狛枝「やあ、また来たよ。ボクの事覚えてる?」
日向「あなたはこの前俺をナンパしてきた……」
狛枝「うん、そうだよ。と言ってもそんな軽い気持ちじゃなかったんだけどな」
日向「……」
狛枝「ところでさ……お花って売れてるの?」
日向「それが……実はあんまり……」
狛枝「そうなんだ。こんなに綺麗な花なのにね。どれも大事に育ててあるのがよく分かるよ。キミは本当に花が好きなんだね」
日向「え……」
狛枝「ボクは綺麗なものが好きだから無論花も例外じゃないよ。ただ……ボクは花よりもキミの方がずっと綺麗に見えるんだけどね、はは」
日向「なっ……!?ま、またからかってるんですかっ?」
狛枝「それは違うよ。ボクはキミに本気で恋をしてるんだ。この数日間ずっとキミの事ばかり考えてた。だから……」
日向「!!あ、ああ、あの俺今日はもう帰ります!さようならっ!」
狛枝「あ、ちょっと……って逃げられちゃったか。というかワゴン置いて行っちゃってるけど良いのかな?
……でも、また会えるよね?ボクは絶対に諦めるつもりはないから精々覚悟しててね、花売りさん?」