>>960
(男に襲われた事や眠る事も出来ず悩まされた数日間を経て更に落雷停電という不運続きの末に一番信頼の於ける彼からの告白に気持ちがついていけず)
(煩い心音を落ち着かせるべく軽く深呼吸をしてから再び相手を見据えると灯りが点いた瞬間の瞳に浮かべる悲しみを見てしまった気がして目を見開き)
(断ってしまう罪悪感にしては大き過ぎる穴がぽっかりと空いてしまった気がするもそれを恋心と気付くのは未だ先)
(唇に触れ制させた手を退かし相手が頬に触れて来た瞬間普段ならばびくつくが今は何故か驚く事も無く話を聞くために一つ頷く)
……うん。聞かせてくれる?
あなたの気持ち…。
(主従関係を結ぶ互いの立場が真面目な頭では真っ先に出て来て歯止めを掛けてしまっては居るが叶えられないものでも頭ごなしに首を振る事等出来ず人の目を見るのが苦手な自身もこの時ばかりは真っ直ぐ彼の顔を見て)