック「ロックバスターの説明は以上だ。」
0166名無しさん2014/07/06(日) 02:28:19.04ID:w77C17UI
ブラック「最後はこれだ、ワールド・クリエイター。」

男「せ、世界を作るって意味ですか?」

ブラック「そうだ……名前の通りのことができる。」

男「ほ、本当に世界を作ることができるのですか?」

ブラック「自分が想像した世界に行くことができる。」

ブラック「簡単に言うと脳からイメージを取り出して、想像の世界の空間を作り出し、その世界に入ることができる。」

男「凄過ぎる!!」

男(ということは、イヤリング官女のいる世界を僕が作り出すこともできるのか。)

ブラック「そして、その世界から何かを取って帰ってくることさえもできる。」

男「マジですか!!それなら!!」

ブラック「ん、どうかしたのか?」

男「あ、ああ、いいえ、別に驚いただけですよ。」

ブラック「そうか……。」

男「でも、なんでこれを使わないんですか?」

ブラック「どういう意味だ?」
0167名無しさん2014/07/06(日) 03:10:19.30ID:w77C17UI
男「これを使えば食べ物をいくらでも想像して取れるじゃないですか?」

男「条件の合う星だって想像して作り出すこともできるんじゃないですか?」

ゴールド「それができたら苦労はしねぇよ。」

男「どういうことなんですか?」

ゴールド「あのなぁ、コイツは1回使うだけでも精神力をかなり使うぜ。」

ゴールド「取ってくる物のサイズもデカければデカいほど、その分だけ体力も消耗する。」

ゴールド「惑星サイズにでもなれば持ち帰りは100%不可能だ、体が耐えられない。」

ゴールド「考えてみろよ、自分一人の力だけで星を動かせるかよ。」

ゴールド「たとえ、百億人いたって星を持ち上げられる訳がない。」

男「そうなんですか……すみません、簡単そうに言ってしまって……。」

ホワイト「気にしないで〜、誰だってそう考えるわよ。」

ホワイト「こうやって地道に探していれば、いつかは理想の星に出会えるわ。」

シルバー「そうですよ、男さん、ホワイトさんの言う通りですよ。」

男「ありがとうございます、ホワイトさん、シルバーさん。」

ホワイト「いえいえ。」

シルバー「どうも、こちらこそ。」

男「解説をありがとうございます、ゴールドさん。」

ゴールド「お、おぅ。」

ブラック「お取込み中で悪いがこれで最後の説明だ……。」

ブラック「これが一番大事な説明だからな、よく覚えとけよ。」

男「はい、ブラックさん。」
0168名無しさん2014/07/06(日) 03:48:53.94ID:w77C17UI
ブラック「このワールド・クリエイターを作動するときには……。」

ブラック「キツイと思うがバトルスーツを着用した方がいい……。」

ブラック「体力を何十倍に上げることができるからな……。」

ブラック「ただし、言い忘れていたが……バトルスーツは体力が限界を迎えると……。」

ブラック「自動的に装着が解除される……。」

ブラック「ワールド・クリエイターで作り出した世界でも体力は徐々に削られていく……。」

ブラック「よって、長時間の間、作り出した世界にいることはできない……。」

ブラック「何かを持ち帰っている途中だとしても体力に限界を迎えた場合は……。」

ブラック「強制的に手ぶらで元の世界へと帰される……。」

ブラック「あと、バトルスーツを装着しても精神力は強くはならない……。」

ブラック「バトルスーツの力でも心の強さは上げることができない……。」

ブラック「だから、最初は世界を作るのでさえ難しいと思う……。」
0169名無しさん2014/07/06(日) 11:54:58.69ID:w77C17UI
ブラック「まあ、今の君だったら大丈夫だろう。」

ブラック「時間は掛かりそうだが、直に使いこなせる筈だ。」

男「元の世界に帰るには、どうすればいいんですか?」

ブラック「ああ、元の世界に帰りたくなった時は……。」

ブラック「元の世界を強くイメージしろ……。」

ブラック「そうすれば空間に穴が開き、入れば戻れる……。」

ブラック「行きの場合でも同じだ、空間の穴をくぐればいい……。」

ブラック「そして、これを使った後のダメージは大きいぞ……。」

ブラック「回復に個人差はあるが、最低でも12時間近くは昏睡状態になる……。」

ブラック「行きに成功した場合は、その世界ではダメージは軽いが……。」

ブラック「戻ってきたときに、蓄積された分が一気に体へ襲い掛かるぞ……。」

男「つまり……成功しようと失敗しようと、肉体と精神に大きな負担を掛けるってことですか。」

ブラック「そうだ、多かれ少なかれダメージは必ずに起こる……。」

ブラック「最後に教えるのは、不具合が起きた場合についてだ……。」

男「不具合?」
0170名無しさん2014/07/06(日) 12:19:45.75ID:w77C17UI
ブラック「たまにだが、取って帰ってきた物が従来と違う物になる場合がある……。」

男「それって……どういう意味ですか?」

ブラック「簡単に例えれば、向こうの世界から食べ物を取ってきたとする……。」

ブラック「見た目はとても美味しそうな食べ物だ……。」

ブラック「だが、それが形だけでなにも味や栄養がなかったらどうする?」

男「それじゃあ、食べる意味がないじゃないですか。」

ブラック「そうだ、意味がない……。」

ブラック「想像した物と違う場合があるから気をつけろよ……。」

男「はい。」

ブラック「ついでに、元の世界に取ってきた物を返すこともできる……。」

ブラック「取ってきた対象物の元にいた世界をイメージして空間の穴を開き……。」

ブラック「そこに放り込めばいい、そうすれば対象物は勝手に元の世界へと帰って行く……。」

男「このワールド・クリエイターも万能ではないんですね……。」

ブラック「これはまだまだ、試作品の段階だからな……。」

男「エッ!……そ、そうなんですか?」

ブラック「ああ、そうだ。」
0171名無しさん2014/07/06(日) 12:54:34.35ID:w77C17UI
ブラック「マウス星ではこれと同じ物が二千個ほどある……。」

男「そ、そんなにあるんですか!!」

ブラック「星の人口に比べれば全然、多くはない……。」

ブラック「これを作るには特別な材料と特殊な製造が必要なんだ……。」

ブラック「これ以上は量産できない……。」

ブラック「だから、これは我々のような軍隊が所有している……。」

ブラック「一度に多くを集めて保管していたら、万が一盗まれて各地に広まったら収拾がつかなくなる……。」

ブラック「誰でも簡単に使えて量産ができるぐらいになるまでは……。」

ブラック「こうやって1チーム1個で我々が軍隊が管理しているんだが……。」

ブラック「まさか、こんなことになるなんてな……。」

男「本当に……僕に渡してもいいんですか……皆さん……決まりを破ってまで……。」

ブラック「気にするな……我々の友情の証とでもして受け取ってくれ。」

シルバー「大変です!もう時間がないですよ、ブラックさん。」

ブラック「ああ、もっと説明することは山ほどあるのだが……仕方がない……。」

ブラック「すまない、残りの使い方は君一人で見つけてくれないか……。」

ブラウン「いや、その心配はない。」

ブラウンが機械室から戻ってきた。
手には本のような物を持っている。
0172名無しさん2014/07/06(日) 13:21:24.84ID:w77C17UI
男「ブラウンさん、それは……。」

ブラウン「この道具一式の説明書だ。」

ブラウン「だが、このままでは君がマウス星の字を読めないから……。」

ブラウン「機械室でこの星の言語、日本語に訳しておいたよ。」

男「あ、ありがとうございます。」

ブラック「お前、いつの間にそんな物を作ったんだ?」

ブラウン「お前は口下手だからな、説明不足が出ないようにだ。」

ブラック「悪かったな、説明不足で……。」

男「そんなことないですよ、ブラックさんの説明が詳しくて助かりました。」

ブラック「男……。」

ブラウン「まあまあ、これで大丈夫だ。」

ブラウン「だけど、翻訳には骨が折れたよ、君の星の言語は共通言語じゃないからね。」

男「すみません、余計な心配掛けさせちゃって……。」

ブラウン「いいんだ、違いがあることだって悪い事なんかじゃない。」

ブラウン「むしろ、お互いの違いを尊重して認め合うべきだと思う。」

男「僕もそう思います……。」

ブラウン「さて、もう時間がない。」

ブラウン「これを全て君に託す、くれぐれも悪事には使わないでくれよ……。」

男「はい、自分と皆さんに約束しましたから。」

ブラウン「絶対にだぞ。」

ブラウン「さてと、お別れだ……。」

男「ブラウンさん……。」
0173名無しさん2014/07/06(日) 14:10:52.32ID:w77C17UI
ブラウン「男君、君に会えて嬉しかったよ。」

男「僕も皆さんに会えて嬉しかったです、ブラウンさん。」

ブラック「こんなに人と話したのは久しぶりだな。」

男「丁寧なご説明をありがとうございました、ブラックさん。」

ブラック「オイオイ、それは口下手な俺への皮肉かい。」

男「あ、いえ、そんなつもりじゃ……。」

ブラック「フッ、冗談だ。」

ホワイト「私達のこと、絶対に忘れないでよ。」

男「忘れることなんてありえませんよ、ホワイトさん。」

ホワイト「そうよね、私も忘れるなんて無理だわ。」

シルバー「僕、男さんのこと……カッコイイって思いました。」

男「僕が……ですか?」

シルバー「一人の女性を、今までずっと愛し続けたんですよね。」

シルバー「それって、男してカッコイイじゃないですか。」

男「ありがとう……シルバーさん。」

ホワイト「そうよ、もっと胸を張っていなさいよ。」

ホワイト「男君にはその資格があるわ。」

ホワイト「足りないのは自信だけよ。」

男「はい、確かにそうですよね。」

ホワイト「男君の夢……叶えられるといいわね。」

シルバー「無責任な言い方ですけど……頑張ってください、男さん。」

ホワイト「彼女ができたら大切にしてあげるのよ。」

男「はい、頑張ります!」

ホワイト「アンタはなにも言わなくていいの?」

ゴールド「…………。」
0174名無しさん2014/07/06(日) 14:53:37.10ID:w77C17UI
男「あの、すいません……ゴールドさん、話を長引かせちゃって……。」

ゴールド「…………。」

ホワイト「気にしないで、前からコイツはこんな感じだから。」

ゴールド「黙れ!ホワイト!」

ゴールド「オイ!!男!!」

男「は、はい。」

ゴールド「お前、絶対に俺らのことを周りの奴らに話すなよ。」

ゴールド「それに変なことに力を使うんじゃねぇぞ。」

男「はい、わかってます。」

ゴールド「最後に…………。」
0175名無しさん2014/07/06(日) 14:54:39.09ID:w77C17UI
ゴールド「…………頑張れよ。」

男「う、うん。」

シルバー「ゴールドさん……。」

ホワイト「アンタも良いこと言うじゃん。」

ゴールド「うるさい!ただ俺は……。」

ホワイト「ただ俺は?」

ゴールド「ウジウジしている奴は嫌いなだけなんだよ!!」

ゴールド「だからシルバー、お前もあまりウジウジすんなよ!!」

シルバー「は、はい、了解しました。」

ゴールド「別にそんなにかしこまらなくてもいいんだよ。」

シルバー「エッ…。」

ゴールド「俺はな、こういう態度でしか人と向き合えないだけなんだよ。」

ゴールド「お前や皆が嫌いなわけじゃない。」

ゴールド「だから、気にしないでくれ。」

シルバー「ゴールドさん……。」

ブラック「お前……フッ……シャイなだけだな……。」

ゴールド「笑うんじゃねぇ!!ブラック!!」

ホワイト「まあまあ、照れない照れない♪。」

ゴールド「ホワイト!!てめぇ…!」

ブラウン「はいはい、そこまでにしとけよ。」

ブラウン「この続きはマウス星に帰ってからでも遅くはない。」
0176名無しさん2014/07/06(日) 15:41:01.92ID:w77C17UI
彼らは外に出た。時刻は4時30分頃
空が黒から青へと変わり、微かに太陽の光が見える
海の向こうの国では、もうオレンジの色の朝を迎えているのだろうか。

ブラウン「君の記憶は消さない、そしてこれを使って君の夢を叶えてくれ。」

ブラック「お互い、未来に向かって任務を果たそう……。」

ホワイト「またいつか、会えるといいわね。」

ゴールド「俺達との約束を破んじゃねぇぞ!!」

シルバー「頑張ってください、僕らも必ず新しい星を見つけ出してみせます。」

男「僕は辛い過去を変えられなくても、未来がどんなに厳しくても……。」

男「必ず希望は捨てないことにします。」

男「皆さんのおかげです、本当にありがとうございました。」

5人「「「おう!!」」」

6人は固い握手を交わした。
お互いの心に希望の輝きが煌めきはじめた。
もう、恐れるものは何もない。
0177名無しさん2014/07/06(日) 16:10:08.21ID:w77C17UI
ブラウン「では、さらばだ!!」

ブラウンは男にケースを渡し、宇宙船へと戻って行く。

ブラック「元気でな……。」

ブラックも彼に続く。

ホワイト「バイバ〜イ。」

ゴールド「じゃあな!!」

シルバー「さようなら!男さん!」

ホワイト、ゴールド、シルバーも男に別れを告げた。

男「皆さんのことは!!絶対に忘れません!!」

男は叫びながら彼らを見送る。
その目には決意が宿っていた。

男「必ず!!全てを守ります!!」

男「約束も!!優しさも!!希望も守ります!!」

男「だから安心してください!!」

男「皆さんも頑張ってください!!いつまでも応援しますから!!」

男「本当にありがとうございました!!!」

男の決意の雄叫びと感謝の気持ちを受け止めた5人は
後ろを向きながらも手を上げて、指十字を作り彼にYELLを送った。

男「GOOD LUCK……。」

男もそれに応じて、彼らに同じハンドサインを送った。
たとえ、後ろからは見えなくても心にはきっと届く。

彼らは名残惜しそうに手を下ろし、宇宙船の中へと戻って行った。
0178名無しさん2014/07/06(日) 16:22:39.01ID:w77C17UI
シャッターがガラガラと閉まり、宇宙船の内部で確認作業が始まった。

ブラウン「「防御カプセルは異常なしだ。」

ゴールド「燃料タンクは大して減ってないぜ、異常なしだな。」

ブラック「スピード装置、コントロール装置……共に異常なしだ。」

ホワイト「パワーエンジンとバリア装置も異常ないわよ。」

シルバー「レーダーや計器、その他諸々も大丈夫です。」

ゴールド「お前、行きの時とは変わったな。」

シルバー「僕も男さんと同じように変わります。」

シルバー「これからは堂々といきますよ、ゴールドさん。」

ゴールド「そ、そうか、それは良いことだな……。」

ブラック「フッ、安全確認終了だ……ブラウン。」

ブラウン「よし、全員防御カプセルに入ってくれ、出発だ。」
0179名無しさん2014/07/06(日) 17:06:06.22ID:w77C17UI
全員がカプセルに入り込み、プシュー、パタンと蓋が閉じた
カプセルにロックが掛かり、スリープガスが流れ出した。
5人の意識が薄れていく……。

5人「さようなら、地球……。」

5人「さようなら、男……。」

一方、宇宙船から少し離れた場所で、男が彼らの帰還を見守っていた。

男「宇宙船の形が変わっていく……。」

ウィーン…ウィーン…ウィーン…。

戦闘機型から四角い形状に変化した宇宙船は
軽いエンジン音を上げ宙に浮かび上がった。

男「行っちゃうんだね……皆さん。」

宇宙船の周りにバチバチと火花が散り始める。

男「皆さん!!またいつか、会いましょうね〜!!!」

その別れの叫びが出発の合図だったかのように
宇宙船は光の塊に包まれた。
そしてバチッと音がしたかと思うと、一瞬で宇宙の彼方に飛んで行ってしまった。

男「早っ!!流石だな、確かに凄い科学力だ。」

男「あっという間に……行っちまった……。」

男は素直な感想をつぶやきながら
彼らが去って行った方角の空を眺めた。

眩しい朝日が町を眠りから目覚めさせる。

男は彼らから託されたケースを強く、胸に抱え込んだ。

男(絶対にやり遂げてみせる!!)

男(何が何でも……絶対にだ……。)

男は彼らとの別れの寂しさを噛みしめて
彼らのくれたチャンスを無駄にしないために……。

夢を叶える決意をさらに強くした。
0180名無しさん2014/07/06(日) 17:28:01.86ID:w77C17UI
?「オイ、お前。」

男「!?」

不意に背後から声がして男は縮み上がる。
あまりの驚きに声が一切出ない。

声は出ないが、頭の中で言葉が湧き出す。

男(誰だ!!一体何者だ!!)

男(もしかすると、よく映画である黒服の人達がいるのか?)

男(宇宙人の秘密を教えろとか言われて何処かに連れて行かれるかもしれない。)

男(そうなったら、これを盗られる。)

男(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。)

男の変な想像力が悪い方に傾く。

しかし、男は悪いビジョンを掻き消した。

男(いや、悪く考えちゃ駄目だ。)

男(そんな映画みたいなことがあるわけがない。)

男(まあ、宇宙人から世界を作り出すものを与えられたことも、現実にはありえないが……。)

男(…………。)

男(とりあえず……後ろにいるのは誰かを……確認をしよう……。)

男がカラクリ仕掛けの人形のように
ガクガクと震えながら、後ろに振り向いた。

そこには…………。
0181名無しさん@ピンキー2014/07/07(月) 19:27:02.42ID:???
>>180
執筆お疲れさまです。先日金曜から18話配信でイヤリング官女の黒髪攻撃が最大限に発揮される楽しみとキバレンジャーによって倒されるという悲しさが入り交じってます。
しかしイヤリング官女への思いは不変でありますよ。次回の更新も楽しみにしてます。
0183名無しさん2014/07/08(火) 14:15:03.88ID:SeA5Z37j
そこには、友人が立っていた。

男「ゆ、ゆ、友人!?」

友人「や、やっぱり男じゃん。」

男「ど、どうしてここに!?」

友人「い、いや、朝日を眺めにだけど……。」

男「なんでわざわざ朝日を眺めに?」

友人「ほ、ほら、俺達よく裏山に来て景色を眺めていたじゃん。」

友人「夕焼けとか、星空とかさ。」

友人「でも、まだ朝日は見たことがなかったな、と思って。」

友人「思い立ったが吉日で見にきたら、なぜかお前がいて。」

友人「お前が驚いた声を上げるもんだから、こっちまで驚かされて。」

友人「今に至るわけなんだが……。」

男「そ、そうなの……。」
0184名無しさん2014/07/08(火) 14:43:04.00ID:SeA5Z37j
友人「じゃあ、お前はどうしてここに?」

男「えーと、その〜。」

友人「朝早くから仕事があるんじゃなかったっけ?」

男「そ、それは平気、まだ時間に余裕はあるし。」

友人「ふ〜ん、で、どれぐらい前からここに来てた?」

男「30分ぐらい前にかな……。」

友人「何をしにここに来た?」

男「ああ…その…うーん……。」

男(参ったなぁ、正直に話すわけにはいかないからなぁ……。)

男(なんて言えばいいんだろう……仕方がない……。)

男「俺も朝日を見に来たのさ。」

男(すまんな、友人……嘘はいかんけど……ブラウンさん達との約束したからね……。)

友人「へぇー、奇遇だな。」

男「これって運命かも?」

友人「ハハッ、そういう言い方やめろよ、気持ちわりぃな。」

男「アハハ、ごめんごめん。」

友人「あのさ、さっきから気になるんだけどそのケースは何?」

男「ウッ!?」
0185名無しさん2014/07/08(火) 14:55:16.98ID:SeA5Z37j
男「……これのこと?」

友人「そう、お前が今、大事そうに抱きしめているやつ。」

男「これですか〜、これはね〜……。」

男(うわあああああ、でたよ、この質問……。)

男(答えられるわけないよ……急いで隠しておけばよかった……。)

男(こうなったら、話を逸らすしかないな……。)

男「あっ、朝日が見えてきたよ。」

友人「おっ、本当だ。」

男(よし、いいぞ。)

朝日が遠くの山の向こう側から射している。
0186名無しさん2014/07/08(火) 15:43:29.05ID:SeA5Z37j
男「はぇー、綺麗だな……。」

友人「そうだな。」

話を誤魔化すために言ったのだが、男は朝日に見とれてしまった。

見下ろした町並みがゆっくりと光へと包まれていく。
目に眩しいような光ではなく、ぼんやりとした優しい光……。
それは裏山も照らしはじめた。

男「あったかいな……。」

友人「おお、体に染み込んでいくようだな……。」

近くから鳥のさえずりが聞こえる。

男「友人、もしも……。」

友人「ん、どうした?」

男「俺には好きな人がいる、って言ったら笑うか?」

友人「え、なんだよ急に……。」

男「いや、別になんでもない……冗談だよ。」

友人「…………。」

男「呆れたのか?……。」

友人「いいや、俺は応援するよ……。」

男「お前……。」

友人「俺な、実はお前に言いたいことがあるんだ……。」

男「え、何だよ一体。」
0187名無しさん2014/07/08(火) 16:05:14.94ID:SeA5Z37j
友人「実は俺さ、お前と同じタイプなんだ。」

男「同じって?」

友人「性格がだよ、引っ込み思案な所がさ、お前と似ているんだ……。」

男「俺は確かにそうだけど……お前はそんなことないだろ、お前は友達も多いんだし……。」

友人「本当に友達と言い切れる人は少ないよ。」

男「えっ?」

友人「家族と彼女とお前を入れて数人ぐらいしかないよ、本音が言えるのは……。」

男「何言ってんの?」

友人「俺さ、意外に見えるかもしれないけど、賑やかなのは苦手なんだ……。」

友人「それと、俺は都合のいい奴が嫌いなんだ……。」

男「どういうことなの……。」
0188名無しさん2014/07/08(火) 16:29:17.96ID:SeA5Z37j
友人「俺……会社では都合よく使われているんだ……。」

男「え、でも昨日はいい会社だって……。」

友人「見栄を張っただけだよ……。」

友人「給料だって高くならないし、面倒な仕事ばかり押し付けられる。」

男「そうだったんだ……。」

男(正社員もいろいろと大変なんだな……。)

友人「学生時代もお前と他の奴、数人ぐらいだよ……。」

友人「一緒に遊んでいたのは……。」

友人「残りの全員からは、いいようにされたよ……。」

友人「サンドバックにされたり、財布になったりしたよ……。」

男「友人!?お前……それって、イジメじゃねぇか!!」

友人「そうだな……。」

男「なんで教えてくれなかったんだ!!俺でも少しは助けられたかもしれないのに!!」

友人「お前に迷惑を掛けたくなかったんだ。」

男「すまない、お前が大変な時に気づいてやれなくて……。」

友人「いいんだ、もう過ぎたことだ……。」
0189名無しさん2014/07/09(水) 13:34:19.61ID:x6heg/a6
男には大変なショックだった。

友人は会社の正社員で友達が大勢、おまけに彼女持ちという勝ち組。
悩みなんて一つもない人だと思ったのに。
本当はこんなに辛い思いを陰でしていたなんて……。

友人が辛い時になにもしてやれなかった自分が……。
いや、何も知らないでただただ羨ましがっていた自分が腹立たしい。

男(俺の見えないところでコイツは辛い思いをしていたなんて……。)

男(俺……友人のこと……心のどこかで……嫉妬してた……。)

男(いいな〜、お前は人生楽しそうで、とか思って……。)

男(友人の幸せを、素直に祝えずに……妬んでいたんだ。)

男(なんて、僕は最低な人間なんだ!!)
0190名無しさん2014/07/09(水) 13:50:23.53ID:x6heg/a6
友人「俺さぁ、会社辞めようかなって思うんだ……。」

男「そうなんだ……。」

友人「うん、別にやりたい仕事でもなかったし。」

友人「このご時勢、正社員になれるだけでもありがたいけど。」

友人「このまま残業ばかりしてたら、俺の体が持たないよ。」

友人「働くってさ、金を貰うこと以外になんの意味があるんだろうね……。」

男「会社を辞めたらどうするんだ。」

友人「こっちに帰ってこようかなって考えてる。」

男「家族にはこのこと、話したのか。」

友人「いや、まだ話していない……。」

男「お前には彼女がいるんだろ、彼女はどうするんだ。」

友人「彼女とは、デートをする日に会うから、その時に別れるつもりだ。」

男「……ハァ?」
0191名無しさん2014/07/09(水) 14:10:09.31ID:x6heg/a6
男「どうして……別れるんだ。」

友人「仕事を辞めたら、収入が0になるし別の仕事を見つけるにしても就職難だろ。」

友人「彼女にお金や将来の心配は掛けたくない。」

友人「まだ1年ぐらいしか付き合ってないけど。」

友人「結婚する気がお互いあったんだ、そろそろかなって……。」

友人「でもしなくてよかったよ、彼女に×を付けずにすんだ。」

男「お前、平気なのかよ……。」

友人「大丈夫だよ、彼女はまだ若いし可愛いから平気だよ。」

友人「きっと、他の相手が見つか――」

男「彼女のこと言ってんじゃなくて、お前のこと言ってんだよ!!」
0192名無しさん2014/07/09(水) 14:33:19.00ID:x6heg/a6
男「お前は別れてもいいのかよ!!彼女のことが好きなんじゃないのかよ!!」

友人「彼女のことは好きだよ……でも、仕方がないだろ。」

友人「これも彼女のためなんだよ。」

男「バカヤロー!!」

友人「えっ!?」

男「彼女が本当に好きならなぁ……そんなくだらないことで別れるんじゃねぇよ!!」

男「お前はもっと自分と大切な人を大事にしろよ!!」

友人「……簡単な風に言いやがって……。」

友人「ふざけんな!!お前に何がわかる!!」

友人「俺だってな、もっとやりたかった仕事に就いて!!」

友人「イジメられたり、雑用を押し付けられたりすることなんかなくて!!」

友人「もっと充実した人生を送りたかったよ!!」

男「諦めるなよぉ!!」

男「俺だって叶わなかった夢があるんだ!!」

友人「なんなんだよ!!その夢ってのは!!」
0193名無しさん2014/07/09(水) 14:54:47.31ID:x6heg/a6
男(あ、やべぇ、架空の人物を愛しているなんて恥ずかしくて言えねぇ。)

男「でも、それが叶いそうなんだよ!!」

友人「だから何が叶うんだよ!!」

男「だから、お前も最後まで希望を捨てるな!!」

友人「俺の質問に答えてくれよ!!」

男「諦めたら絶対に後悔するから!!」

友人「ちょっと待って。」

男「人を愛する優しさを失ってはいけない!!」

友人「頼む、俺の質問に――」

男「金と仕事がなんだ、彼女に相談してもないくせに決め付けるな!!」

友人「オイ、落ち着――」

男「俺もお前のことを今日から全力でバックアップしてやる!!」

友人「あの――。」

男「辛いことがあったらなんでも相談してくれ、お前の力になりたい!!」

友人「…………。」

男「頑張れ友人、君には明るい未来が待っている!!」

友人「…………。」
0194名無しさん2014/07/09(水) 21:57:55.62ID:NwIfO6hZ
男「あ、ごめん……。」

友人「…………。」

男「いろいろと簡単に言っちまって……。」

友人「ああ……お前の言いたいことはわかったよ。」

男「えっ、本当に?」

友人「わかったけど、納得はできない。」

男「どうして?」

友人「お前の考え方は俺には理解できない。」

友人「夢とか希望とかいう不確定なものを信じられない。」

友人「これから未来がどうなるかなんて誰にも予測できない……。」

友人「夢だって必ずしも、叶うわけではない……。」

友人「結局、俺はお前の言う、明るい未来を信じたらいいのか分からない……。」

男「じゃあ、どうすればお前は明るい未来を信じられる?」

男「明るい未来を諦めない気持ちを捨てなくて済む?」

友人「…………。」

友人「そうだな……一つ提案がある。」
0195名無しさん2014/07/09(水) 22:11:03.63ID:NwIfO6hZ
友人「お前さっきさ、叶いそうな夢があるって言ったよな。」

男「あ、ああ……。」

友人「どんな夢が叶うんだ?」

男「それは……うまく説明できない……。」

友人「ハァ?なにそれ?」

男「すまん……。」

友人「じゃあいいよ、どのぐらいすごい夢が叶うのか。」

友人「簡単でいいから、具体的に説明してくれよ。」

男「……俺が結婚できるぐらい。」

友人「マジで!?」

男「うまくいけばだけど……。」

友人「へぇー、お前がか……ハハッ。」

男「な、なにが可笑しいんだよ。」

友人「……よし、決めた。」

友人「それくらいすごいなら、この提案をしよう。」

男「どんな提案なんだ?」
0196名無しさん2014/07/09(水) 22:26:07.81ID:NwIfO6hZ
友人「お前がその夢を叶えられたら、俺も未来を諦めない。」

友人「それが、俺からの提案だ。」

男「もしも、できなかったら……どうするんだ?」

友人「そしたら俺は……もう一生、一人で生き抜くつもりだ。」

友人「誰にも迷惑を掛けたくないしし、利用されたくもないからな。」

男「そんな……。」

友人「どうだ、乗るか。」

男「極端すぎないか、もう少し冷静に――」

友人「提案に乗るか、乗らないのかを聞いているんだ。」

男「…………。」

友人「無理なのか?」
0197名無しさん2014/07/09(水) 22:48:23.39ID:NwIfO6hZ
男「……いいぜ。」

男「乗った!!お前の挑戦を受けてやるよ!!」

男「お前にも、諦めない心ってやつを教えてやる!!」

友人「で、いつまでに教えてくれるんだ?」

男「そいつは……時間が掛かりそうだ。」

友人「よし……3ヶ月ぐらいまでなら待ってもいい。」

友人「それまでなら、俺は待ってやる……。」

友人「ただし、それ以降は……GAMEOVERだ。」

男「……3ヶ月だな。」

友人「足りないのか?残念だが、これ以上は待てない。」

男「いや、十分だ。」

友人「よし、契約成立だな。」

男「OK、異議なし。」
0198名無しさん2014/07/09(水) 23:07:57.69ID:NwIfO6hZ
友人「フッ……せいぜい夢に向かって、頑張ってくれたまえ。」

男「ハハッ、お前こそ……お仕事頑張れよ〜。」

友人「あれ、そういえばお前は今日仕事があるんじゃなかったけ……。」

男「ゲェッ、忘れてた……まだ間に合うかな?」

友人「俺に聞くな、時計を見ろよ。」

男「だよな……おっ、まだ少し余裕があるな。」

友人「なぁ、時間があるならもう少し景色でも見ないか?」

友人「こんな輝かしい町並みを見たのは初めてだ。」

男「賛成、俺も同じ気分だ。」

男(やれやれ、このケースのことはバレずに済んだか……。)
0199名無しさん2014/07/09(水) 23:37:35.39ID:NwIfO6hZ
友人「でさ、お前の持っているそのケースは何?」

男(ギクッ!?やっぱり聞いちゃうのか……。)

男「これは……秘密だよ。」

友人「え〜、俺達は友達だ、隠し事なんかするなよ。」

男「お前だって隠し事してただろ。」

友人「それとこれとは理由が違うだろ……。」

男「まあまあ、そのうち教えてやるよ。」

友人「もったいぶんなよ。」

パタパタバサバサバタバタ

男「おっ、鳥たちが飛び立ちはじめた。」

友人「おお〜、本当だ。」

男(あぶねぇ〜、ナイスタイミングだ。)

男(ありがとう、裏山の鳥たちよ。)
0200名無しさん2014/07/10(木) 00:00:43.37ID:pKok3VTV
鳥たちが青く染まりはじめた空にめがけて、次々と飛んでいく。
ほとばしる太陽の光を浴びながら……。

俺達にも輝かしい未来が待っていることを願いたい……。

いや、未来は自分で掴み取るものだ。

俺が言っても説得力ないかもしれないけど
最後まで希望はあるんだって、友人には教えてやるんだ。

夢と希望は絶対ではないけれど、諦めたら本当におしまいなんだって……。

俺の心も鳥のように青空を舞いたくなる。

男(絶対に全ての約束を守りきってやる。)

男(待ってろよ……イヤリング官女。)

男(君を必ず……俺の嫁にしてみせる。)

俺の人生はまだまだ始まったばかりだ。
0201名無しさん2014/07/10(木) 00:33:51.90ID:pKok3VTV
こんばんは、>>182さん

返信が遅れてしまって、どうもすいませんでした。

家族がPCを使っていたのもので……。
早く自分専用のPCが買いたいです……。

支援のイラスト、ありがとうございました。
あなたが世界で一番イヤリング官女を
愛している人だと私は思います。

それに比べて私は文才がなさすぎです。

でも、これからが大事です。

私の勝手な創作部分は、誰にどうけなされようと気にはしませんが
「五星戦隊 ダイレンジャー」の世界に行く時は
今のままの文章校正や表現では失礼なので
他の創作サイトなどで、しばらく勉強をしてきます。

それまでは、拙い内容ですがよろしくお願いします。
0202名無しさん2014/07/10(木) 00:50:31.97ID:pKok3VTV
>>182さん

ニコニコ動画で17話と18話を見ました。

イヤリング官女、すごく綺麗でしたね。
退場が早いのは残念ですけど……。

でも、あなたのイラストがたくさん見れて良かったです。
これからも応援させていただきます。
0203名無しさん2014/07/10(木) 01:49:48.21ID:pKok3VTV
時刻は現在2時、暑さがピークを迎えるころ。
男は歯を食いしばりながら引っ越しのバイトをしていた。

男(ああ、早く帰って力を試してみたい……)

男が野心に燃えるころ。

友人は海へと来ていた。
波の音と海鳥の声が心地よい、港のテトラポットの上で

友人「帰りたくないなぁ……」

と彼は悲しくつぶやいた。

そして、宇宙では……。
0204名無しさん2014/07/10(木) 12:12:01.85ID:pKok3VTV
ゲンシ「帰還するのが、随分と遅かったじゃないか」

5人「…………」

ゲンシ「理由を教えてくれ」

ブラウン「はい、その星の者に姿を見られてしまいました」

ゲンシ「なに!?……隠蔽工作はしたのか?」

ブラウン「いいえ、彼とは友好的な関係を結んだため、記憶を消すなどの処置は一切していません」

ゲンシ「彼ってことは……交流したのは一人だけか?」

ブラウン「はい、そうです」

ゲンシ「……それで、その星の科学力水準はどれぐらいあったんだ」

ブラウン「はい、それにはご心配なく、我がマウス星には遠く及びません」

ブラウン「彼の話によると、我々の持つ宇宙船や兵器レベルのものは存在していないようです」

ゲンシ「その話に偽りはないか?」

ブラウン「はい、我々が調べたところ、本当のようです」

ゲンシ「そうか、ならいいんだ」

ゲンシ「友好的な関係なら築いたって悪くはない」

ゲンシ「星同士で争いを起こす引き金にならなければいい」

ゲンシ「じゃあ、もう帰っていいぞ、ゆっくり休んでこい」

ブラウン「すいませんがもう一つ、ご報告があります」

ゲンシ「なんだ?」

ブラウン「バトルスーツとバトルアイテム」

ブラウン「そして、ワールド・クリエイター・セットをその星の者に」

ブラウン「友好の証として贈呈いたしました」

ゲンシ「なんだって!? まさか、アレを他の星の者に渡しただと……」
0205名無しさん2014/07/10(木) 12:28:58.00ID:pKok3VTV
ゲンシ「それは規則違反だぞ!!」

ゲンシ「それにあんな物騒なものを渡したら、その星で争いが起こるかもしれないぞ!!」

ブラウン「規則違反なのは全員承知です」

ブラウン「ですが、彼には約束をしました」

ブラウン「我々の存在やアレの力を他の者に話さないことと」

ブラウン「アレの力を悪事には利用しないという約束です」

ゲンシ「だが、人の心の奥が目に見えるわけではない」

ゲンシ「もしかしたら、嘘かもしれないぞ」

ブラウン「確かに、彼が絶対に約束を守るという保証はありません」

ブラウン「だけど、私は彼を信じます」

ブラウン「彼の心に嘘はないと信じます」

ブラウン「きっと、彼も私のことを信じています」

ブラウン「お互いが信頼している限り、誓いは守られます」

ブラウン「それが……私が彼を信じる理由です」

ゲンシ「ブラウン……」
0206名無しさん2014/07/10(木) 12:39:26.95ID:pKok3VTV
ブラック「私も……信じます」

ホワイト「私もです」

シルバー「私も彼のことを信じます」

ゴールド「俺も……間違えた、私も信じます」

ゲンシ「お前たち…………」

ブラウン「軍法会議での処分の覚悟は全員できています」

ゲンシ「…………」

ブラウン「ご決断をお願いします」

ゲンシ「…………」

ゲンシ「よし、いいだろう」

ゲンシ「……私も君たちと同じようにその星の者を信じたい」

ブラウン「……ありがとうございます」

ゲンシ「……ただし、一つだけ条件がある」

ブラウン「条件……ですか?」
0207名無しさん2014/07/10(木) 12:54:14.68ID:pKok3VTV
ゲンシ「3ヵ月後……もう一度、彼の様子を見てこい」

ゲンシ「彼がお前たちとの約束を守れているなら、私が上の者たちには問題はないと報告をする」

ブラウン「本当ですか!?」

ゲンシ「しかし、彼が約束が守れていなかった場合には……」

ゲンシ「お前たちを除隊処分にしなくてはいけない」

ホワイト「そんな……」

ブラック「こうなると予想はしていたがな……」

ゲンシ「今からなら、まだアレを取り返せば後戻りができるぞ」

ゲンシ「さあ、どうするんだ?」

ブラウン「…………」

ゲンシ「決意があるなら10秒で決めろ」

ゲンシ「10・9・8」

ゴールド「後戻りできるってよ……ブラウン」

シルバー「どうしますか、ブラウンさん……」
0208名無しさん2014/07/10(木) 13:10:55.48ID:pKok3VTV
ゲンシ「7・6・5」

ホワイト「リーダーでしょ、早く決めてよ!」

ブラック「オイ、お前ら3人も自分はどうするのかを考えておけ!」

ゲンシ「4・3」

ブラウン「よし……」

ブラン「決めたぞ……」

ゲンシ「2・1」

ブラウン「決めました!!」

ゲンシ「答えを聞く!!どちらの道を選んだんだ?」

ブラウン「3ヵ月後ですね……その条件でお願いします」

ゲンシ「本当にそれでいいんだな?」

ブラウン「はい、二言はありません」

ゲンシ「ブラウン以外の者はどうするんだ?」

ゲンシ「お前たちにも10秒やろうか?」

ブラック「いいえ、その時間は必要ありません」

ブラック「もう全員……決まっていますから」

ゲンシ「ほぅ……」

ゲンシ「では、順番に聞く……ブラック、お前の答えは!!」
0209名無しさん2014/07/10(木) 14:08:20.06ID:pKok3VTV
ブラック「私はブラウンと同じ気持ちです」

ブラック「覚悟はアレを渡したときにできています」

ゲンシ「よし……ホワイト、お前はどうしたい!!」

ホワイト「……私も決めたよ、その条件でOK」

ゲンシ「うむ……ゴールド、お前はどうなんだ!!」

ゴールド「正直言って、処分は受けたくないが……」

ゴールド「約束を破るのはもっと嫌だ」

ゴールド「俺もその条件で乗った!!」

ゲンシ「そうか……最後にシルバー、君に聞きたい」

ゲンシ「君はどうする」

シルバー「皆さんと同じ気持ちです!!」

シルバー「僕も男さんとの約束を信じます!!」

ゲンシ「お、おぅ……」

ゲンシ「男さんって誰なんだ?」

シルバー「地球で出会った人の名前です」

ゲンシ「地球っていうのは、お前たちが調査した星の名前か?」

シルバー「はい、そうです!!」
0210名無しさん2014/07/10(木) 15:16:26.43ID:pKok3VTV
ゲンシ「そうか、地球か……」

ゲンシ「よし、全員とも答えはこれでいいんだな!!」

5人「「「はい!!」」」

ゲンシ「では任務を与える……」

ゲンシ「3ヵ月後、地球に行け!!」」

ゲンシ「そして、その男って奴の本性を確かめてこい!!」

ゲンシ「上には俺が説明しとく……以上だ!!」

5人「「「ありがとうございました!!」」」

ゲンシ「最後に、シルバー」

シルバー「はい、なんでしょうか?」

ゲンシ「お前……いつからそんなにシャキッとするようになっちまったんだ?」

ゲンシ「調査に行く前までは、ナヨナヨしていたのに……」

シルバー「地球での出会いが、僕を変えてくれたんですよ」

ゲンシ「そ、そうなのか」

シルバー「はい、これからの僕は一味違いますよ」

シルバー「そうだ、皆さん、ゲンシ大佐に地球の話を聞いてもらいませんか?」

ホワイト「いいね、私も賛成」

ブラウン「私たちはいいんだが……ゲンシ大佐、あなたの予定は?」

ゲンシ「ちょうど退屈していたところさ……」
0211名無しさん2014/07/10(木) 15:19:55.14ID:pKok3VTV
ゲンシ「そうか、地球か……」

ゲンシ「よし、全員とも答えはこれでいいんだな!!」

5人「「「はい!!」」」

ゲンシ「では任務を与える……」

ゲンシ「3ヵ月後、地球に行け!!」」

ゲンシ「そして、その男って奴の本性を確かめてこい!!」

ゲンシ「上には俺が説明しとく……以上だ!!」

5人「「「ありがとうございました!!」」」

ゲンシ「最後に、シルバー」

シルバー「はい、なんでしょうか?」

ゲンシ「お前……いつからそんなにシャキッとするようになっちまったんだ?」

ゲンシ「調査に行く前までは、ナヨナヨしていたのに……」

シルバー「地球での出会いが、僕を変えてくれたんですよ」

ゲンシ「そ、そうなのか」

シルバー「はい、これからの僕は一味違いますよ」

ゲンシ「そ、そうか、よろしく頼むぞ」

シルバー「はい、よろしくお願いします」

シルバー「そうだ、皆さん!ゲンシ大佐に地球の話を聞いてもらいませんか?」

ホワイト「いいわね、私は賛成よ」

ブラウン「私もいいと思うが……ゲンシ大佐、あなたの予定は?」

ゲンシ「ちょうど退屈していたところさ……」
0212名無しさん2014/07/10(木) 15:20:46.58ID:pKok3VTV
ゲンシ「そうか、地球か……」

ゲンシ「よし、全員とも答えはこれでいいんだな!!」

5人「「「はい!!」」」

ゲンシ「では任務を与える……」

ゲンシ「3ヵ月後、地球に行け!!」」

ゲンシ「そして、その男って奴の本性を確かめてこい!!」

ゲンシ「上には俺が説明しとく……以上だ!!」

5人「「「ありがとうございました!!」」」

ゲンシ「最後に、シルバー」

シルバー「はい、なんでしょうか?」

ゲンシ「お前……いつからそんなにシャキッとするようになっちまったんだ?」

ゲンシ「調査に行く前までは、あんなにナヨナヨしていたのに……」

シルバー「地球での出会いが、僕を変えてくれたんです」

ゲンシ「そ、そうなのか」

シルバー「はい、これからの僕は一味違いますよ」

ゲンシ「そ、そうか、よろしく頼むぞ」

シルバー「はい、よろしくお願いします」

シルバー「そうだ、皆さん!ゲンシ大佐に地球の話を聞いてもらいませんか?」

ホワイト「いいわね、私は賛成よ」

ブラウン「私もいいと思うが……ゲンシ大佐、あなたの予定は?」

ゲンシ「ちょうど退屈していたところさ……」
0213名無しさん2014/07/10(木) 15:39:32.34ID:pKok3VTV
ゲンシ「わかった……話を聞いてやろう」

ゲンシ「だけど、できるだけ面白い話をしてくれよ」

ゲンシ「これ以上、俺を退屈にさせないでくれ」

ブラウン・ホワイト・シルバー「「はい!!」」

ブラック・ゴールド「「ハァ……はい」」

ゲンシ「じゃあ、誰から聞かせてくれるんだ?」

ブラウン「私から話します」

ゲンシ「俺を眠らせないでくれよ」

ブラウン「わかりました」

ブラウン「それでは、始めます」

ブラウン「最初、私たちが星に着いて――」

偶然にも同じ期間、3ヶ月間まで待つ条件の約束が
男の知らない遠い宇宙の彼方で、結ばれていたのだった……。
0214名無しさん2014/07/10(木) 17:34:56.44ID:pKok3VTV
男が仕事を終えたのは6時過ぎ頃だった。

男(友人は今頃、東京に帰っているんだろう……)

男(会社が辛いって言っていたけど、大丈夫かな……)

男(とりあえず、約束を果たせば、みんなハッピーになれる)

男(そのためにも、アレの使い方を早く練習しなくちゃ……)

友人を心配しながらも、男はやる気を胸に抱き、急いで帰路に向かっていった。
0215名無しさん2014/07/11(金) 23:15:20.64ID:o6KCTrkg
男は家に着くと、まず最初にシャワーを浴び
一日の労働で汗ばんだ体をさっぱりさせた。

次に、自分で作った適当な料理を食べ
汚れた服を洗濯機に放り込み、スイッチONで洗濯し
皿洗いなどの家事を済ませた。

ようやく一人暮らしのノルマを終え、あのケースを開く余裕ができた。
0216名無しさん2014/07/11(金) 23:30:18.49ID:o6KCTrkg
男「果たしてうまくいくのか……」

ケースを開くと、中にはブレスレットと説明書が入っている。

男「まずは、説明書を読むか……」ペラッ

男「フムフム……なるほど……」パラパラ

男「へぇー、こうなっているのか……」パラパラ

男は説明書の内容を1時間ほどかけて頭に叩き込んだ。
そして、最後の1ページを読み終えると……。

男「……ありがとうございました、皆さん」

男「これで、使い方は一通りはわかりました」

男「次は、実際に使い方を試してみるか」

男はケースからブレスレットを取り出し、右手首に装着した。

男「最初はコイツだ……」

男「出てこい、バトルスーツ」
0217名無しさん2014/07/11(金) 23:42:38.44ID:o6KCTrkg
男がそう呼ぶと、ブレスレットが光り
中からバトルスーツが出て来た。

男「バトルスーツは、呼び出すだけでは意味がない……」

男「ブレスレットから出すときは、スーツの点検確認の時ぐらいらしいが……」

男「戻れ、バトルスーツ」

そういうと、スーツはブレスレットに収納された。

男「こうすれば……」

男「変身!!」
0218名無しさん2014/07/12(土) 00:08:04.85ID:5mm9wIC6
そう叫んだ瞬間、男の体は光に包まれた。

男「ウワッ!!」

男は突然の光に驚き、目を瞑る。

男「……ビックリしたぁ、でもこれで……」

男「いいはずなんだ……」

男は目を開けた。
ちょうど、目の前には鏡があった。

男「……驚いたなぁ」

男は鏡に映った姿が自分の姿ではないような気がした。
それが何故か、というと

男の体は、彼が目を瞑っていた僅かな間に

全身が白と黒を基調としたスーツに覆われ
頭にヘルメット、腹部や背中にプロテクター
手にはレザーの手袋、足にはシューズが装着されていたからだ。
0219名無しさん2014/07/12(土) 00:18:08.89ID:5mm9wIC6
男「本当に……変身できたんだ」

男「説明書には、装着する想像をしながら、その決意を声に出すことで」

男「ブレスレットから、自動的にスーツが飛び出し」

男「パーツを一瞬のうちに体を纏ってくれる……」

男「説明書にはそう書いてあったけど、こんなに変身するのは早いのか……」
0220名無しさん2014/07/12(土) 00:35:03.78ID:5mm9wIC6
男「なんだか、全身に力が溢れるような気分だが……」

男「本格的にバトルスーツを試すのは、明日にしよう」

男「まだ力の加減がよくわからない……」

男「勢い余って何かを壊したりでもしたら大変だ……」

男「バトルアイテムの使用も明日にまわそう」

男「狭い室内で刃や棒を出すわけにはいかないし……」

男「ましてや、銃なんかはここで試し撃ちをするわけにはいかないし……」

男「じゃあ、残ったやつで試すことのできるのは盾とワールド・クリエイター……」

男「……そういえば、一番大事なのはワールド・クリエイターだよな」

男「なんてったって、コレが使えなきゃ何の意味もないんだからな……」

男「……やってみるか」
0221名無しさん2014/07/12(土) 00:42:44.35ID:5mm9wIC6
男はブレスレットからワールド・クリエイターを呼び出した。

男「最初にコレを装着して」カチッ

男「電源をつける」ポチ

ウィーン、プシュー……。

男「よし、ここまではOK……」

男「……問題はここからだ……」

男「ここからが難しい……」

男「世界を作るのが……」
0222名無しさん2014/07/12(土) 00:57:36.95ID:5mm9wIC6
男「じゃあ、俺の部屋だけが存在する世界を想像して」

男「適当なものを取ってくることにしよう」

男「最初は簡単な世界から練習しましょうって説明書にも書いてあるし」

男「まあ、俺の部屋だけが存在する世界も、ある意味すごい世界だけど……」

男「そのぐらいの世界なら、なんとか作れるかな?」

そうお気楽に判断したのが間違いだった。
0223名無しさん2014/07/12(土) 02:28:20.81ID:5mm9wIC6
男「ワールド・クリエイター起動!!」

ウィーン、プシュー

男(俺の部屋だけが存在する世界…俺の部屋だけが存在する世界…
  俺の部屋だけが存在する世界…俺の部屋だけが存在する世界…
  俺の部屋だけが存在する世界…俺の部屋だけが存在する世界…)

男が強く念じ続けると、ワールド・クリエイターに創造する世界のイメージが伝わった。

キュイイイイインと機械が叫び、頭上で火花がスパークし始め
やがて、白と黒の霧が吹き出て、じわじわと穴が開き始めた。

男「やったぞ!あの穴をくぐれば成功だ!」

男が確信したそのとき――
0224名無しさん2014/07/12(土) 02:48:29.89ID:5mm9wIC6
男「あれ…体が…重い…」グラ

男の今の精神力では、簡単な世界を創ることさえままならなかった。

男「痺…れる…動け…ない」ドサ

空間を繋ぐ穴も、男が倒れた瞬間
徐々に塞がっていく。

手を懸命に伸ばすが、無情にも届かない世界。

男「そんな…この…ぐらい…まだ…」グググ

男「やれ…る…」バタ

男の意識はそこでプッッンと途切れた……。
0225名無しさん2014/07/12(土) 16:37:25.27ID:5mm9wIC6
うああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

何を書いているんだあああああああああああああああああああああああああ!!!!!
俺はああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

書いているテーマがおかしいわけじゃなあああああああああああああああい!!!!!
内容の文章がおかしすぎるんだああああああああああああああああああああ!!!!!

クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソがあああああああああああああ!!!!!
ふざけんなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!
俺のバァァァカヤロオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!
0226名無しさん2014/07/12(土) 17:06:24.19ID:5mm9wIC6
読み返すとなんなんだこの文章のつまらなさは!!!!!

繋ぎの表現も台詞も、すべてが説明口調だし、
俺のオリジナル要素は疑問点が多く残されている上に、
誤字脱字、ありきたりな表現と比喩で埋め尽くされている。

おまけにSSや小説の書き方を学んでも、文章構成に全く活かせていない!!!!!

それにこの掲示板は「イヤリング官女」でHな妄想をする場なのに
なんなんだよ、このゴミみたいな俺の創作物は!!!!!

こんなお粗末なSSでは、イヤリング官女が好きな人だけではなく
ありとあらゆるジャンルのSS創作者の皆様に申し訳ない。

だいたい、掲示板にこんな愚痴を書き込むのは間違っている。
俺自身が作ったルールを守れなくてどうするんだ!!!!!
0227名無しさん2014/07/12(土) 23:39:50.67ID:5mm9wIC6
……先ほどは、取り乱してすいませんでした。

私の才能と努力の足りなさのせいで、このような事態を招いてしまいました。

私の暴走で気分を害した方、申し訳ございませんでした。
謝ってばかりの自分が恥ずかしいです。



……ふ、ふふふ

あはははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははは

……やってやる、必ず上達してみせる
0228名無しさん2014/07/13(日) 00:13:09.06ID:am6UaF5V
宣言「俺は文章構成と内容は死ぬ気で考える」

俺はもうこれ以上、自分と皆様に恥ずかしいような文章は書かないと誓う
黒歴史はもうこれでたくさんだ。
少なくとも自分で誇れる物語を描きたい

SSの文章構成の基本や記号の使い方、正しい漢字と適切な表現を完璧に覚え
今までとは比べ物にならない、この話の続きを書いてやる

俺をマジだ、人に上達したなと思われる文章に変えてみせる
0229名無しさん2014/07/13(日) 00:29:45.28ID:am6UaF5V
掲示板に、こんなことを書き込むのは間違えている

俺が立てた掲示板だからって、好き勝手に書き込んでいいわけがない
今の俺は荒らしと同じ存在だ、ルールを守れない悪だ
皆様に迷惑を掛けてはいけない

だけどな、俺はここに爪痕を刻ませてもらう

もう二度と糞みたいな物語を続けないよう
今までの書き込んだ内容とこの誓いの文をを戒めとする

どう皆様に伝えたらいいかはわからない
自分でも何が言いたいのはわからない
でも、これだけは言える……

正しく、死ぬ気で書く
0230名無しさん2014/07/13(日) 00:56:49.73ID:am6UaF5V
俺のばァァァかァァァヤロオオオオオォォォォォ!!!!!
もう文章を間違えてんじゃねぇかアアアアアァァァァァ!!!!!

×今までの書き込んだ内容とこの誓いの文をを戒めとする
○俺が今まで、書き込んだ内容とこの誓いの文は戒めとする

ここまで自分が愚か者だったとは予想外だ

訂正なんて、もうすることはないと思っていたのに……
0231名無しさん2014/07/13(日) 12:04:09.21ID:am6UaF5V
まぁ、いいや(よくないが…)

次から、気をつけよう(そういって、同じ失敗を繰り返している…)
訂正箇所を一つ残らず、根絶やしにしてやる(根は自分だが…)

しばらく、文章構成を勉強しながら書くので投下が遅れます

荒らしてしまい、申し訳ございませんでした

登場人物が、今までとは少し違う口調になります
前回の内容にまで追いついたら、話の設定をまとめたものを投下します

それでは、再開させて頂きます
0232名無しさん2014/07/13(日) 16:14:55.48ID:am6UaF5V
彼が世界創造に失敗し、倒れてから10時間が経った

太陽が町に朝の合図を告げ、眠りから覚めた人々が身支度を整えはじめる頃でも

男は床の上で死んだように転がっていた

部屋の窓からは太陽の光が射しこみ、男の顔を照らしているが、
それだけでは目を覚まさず

裏山の鳥たちのさえずりと、6時にセットした目覚まし時計の音が
重なって、男はようやく目を覚ました

(うるさいな〜)

手を伸ばして、目覚まし時計を止めようとするが
ベッドの横に置いたはずの時計がない、そして

(あれ、手が動かない)

男の腕には力がうまく入らなかった、
腕だけではなく、足や胸、腰などにも違和感を感じる

(体が重たい…動かない…)

その時、自分がしたことをおもいだした

(そうだ…確か、俺は創造に…失敗して)

(…気を失っていたんだ)
0233名無しさん2014/07/13(日) 17:16:00.78ID:am6UaF5V
男は違和感に顔をしかめながらも、目覚まし時計を止めに行く

(…うるさいんだよ)

乱暴に頭をを叩かれた時計は、叱られた子どものように静かになった

(喉が渇いたな…)

男は台所に行き、蛇口を捻り、ガラスのコップに水を注ぎいれると
それを勢いよく飲み干した

(プハーッ、ハァハァ…)

水を飲んだことで、いつものように意識が徐々に戻ってきたのだが…

「あっ、いってぇ!」キーン

意識がはっきりした途端に違和感は痛みへと変わり
体にのしかかったのだ

急に頭の中に不快なノイズ音が流れ
手足がビリビリと痺れ、男はフラついた
そのせいで手からコップは離れ、流し場に落ちゴトンと音を立てる
運良くコップは割れなかったが、男はそのままズルズルと体勢を崩す

(クラクラする、きもちわりぃ…)ガクッ…ドタッ!

めまいを起こしながら、がっくりと膝を床につき
そのまま倒れ込んだ彼は、自分の愚かさを呪った
0234地獄のッ2014/07/26(土) 20:18:09.33ID:Cu2wiX2p
しばらく更新がないので支援物資を
単純にイヤリング官女と同棲しイチャラブ生活を送ってる世界観でお願いします

【抱擁】

「さて、今日はどうしてあげようかしら?」
「やっぱり髪で拘束して欲しいなぁ」
「またそれなの・・・?貴方は本当に妾の髪が好きなのね。でも妾の自慢の髪が好きなのはやっぱり嬉しいわ」
というとイヤリング官女の髪がシュルシュルと伸びてきて俺の体に巻きついていく。まるで獲物を定めた大蛇がすばやく巻きついてくるようだった。
「おおっ・・・」
俺の肩から腰、尻の少し上が黒く美しい髪束に包まれた。髪は少しずつ力が入り、俺の体を締め上げる。
「ううっ、きついな・・・。でもこの圧迫感と髪の感触がたまらないんだよね。」
0235地獄のッ2014/07/26(土) 20:21:56.36ID:Cu2wiX2p
髪は締め上げるだけでなく、体も撫でて快楽を生み出すのだ。
「ほほ、顔にはこれを・・・。」
「うぐっ?」
俺の頭にイヤリング官女の手が抱えるように回り、イヤリング官女の豊満な胸に顔が押し付けられる。
「どうかしら、妾の胸は?」
「うう・・・」
柔らかな乳肉に鼻や口を塞がれ、まともに答えることが出来ない。
「ほほほほ、もう少し力を込めてあげようかしら?
さらに胸に顔が押し付けられ、黒髪にも力が込められる。同時に微弱な妖力を髪から流されて、感度が上がっていくのがわかった。
意識が飛びそうになる手前でイヤリング官女は胸から俺の顔を解放した。
「はあ・・・、はあ・・・、やっぱきついわ」
俺は息を荒げながらも満悦した表情をしていた。
0236地獄のッ2014/07/26(土) 20:24:02.57ID:Cu2wiX2p
「うぐぐ・・・」
なんとか逃れようともがくが頭は胸に押し付けられ、上半身はみっちりと髪の拘束を受けているため、ほとんどもがくことすら出来ない。
「貴方はこういうのが好きなのでしょう?大人しくしてなさい」
イヤリング官女は全く拘束を緩めるどころか、さらにきつくしていく。
「あがが・・・・があああ」
「これ以上やると危ないかしらね」

以下執筆中
0237名無しさん2014/08/01(金) 14:18:55.60ID:T7GiFrhV
>233からの続き

(俺は…バカだな…)

男は自分の心を見透かされた気がした
なんでも、楽観的に考えていた己が恥ずかしい

大事な約束を友人としたのに…

(本気にならなきゃ、そうじゃなきゃ…)

(いつまでたっても、俺は変われない)

彼の心に小さな柱が形成された

(俺は強くなる…誰よりも強くなる…)

(そして、必ず…)

(君に会いに行く…)

彼の意識はそこで途絶えた
0238名無しさん2014/08/01(金) 14:24:09.26ID:T7GiFrhV
久しぶりの投稿になります
久しぶり過ぎて掲示板の使い方がおかしいです

仕事が大変だったのと、家族が病に倒れるなどのハプニングがあり
続きを書くのが遅れてしまいました
申し訳ございませんでした

適当に終わらせましたけど
これから、本気で続きを書きますよ

なんかいろいろ破綻しているので
章のタイトルとか、無視してください
またしばらく書いたら登場人物の設定をします

じゃあ、本気でいきますね
0239名無しさん@ピンキー2014/08/15(金) 15:15:43.10ID:EMGxiG7A
イヤリング官女の髪で全身締め上げられながら犯されたい
0240名無しさん2014/08/17(日) 14:38:55.05ID:nGnSpqyI
まだ太陽が眠るころ

うっすらと霧が漂う廃鉱山の広場に、人影が現れた

その人影の腕には銀色に輝くブレスレットが付いている

男「さてと、今日もやるか…」

男はポーズを描き、静かにつぶやいた

男「変身ッ!!」

男の体が一瞬で光に包まれたかと思うと

次の瞬間には白と黒の姿をした戦士へと変貌を遂げていた
0241名無しさん2014/08/17(日) 15:03:09.75ID:nGnSpqyI
男「変身完了」

男「最初は、コイツだ」

男「メタルヤイバー」

男は腕輪に呼びかけた

すると、中から銀色の刃が飛び出した

男「フッ!!」

男は刃を掴むと、近くに生えていた木に
勢いよく腕を振り下ろした

スパッ!

大体、人間ほどの太さだった木は
男が腕を元の体制に戻すまでに真っ二つにされていた

男は次々と木を切り倒していく

男「エイッ!!オラァ!!」

ズバッ!ドサッ!
0242名無しさん2014/08/17(日) 15:12:37.55ID:nGnSpqyI
男が5分ほど、刃を木に振り下ろし続けた後

男は後ろへと振り向いた

男「ハァハァ…」

男「やべぇ、切り過ぎちまった…」

ついさっきまで、立っていたはずの木は全て切り捨てられ
無残にも転がっていた

男「今日はこれぐらいにしとこう…」

男は刃をブレスレットの中に戻した

男「次はこれだな、ロックバスター」
0243名無しさん2014/08/17(日) 15:24:56.47ID:nGnSpqyI
ブレスレットから銃を取り出した男は

自宅から持ってきた空き缶を
岩場の上でバラバラな間隔と高低差にし、配置を終えた

そして、空き缶の的から20mほど離れ
一息をつくと

右端に置いた空き缶に狙いを定め
カチリと引き金を引いた
0244名無しさん2014/08/17(日) 15:55:21.22ID:nGnSpqyI
パシュ!

バチッ!

銃口から放たれたレーザーは
空き缶に見事、命中した

空き缶は跡形もなく吹き飛んでしまった

男は右から順番に空き缶を撃ち抜いていく

パシュ!パシュ!パシュ!

バゴッ!ボン!ピシッ!

男が用意した空き缶10本は、レーザー12発ほどで全て破壊された

男「俺の射撃の精度は、まだまだ駄目だな…」

男「よし、次だ」

男「メタルロッド」
0246名無しさん@ピンキー2014/09/22(月) 04:27:45.26ID:y0CKmVrc
0247名無しさん@ピンキー2014/10/02(木) 22:36:43.35ID:vDebx1kk
>>244
続き待ってる
0248名無しさん2014/10/25(土) 16:05:13.64ID:Xdf4cJcI
ご支援していただき、ありがとうございます
再開まで、もうしばらくお待ちください
0250名無しさん@ピンキー2014/12/07(日) 00:21:23.16ID:7lkpT7Mk
イヤリング官女とセックスしたい
0251名無しさん@ピンキー2014/12/07(日) 23:51:32.34ID:wiF55YO5
一度は見たい!
地獄の三人官女と蔦野姉妹のレズシーン
そしてその時の BGMはコレで
一般書籍板 / 【京に輝く】渡辺淳一「化粧」を語るスレ【四つ星】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1390303096/主題歌

一、
全身がァァッ! (ウォーウォーウォーウォ) 魅力だァァッ! (ウォーウォーウォーウォ)
蔦野姉妹 言葉も萌える
鈴子さん 頼子さん 里子さん 槙子さん
魅力全身 妖艶姉妹 古都の情緒を 感じてみたくて
魅力全身 妖艶姉妹 語り尽くすぜ 彼女らの事
京に輝く 四つ星
リアルでしたい リアルでしたい
大恋愛 (ウォーウォーウォーウォーウォ) 大恋愛 (ウォーウォーウォーウォ) ウォォォォ!!

二、
全身がァァッ! (ウォーウォーウォーウォ) 魅力だァァッ! (ウォーウォーウォーウォ)
だから集え ココで語らえ
鈴子さん 頼子さん 里子さん 槙子さん
魅力全身 恋慕渇仰 「好きどす 心から 愛してますえ」と
魅力全身 恋慕渇仰 想われたいぜ 椎名みたいに
まさに輝く 四つ星
リアルでしたい リアルでしたい
大恋愛 (ウォーウォーウォーウォーウォ) 大恋愛 (ウォーウォーウォーウォ) ウォォォォ!!

(ウォーウォーウォーウォ…ウォーウォーウォーウォ…)

魅力全身 妖艶姉妹 古都の情緒を 感じてみたくて
魅力全身 妖艶姉妹 語り尽くすぜ 彼女らの事
京に輝く 四つ星
リアルでしたい リアルでしたい
大恋愛 (ウォーウォーウォーウォーウォ) 大恋愛 (ウォーウォーウォーウォ) ウォォォォ!!
0252名無しさん@ピンキー2014/12/16(火) 07:37:44.91ID:xM9frPzs
>>251
蔦野姉妹って何?
0253名無しさん@ピンキー2014/12/18(木) 05:53:30.94ID:???
ろくでなし子は置いといて↓
クリスマス前にとんでもないことやらかした結果
奇跡が起きた!
ワイルドだろぉ

dakk(貪&&欲)n.net/c12/1218kasumi.jpg

(貪&&欲)をuに変えて
0254名無しさん@ピンキー2014/12/23(火) 03:37:24.47ID:Crc7oGH/
>>253
0255名無しさん@ピンキー2015/01/26(月) 11:10:38.94ID:hH0ViOcY
続きはまだかな?
0256名無しさん@ピンキー2015/02/27(金) 07:20:18.93ID:cRVbI/Pa
保守
0257名無しさん@ピンキー2015/04/03(金) 16:35:00.68ID:5T4wvQkl
まだかな
0258たまには保守を兼ねて2015/09/01(火) 03:00:41.51ID:1NnBVJ/R
「化粧」のエロシーンを語る&エロネタを創るスレ
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/makeup/1441033638/主題歌

一、
(ウゥッ…ハァ、ハァ、ハァハァ…)
読んでみろみろ スゴいから 京都の美人エロいから
きっとジロジロ 見つめたら コットポトロもメッロメロ
大恋愛 (したい!したい!) きらめく京の四つ星
大恋愛 (したい!したい!) みなぎるエロは理屈抜き
蔦野姉妹を語ってこい 魅力全身 創作歓迎
俺たちもしたい 大恋愛 (ハァ、ハァ、ハァハァ、ハァハァ…)

二、
(ウゥッ…ハァ、ハァ、ハァハァ…)
キンタマタマ デカいヤツ 前戯もバッチリ決めるヤツ
椎名たまたま 出逢ったら いいな!女とパッコパコ
大恋愛 (したい!したい!) ちょっくらエロネタひとひねり
大恋愛 (したい!したい!) 今日からこのスレ盛り上がれ
蔦野姉妹と5Pしたい 魅力全身 創作歓迎
俺たちもしたい 大恋愛 (ハァ、ハァ、ハァハァ、ハァハァ…)

大恋愛 (したい!したい!) きらめく京の四つ星
大恋愛 (したい!したい!) みなぎるエロは理屈抜き
蔦野姉妹を語ってこい 魅力全身 創作歓迎
俺たちもしたい 大恋愛 (ハァ、ハァ、ハァハァ、ハァハァ、ハァハァ…)
0260名無しさん@ピンキー2016/02/27(土) 08:05:48.22ID:WZsvOEOo
どうなんだろうね
0261名無しさん@ピンキー2016/04/08(金) 00:34:12.96ID:SofVAyt9
ヤバイものを見てしまった
0263名無しさん@ピンキー2016/06/17(金) 15:01:28.87ID:cf+RiEVo
でびえんリバーシブリング官女
0264名無しさん@ピンキー2016/06/18(土) 22:29:11.93ID:OzEeOeAW
あの方はイヤリング官女で何回抜いたのだろうか、始めて抜いたのもイヤリング官女なのだろうか。死ぬ間際もイヤリング官女の事考えるのだろうか
0265名無しさん@ピンキー2016/06/24(金) 13:26:03.22ID:F747lQgj
アナルビーズ官女
鼻輪官女
腕輪官女
0266名無しさん@ピンキー2016/07/05(火) 09:51:31.07ID:vi5UVDxk
イヤリング幼女
0267名無しさん@ピンキー2016/07/18(月) 09:58:03.96ID:8YirQhsp
ペニバン付けたネックレス官女に掘られたい
0268名無しさん@ピンキー2016/07/19(火) 13:01:02.51ID:Mxvy+nyj
指輪官女に手淫されたい、ひたすら焦らされたい
0269名無しさん@ピンキー2016/07/21(木) 13:10:17.70ID:pYuiwJ1x
ジェネラルシャドウに掘られたい
0270名無しさん@ピンキー2016/08/05(金) 06:03:06.67ID:qVLU7Ome
孔雀に耳元で大嫌いって言われたい
0272名無しさん@ピンキー2017/06/11(日) 07:54:24.75ID:M4zE7i7a
なんだこれ
0273名無しさん@ピンキー2017/08/23(水) 01:08:54.81ID:46qUfPQJ
官女
0274名無しさん@ピンキー2018/08/22(水) 18:32:33.19ID:7F/NsNLD
イヤリソグ官女
0275名無しさん@ピンキー2018/08/29(水) 00:38:03.69ID:ERdvOCWe
イカリング官女
0276名無しさん@ピンキー2018/08/29(水) 12:39:57.09ID:LCP2NSTk
それより由美ちゃんの話ない?
0277名無しさん@ピンキー2018/10/08(月) 19:07:12.29ID:OR4JcjR8
由美ちゃんの話題は...
0279名無しさん@ピンキー2019/04/22(月) 16:17:55.52ID:MDiVHvqJ
由美ちゃんの話は
0280名無しさん@ピンキー2021/09/19(日) 01:08:57.84ID:zzcpghxZ
イヤリング官女の黒髪締め付け攻撃!
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