【めだかボックス】阿久根高貴に性的に萌えるスレ7 [転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2015/06/17(水) 02:06:48.29ID:???
「破壊臣」「柔道界のプリンス」「生徒会の頭脳」「『創造心』社長」と多彩な経歴をもつ阿久根高貴を性的に愛でるスレ

・sage進行奨励
・ネタバレは公式発売日の午前0:00から解禁
・過度のグロ、スカ等は注意書きのうえ数行下げるなどの配慮を
・荒らしはスルー
・SS、イラストなどのネタ投下も歓迎
・次スレは>>980、無理な場合は指定を

過去スレ
【めだかボックス】阿久根高貴に性的に萌えるスレ
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01831/42017/12/13(水) 20:58:07.60ID:???
>>180=>>182
>>181の心からのSS「それを愛と呼んでください。」だ……どうか受け取ってくれ……
めっちゃ楽しく書かせてもらった……ありがとう……
レス内容をSS内で一部改変してお借りしました……

※趣味によりモブ視点 軍隊とか書いたことないから背景はふわっとしてる
※事情により真黒さんがフリーダム(前回ファンタジーパロの設定で苦労人にさせてしまった報いだと思う)
※趣味によりハートで喘がせたかったんだけどどう頑張っても5chじゃ表示されなかったので脳内補完でよろし
くお願いします
※あんまりエロくないしSSにしては長い(4分割だ)よ! スレッドを占拠してごめんなさい!



「はあーぁ、あっと」
 黒神さんは不機嫌そうに聞こえよがしなため息をついて、そしてそのまま僕から受け取ったばかりの書類を見
つめました。何か書類に、ざっと見て分かるレベルの重大な不備でも見つかったのか、僕はそう思ってこの気ま
ぐれな(気まぐれさで言えば、球磨川さんの方が相当なものでしたが、こっちだってなかなかのものだと聞いて
いました)上官から理不尽に当たられることのないようにと天に祈りながら、黒神さんの次の言葉を待っていま
した。
 しかし、それは意外なものでした。
「君さあ」
「はい」
「これ、燃やしといてくれない?」


 それを愛と呼んでください。


「……冗談だよ。冗談じょーだん。まったく冗談だったらどんなに良いか」
 いきなりわけのわからないことを言い出した上官を前にして、僕は何か無礼なことをしてしまったのかと思い、
必死に謝罪のことばを考えていました。黒神さんはここで、僕が部屋に入ったときに一瞥して以来、はじめて僕
に目線を投げてよこしましたが、それは冷たいものでした。
「君もそう思わないかい? 阿久根くんの元部下だった君ならきっとそう思うだろうよ。これが冗談ならどんな
に良いかって」
「……、それは」
 阿久根さんが裏切ったということが、でしょうか。
 僕は駆け出しの軍人にあるまじきかぼそい声で、ようやく答えましたが、黒神さんは無常にも「違う」と僕の
答えを切って捨てました。
「――君、そもそも僕たちの状況わかってる? ああごめんね僕いまものすごく機嫌が悪いんだけど、何もかも
あの二人が悪いんだから。君は何も『悪くない』……だなんて、これは球磨川くんの口癖だけども。だいじょー
ぶだいじょーぶ、君は悪くない。ほら言ってごらん、僕は悪くないって」
「えっ」
「ほら早く」
 急かすように言われて、僕はとりあえず上官の命令に従いました。
「……僕は、悪くない、です」
「よろしい」
 黒神さんはそう言って、とくに満足するでもなさそうに、次の命令を口にしました。
「では僕らの今の状況を言ってごらん。30秒以内でまとめて」
「はいっ」
 僕は必死に、この軍の有力者であった阿久根高貴――直属の上官だった人を呼び捨てで呼ぶのは慣れないもの
です――の重大な裏切りが発覚したこと、逃亡していた阿久根の身柄を拘束したこと、球磨川禊による阿久根の
尋問が終了したこと、派手な騒ぎに見えて実害は少なく、事態は終結しつつあること、を簡潔に述べました。
「オーケー。では採点します」
 黒神さんはしばらく口でドラムロールに似た音を出したあと(この上官がここまでフランクな態度を僕たちに
見せるのは珍しいことでした)、「結果発表!」と大きな声で言いました。
「不合格!!!」
「えっ……」
「確かに模範解答じゃあるけれど、そんなに真面目に考えてどうするのさ。あのね、ここは真面目なやつから死
んでいくんだからね、阿久根くんだって死んじゃったようなものだし。まったく、おかげで不真面目な人ばっか
り残っちゃって大変だよ。僕とか球磨川くんとか安心院さんとか」
01842/42017/12/13(水) 20:59:24.09ID:???
「アンシンインさん……?」
「ああいやこっちの話。とにかくダメ。不合格。失格」
 回転座椅子に座ったままの黒神さんは、机を蹴ってくるりと半回転し、慣性によるもう半分の回転がゆっくり
と始まったあたりで「――僕は」と言いました。
「今から君にひどいことを言おうと思う。たぶんこれは君の信念を揺るがすようなことだ。でも僕は君にそれを
言わなくちゃいけない」
 黒神さんの真剣なまなざしが、椅子が回転するにしたがって、ゆっくりと僕にそそがれました。
「まあ安心して、君はなんにも悪くないんだから。僕だって悪くないさ。悪いのは……」
 黒神さんはそこで言葉を切り、僕は黒神さんのうながすような視線に押されてこう言いました。
「……阿久根さ……阿久根と、球磨川さん、ですか」
「大正解。そこで『阿久根くんと阿久根くんをそそのかした敵軍の者です』とか言おうものなら、僕は君にこの
話をすることはなかっただろう。――もっとも、どっちが君にとって幸せかは分からないけれど」
 黒神さんはぞっとするような笑みをかすかに浮かべました。
「じゃあ、始めようか。といっても、5秒で済むような簡単な話なんだけどね」

     『……何のことですか? 真黒さん』

「君、この書類に何が書かれているか分かるかい?」
「……それは」

     『だってこうでもしないと、あの人は安心してくれないでしょう?』

 僕はくじけそうになる心を必死に奮い立たせ、声がかぼそくなってしまわないように、息を吸いなおしてお腹
に力をこめました。
「球磨川さんによる、阿久根の尋問結果が書かれている書類では、ないのですか?」

     『周りに軽蔑されて部屋の外にも出れなくて、抱かれるくらいしか出来ない』

「ああそうさその通りだ。じゃあこっちは?」
「……阿久根高貴が犯した情報漏洩の実態が書かれている書類では、ないのですね」

     『そんな俺なら――あの人は、抱いてくれると思うんです』

 では、何が書いてあるのでしょうか。
 僕は上官に向かって、ささやくようにそう問いかけました。

     『いいえ、真黒さん』
     『それを愛と呼んでください。この世界で俺たちだけがそう呼ぶんです』

「愛だよ」
「……えっ?」
「言うなればセミやカエルの鳴き声と同じものだ。蛙鳴蝉噪という言葉を知っているかい? その言葉がまさに
相応しい。長々と書いてはあるが、読んでも読んでも愛がやかましいだけでまったく読む気が起きないね。はい
君、カエルやセミはどうして鳴くんだったかな?」
「……繁殖のパートナーとなりうる異性にアピールし、次の代に自分の遺伝子を残すためです」
「ほら見なさい」
 愛じゃないか。
 黒神さんはそう言って、ふてくされたように下を向いたっきり黙り込みました。しばらくの沈黙を経て、黒神
さんは「君は阿久根くんを尊敬していたかい?」と言いました。その問いかけが僕になされたものだと気づくま
で、少しの時間がかかりましたが、答えは迷うまでもないことでした。
「はい」
 僕はそう答えました。
「かわいそうに。じゃあ、君は阿久根くんに捨てられたんだ」
「……っ」
「君だけじゃない」
 黒神さんは気配だけで僕をさえぎって、言葉をつづけました。
「阿久根くんはすべてを捨てた。君みたいな慕ってくれる部下も、生まれ持った男性の身体も、何もかもをだ。
そしてたったひとつ、欲しかったものを手に入れた」
「……何をです!」
 僕は声をふるわせました。
01853/42017/12/13(水) 21:00:34.96ID:???
 僕はこのとき、上司に向かって声を荒げている自分を、冷静なもうひとりの自分がどこからか客観的に見つめ
ているような、そんな気分でした。
「あの方はもはや何も持っていないじゃないですか! こっちの情報を流す見返りに得ていた敵の情報だって、
今や球磨川さんが全部吐かせてくれました! 今のあの方なんて、女性のそれになった身体を明け渡して、球磨
川さんの所有物《もちもの》でいるしかない、自分自身の持ち物なんて何もな……」
「あるじゃないか」
 黒神さんはきわめて冷淡に、僕の言葉をおしとどめました。僕は混乱する頭で必死に考え、ようやく言葉をし
ぼりだしました。
「それが――っそれが、」
 愛だとでも、言うんですか。
 僕の声は小さくかぼそくて、さぞかし聞き取りにくかったことだろうと思います。でも黒神さんには、僕が次
に何を言うか分かっていたらしく、静かにうなずきました。
「それが、くまがわ、さんの、愛だとでも……」
「その通りだ。残念ながらそういう話なんだよ」
 これはね。
 黒神さんはそう言って、もう一度、あのかすかな笑みを口元に浮かべました。



 僕は黒神さんの部屋を退室し、ふらふらと静かな廊下を歩いていました。
 本来であれば、会議に向かわなければいけない時間でした――しかし、僕の心の中はそれどころではありませ
んでした。
 気がつくと僕は、ひとつの部屋の前で立ち止まっていました。
 それは僕の上官である、球磨川さんの部屋でした。
 ――しかし僕は、その部屋の主である球磨川さんではなく、今やその所有物となった元上官のことばかりを考
えていました。
 この部屋に――ドアをひとつはさんで、この向こうにいるはずなのです。
 阿久根高貴は。
 そしておそらく、球磨川禊も、いっしょに。

     『あぁッ……球磨川さん、球磨川さぁん!』

 愛。
 愛なのだと、黒神さんは言いました。
 では今この部屋の中では、何が行われているのでしょうか。
 愛を通じ合わせた二人のやることなんか一つだろう、と黒神さんは残酷にも吐き捨てるかのように言いました。

     『好き、すきぃ、球磨川さん好きですっ、や、もっとぉ……』

 廊下はひどく静かでした。
 僕には何も聞こえません。僕は何も、聞くことはできません。
 では今この部屋の中では、何が行われて

「やあ」
「っ!」

 聞こえるはずのない場所から声が聞こえて、僕はとっさに腰に提げた銃に手を伸ばしました。声の主はころこ
ろと笑って、誰もいなかったはずの廊下で、僕の前に姿を現しました。
 それは少女でした。
 水兵を模したかのような大きなえりの服を着て、足元までありそうな長い髪をスカーフで二度束ね、僕に向か
って握手を求めるように右手を差し出している、ひとりの少女でした。
 僕はどんな言葉も口に出すことはできず、この基地にいるはずのない、その少女を見つめていました。
「――君は」
 少女はなめらかに語りだしました。
「君は阿久根高貴が憎いかい?」
 僕が黙っているのを確認して、少女は「違うな、球磨川禊もだ」と言葉をつづけました。
「君は阿久根高貴と球磨川禊が憎いかい? 周りに甚大な被害を与えてまで愛を実らせた、ふたりが憎いかい?
 いやこれも違うな。こう聞くことにしよう。――君は理想の上官だった阿久根高貴を、自分から奪ってゴミみ
たいに捨ててみせた、阿久根高貴自身が憎いかい?」
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