>>638
いや、それは……素材はともかく、いろいろ作り方をすっ飛ばしているぞ?
確かに赤い実は食べても味はするだろうが……ちょっと見せてくれ。
(ナナチが持っていた冒険者のメモを覗き込むと)
うむ、確かに材料について書かれているが……
(これではフィールドで材料を集める参考にはなるだろうが、作り方まで指示されたメモにはなっていない)
(本から目を外して、ナナチが作った跡をを比較する)
どちらかというと薬に応用するやり方だな、これは……
本来ならコーヒーとは、もっと時間を掛けて下準備するものだ―― ちょっとその実の残りを、場所も借りるぞ。
(すり潰される前の赤い実をざっと集め、鍋に落としてそれを乾煎りし始める)
(僕が雪原の階層に来てからナナチはずっと遠目に見ていたとすると、この辺の事も知りたかったんだろうか…?)

ふむ……それで元から言葉が喋れたのか。 僕は動物が言葉を憶え始めたのかと思って驚いた。
(ダンジョンに住む魔物の中でも高位の存在や、
 もともと人間だったものが不死性を持ったりすれば言葉は引き継がれるが)
(それらは原因が自らの研究目的だったり呪いだったりするから、
 ナナチの出自はどちらかというと後者が近いのかもしれない)
確かに、ここらは人が容易に踏み入れるものではないからな、ナナチにとって過ごしやすいのかもしれん……
(話している間に、鍋の中の実を転がしながら炙っていく)
(ナナチの拾ってきた実は鍋の中で鮮やかな色が失われていく代わりに、香ばしい匂いを立て始め)
(狭い監視小屋に焙煎の匂いが充満する)

もともと呪いか何かで変化し易い体質になっていたのだろう、
その毛皮ならこの層で住むには丁度良いかもしれないな……僕から見たら、ちょっと羨ましい。
こっちはこの階層に来てからというもの寒くて風邪を引いてしまいそうだ……
(監視小屋に入れてもらって若干抑えられつつあるが、体温の低下から身体の震えは止まっていない)
(そもそもレグも機械人形なのに寒さを感じてしまう所にツッコミ所はあるが…)
(とにかく身体の造りが面倒になっているのはお互い様なようで、
 そこはどことなく親近感を感じてしまわないでもない)
本当は何か「かまど」のような場所を作って、
炒る専用の筒なんかをこしらえておけばこうして面倒な作業も無くなるんだが……
まぁ、店で客に出すわけでもないからこれでいい。
思い出したけど、外で僕も暖かい飲み物で暖を取ろうとしていたのだ。
それがこの階層に来てからあまり余裕が無くて……ふむ、ちょっとこのすり鉢みたいなのも借りるぞ?
ナナチ、済まないがもう一度お湯を沸かしてくれ。
あと汚していい清潔な布を……
(ざっと見渡して、さっき豆をすり潰したのに使われたらしき鉢を見つけると、逆さにしてばっばっと払う)
(炒った香ばしい豆をそこにざっとあけて、今度は丹念にすり潰していく…)


【ふむ、そうか、元が人間という事にしてたか……まぁ原作から設定を借りるとすればそれが一番近いからな。】
【こっちの出自は教えたほうがいいのか? そもそもロボットになってる原因を考えたことが無かった。】
【こ、これは触れないでおくほうが……ゴゴゴ(闇のオーラ)】
【しまった、そっちから返すべき要素が少な過ぎるレスの締め方をしたかもしれない。】
【いかんせん長くなりすぎてしまっているからな……適当に間を持たせてくれると助かる。】

>>660お待たせ。どうやら今夜はナナチの返事でタイムリミットになってしまうのかもしれない……済まない。】