しかし、裏を返せばあまり妾を見てくれぬという事でもある。
そう思えば妾もちと悲しいやもしれぬな……。
(ふ、と短く息を吐く、心なしか竜のそれに似た長い耳も垂れ下がったように見え)
(髪色と同じ銀のアンダーヘアは日差しの中できらきらと煌めくようで)
(やや毛足の長い茂みに目を凝らせばぴたりと閉じられたクレバスが透け確認でき)
よい。妾がやりたくてやったことだ。目の前で隣人の顔が苦し気になるのを見ておれぬのでな。
とはいえ、これでは海辺の楽しさも半減してしまうような気もするがな?