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(絶倫……其の単語を聞いた途端、少女の反応は凛として素早い)

時田――…薙刀を持て!!
(控えていた時田にサッと薙刀を渡されたなら、ピシリと構えを取り)

お兄さま、お兄さまとの誼で聞き間違いでないか確かめて差し上げます。
さぁお兄さま……もう一度仰ってみてくださいませ。
(影が差した表情に、鋭い眼だけが明らかな闇持ちな鵜の目鷹の目)
(しかも悪い顔で……にっこり、きっと唇だけが弓なりに両端を上げるから少し怖いに違いない)

……と、言ってみても何しろわたくしも帰った後の事ですもの、致し方ありません。
ここは……お兄さまとわたくしの仲に免じて何も聞こえなかった事に致します。
こんなことで一々吊られても困りますもの……お兄さま。

本当にわたくしのSOSにも気づかないなんて、お兄さまは薄情ですこと。
そのうちにちゃんとわたくしの玩具になって……コホン、可愛がら……コホコホッ…あ…遊んでくださいませ。
(何やら不穏な台詞を二度も言いかけ、そのたびに気づいて軽く咳払いする少女)
(にまり……と、罪のない顔で落ち込みやすい兄に微笑んでみせたとさ)

今日は仕方ありませんから、そろそろお暇です。
でも、もしもお兄さまが酔狂にもわたくしに会いたいのなら都合の良い時間でも教えてくださいませ。

ではでは……これにて本当にお暇です、お兄さま。御機嫌よう。
(牛車もとい……黒塗りのリムジンに乗って帰って行きました)

【お邪魔致しました】