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(かなり背の高いお姉さんの容姿はタダでさえ、人の目を引くうえ、
現在顔が赤くて、汗ばんだ感じで……。つまりは、えっちに発情していて、
コートの下を知っていなくても雄を引き寄せる牝の匂いを振りまいており)
(そんな未来をちょっと誇らしげに、頑張ってエスコートしようとしている浩二は
……同時に、未来の露出癖を意識してか、刺激している)
(敏感な腰にコート越しに手を回して道を歩けば、道行く人々の視線が刺さり)

(えへっ、こんな美人のエロいお姉さんとデートしてるなんて……。)
(あのコンビニに行く前の自分は絶対に信じないだろうなと、ちょっと思いながら、
たどりついたバス停と未来をちょっと交互に眺め、時間を確認する)
(よぅし、専門のバス停で時間もまだありそうだし……。)
(極力心の中のイタヅラ心を悟られぬように、無表情に未来に向き合うと)
(ポケット内のリモコンのスイッチをオンにして、発情した未来の膣内の玩具を震わせる、
ある程度人目がある中で明らかに熱のこもった吐息を吐き出す未来の姿は、
少年の支配欲を満たしており)

―――っ、み、未来?
(男から見て死角にいるとはいえ、未来の方を見ていた浩二は、声をかけて来た若い男性に気付き、
自分と同じような好色の視線をぶつけているだろう男性に、一瞬動揺するが)
……どうも、背が低くて、すみませんが、未来の彼氏です。
(あからさまに見せつけるように、腰を触りながら睨みつけると、若い男性の眼には、
奇異に思う表情と同時に、未来の言葉の前の自分の様な動揺が見られて)
お兄さんが心配してくれたなら、ありがとうございますけど、見ての通り、先約ですので……。
(機嫌の悪そうな声で、そういうと、「そ、それならまぁ……?」と、納得がいかなさそうに、
しかし強引にするには、目立ちすぎているので若い男性は引き下がってくれた)

はぁっ……。
(と、安堵して息を吐き出し、はっきり彼氏と言ってくれたお姉さんを見ると、
お互いに顔を見合わせて、……あ、バスがちょうど来た?)
ほらっ、行くよ、未来、遊園地で、もっと楽しもうっ。
(エスコートしながら、バスの後ろの方の座席に、未来を連れ込み)
(……あ。スイッチ切るの忘れてた……?

【すみません、むしろこっちが甘えて遅くなりました】