(鼻腔をくすぐる汗混じりの仄かな匂い、レンズに迫る艶めかしい肌色、耳にねっとりとまとわりつく甘い声。
踊るようにくねる腰の動き、白い肌の上を滑る手の動きすら彼にとっては未知の官能だ。
本当に、目が離せない。撮影するのを止められない。
突然現れた、非現実的な裸体に夢中になっていた男の子は、未来の唇が紡いだ声が自分に当てたものだと気付くのに、多少の時間を必要とした)
え、あ、わ……!?
(そして、気付いてしまえばあとはこの通り。所詮は思春期入りたての童貞少年、眼前に迫る卑猥な痴女に手を伸ばす勇気すらなく。
けれど、その場から逃げ出すことも出来なかったのは、未来のフェロモンが蜘蛛の巣のように彼の思考を絡めとってしまっていたからか。
関わっちゃダメだ。
真っ当な人間でいたければ、こんな変態お姉さんを相手にしちゃダメだ。
必死で警鐘を鳴らす理性と、誘惑になす術のない欲望とでフリーズした彼は、どうにか動こうとして足をもつれさせ……)
「むにゅっ」
(スマホを持たない方の手で、縋りついたのは偶然にも未来の乳房。
未来と同年代の男たちとは違う、幾分かの子供らしい柔らかさを残した手と指の感触が、彼女のバストに無遠慮に刻み込まれる。
汗に濡れて程よくしっとりとした、張りのある感触の正体に気付いた彼は、慌てて彼女から離れようとして。
結果、その場に情けなく尻もちをついた男の子は、ヌードモデルのように堂々とポーズを披露する未来を見上げる形となってしまい……)
あ、あ……ぅ……っ!!
(その瞬間、男の子が小さく体を震わせると、ほどなくして辺りに濃厚な栗の花の匂いが漂い始めた。
匂いのもとは、尻もちをついたまま涙目になって俯く彼の股間……限界まで張り詰めていたソコに、薄っすらとシミのようなものが見える。
無理もない。
一連の、あまりに現実離れした出来事の果てに、あろうことか女性の胸まで直に触ってしまえば。
校外の奉仕活動にすら喜んで汗を流す程の、純真で真面目な男の子にとっては、それはあまりに強すぎる刺激となるのだ)
ぁ…あ……っ何で……?
(まるで理解が追い付かない。こんな場所で、こんな美人で、けれど変態なお姉さん相手に、それもオッパイ触っちゃっただけで。
射精を終えたばかりのペニスは、若さゆえか未だに張り詰めてズボンを押し上げたまま。
その股間の布地に浮き出たシミは、今や彼の放出した精液の量を雄弁に物語るまでの大きさに広がっていた)
お、お姉さんの、せいだ……ズボンも、パンツも汚れちゃった……全部、お姉さんがそんな変態さんだから……!
(子供らしい責任転嫁……まあ、この場合は確かに未来のせいだと言えるわけだが。
それでも彼はこんな場所での射精にどうしようもない罪の意識を覚えてしまい、未来にそれをなすりつけようと恨みがましく彼女の顔を見た。
誰にも言えない、言えるはずがない。だからせめて、誰かのせいにしないと、情けなくて泣き出しそうになる……そんな葛藤が、彼の表情からは見て取れることだろう)
責任……取って……汚れちゃったの、責任取って下さい!
(それは、特に他意の無い言葉。ただ、なじりたいだけのもの。自分は悪くない。このお姉さんが悪いんだ――精一杯、自分を正当化しようとする試み。
けれど、露出の高揚に包まれ、童貞少年の初々しい反応を目の当たりにし、彼の放った白濁液の匂いを胸いっぱいに吸い込んで。
尚且つ、目の前には未だに固さを失わない、それどころかさっきよりも強烈な存在感を放つ男性器が、座り込んだままの少年の股間でこれ見よがしにテントを張っている。
そんな状況下にあって、未来が……露出狂の変態痴女がどんな風に「責任」を取ろうとするのかまでは、まだ幼さの残る彼の想像力の及ばないところだった)
【弄ぶ、というのとは少し違う形ですが、大丈夫でしょうか。
個人的には、思わず射精しちゃったショタを、お姉さんがお口で綺麗にしてくれるというシチュエーションが大好きなのですが……】