>>205
(その日はいつものように、魔法少女となって以来、日課と化した魔女退治を行っていた)
(ただ、使い魔に行く手を阻まれ、足止めを食らっていたところまでは記憶がはっきりしている)
な、なにを……!?
(攻撃を仕掛けられたはず…だが、それに違和感を感じたのも束の間)
(自身に起きた異変を認識することも敵わないまま、自分の状況を忘れてしまった)
(そこへ声を掛けられて振り向くと───)
なんだい、あんた…あ、あれ…あの……私、何をしてたんだっけ…?
(目の前にいるのは恋人…のはずで、何故自分が戦闘態勢を取っていたか分からなかった)
ご、ごめん、びっくりさせちゃって、何やってたんだ私は…
(相手が遣い魔であることも分からず、魔女退治を使用としていたことも忘れ、警戒を解いてしまった)