そ、それはそうなのですけれど…
やっぱり今までのお仕事と違ってこう言った衣装は初めてなので戸惑いを感じてしまいますね。
(姿見が近くにあったので少し覗いて見たのだが、やはり今までの自分とは一線を画すと言うべきか)
(サイバー衣装は思いのほか抵抗感を感じて仕方がない。それに下着もない為余計に羞恥心が勝ってしまう)

「響子さんの方も衣装は微調整が必要そうですが概ね問題ないですね。」
「では優子さんと同じくヘッドセットの調整に入ります」

は、はい…よろしくお願いします。

(優子と同じく別のスタッフが響子のヘッドセットを調整はじめる。)
(イヤーパッドがきっちりと耳に当てが割れ、マイクの微調整をしていく)
(これはお互いの声が聞こえやすくする為の物だと認識している響子だったが…)

ーキキキキキキ…キキキキキ…ー
(耳元でキーンと音が木霊する。それと同時にキュッとインナーが全体的に更に引き締まる様な感覚を覚える)
えっ……んっ、ぁ…♪なん…ですか…この、音……頭に、…ひびく…んっ…
(モスキート音が反響する。一体何が始まっているのだろう。)
(優子の方を見るが別段特に異常は見受けられない。自分だけなのだろうか…)
ん……(///// あっ……ふ、ぅ…
(インナーの締め付けが強くなる。特に乳首・秘所・脇・腰回り等。おおよそ性感帯と思しき箇所が重点的に疼き始める)
(やはりおかしい。改めて優子を見るも、しかし普通にしていて。おかしいのは自分だけ?)
(やっぱり慣れない衣装のせいなのだろうか。無意識に恥じらい、勝手に身悶えしているだけなのだろうか…)
(自分が気づかない間に現状認識力が、思考力が衰えていく。更に時間が経過すると)

は、ぁ………んっ…………ん、ぁ…。
(響子は身体をモジモジさせ、自分の身体を抱く様にして太股をこすり合わせ始める)
優子…さん……これ、なにか…あっ、ううん…なんでも、ないです…
(単なる衣装合わせだ。何かおかしい事があろうはずがない。そう思い込むようになってしまって)