>>636
はぅ……本当に毛皮だ……!
(ナナチがまずマフラーのようなものを顔から取って見せると、毛皮の素顔に心奪われる)
(外套を取って上着を脱げば、前進の獣毛や胸から下の白毛が美しく、
 ふわりと部屋の中の暖流に乗って、レグの鼻にも上着の中のケモノ臭が届く)
まるでぬいぐるみが喋っているみたいだ……可愛い。
(匂いに誘われるように近づいて、雪原の階層の住人、ナナチの手を取ると肉球や爪などにぎにぎと調べたり)
確かに、こんな毛皮じゃ外の寒さに耐えられそうな……
(心地良い手触りを求めて、手から腕の毛皮を確かめたり)
(肩からわき腹にかけて、ふかふかな獣毛に指を埋めたり撫で回してみたりと)
(無意識のうちに非常に馴れ馴れしく、ナナチを触りまくってしまっている)

そ、そうだよな、冗談だよな……
済まない、何だか喋るぬいぐるみと会話しているみたいで、ついつい触っていたくなるような手触りだったから。
(ナナチに呆れられて腕を引っ込めると、夢中で積極的だった様子もしおしおとなってしまう)
それに、ケモノ臭いその匂いも、なんだかペット小屋に入ってペットを撫でている気分になるな。
(割とデリカシーのない発言は、ナナチがそれを聞いてどうショックを受けるとかそこまでは気が回っていない)
(同様に、自分の事に関しても、とりあえずこんな下層で話し相手が出来たことが嬉しくて)
いかにも、僕は機械人形だ。
ダンジョンの探索で生計を立てていたが、この層まで降りたのは今日が初めてだ。
僕自身どうして作られて、どういう燃料で動いているのかはわからない。
だがとにかく腹は減るし、寒さも感じれば眠りもする。
(自己紹介を兼ねた身体の不思議な性質をナナチにこくこくと説明する)
ところでナナチ、君は……一体何を作っているんだい?
(レグからは、ナナチが作って伊いた飲み物が、お湯に枯れ葉と木の実を溶かしているだけのものにしか見えない)
(しかも驚いた事に、それを人間やレグが普通に飲んでいるものと同じだという)
それがコーヒーだって?!
確かに苦いかもしれないが……君の作っているのとコーヒーとは、だいぶ違う気がするぞ?
(湯気から漂ってくる匂いに顔をしかめながら、わたわたと説明している)
まったく君はどれくらい長い間ここに潜っているんだい?
よければ僕がちゃんとした作り方くらい、教えられるけど……


【中に上着も着てたのか……3巻の初めて逢った場面を基本に見ていたから気付かなかった。】
【あとはケモノ臭いとか言ってしまっているから、お風呂に入ろうって気にさせられるかどうかだな……】
【っと、すっかり待たせてしまった、今夜はここで凍結させて欲しい。】
【次は木曜だったな、21時で大丈夫か?】