>>19
…………。
(狙った獲物をその毒牙にかけ、完膚なきまでに陵辱した少年と、身も心も汚されて絶望に暮れる女教師。)
(自慢気に語る少年とは正反対に、華澄は一言も発することができない。)
(今日まで慎ましく生きてきた彼女にとって、レイプ、そして破瓜の衝撃はあまりに大きすぎた。)
(それも粗野に、乱暴に、無理矢理奪われたのならまだ立ち直る機会は僅かでもあったかもしれない。)
(しかし自分は……。)

うぅっ……!
(嗚咽が込み上げる。)
(嫌でも思い出されるつい先程の自身の痴態。)
(襲い来る快楽をどれだけ拒絶しようとしても、自分の精神に蓋をしようとしても、甘美すぎる電流に立て続けに脳髄を灼かれてたちまち抵抗できなくなってしまった。)
(想像していた程の痛みもなく、呆気なく処女花を散らされた後は陵辱者である少年のなすがままだった。)
(自分がひっきりなしに上げていたはしたない喘ぎ声が今でも耳に残っていた。)
(卓越した性技に翻弄されてあっさり瓦解した女の矜持。)
(快美に耐えるどころか気を確かにもつことすらかなわず、射精されることさえどうでもいいと思ってしまった。)
(自己嫌悪と後悔の念が胸をキリキリと締め上げる。)
(性に溺れる自分など想像したこともない華澄である。)
(それは破瓜以上に屈辱的な事実に違いない。)
(圧倒的な敗北感に支配された女教師の落花の女陰から、征服の証である牡の体液がゴポッと音を立てて逆流してくる。)
(座らされたテーブルにドロリと流れる精液には、無残な朱の色が混入していた。)

…………。
(華澄はもう何を言われてもろくに反応を示すことができない。)
(反応すれば惨めにアクメを極めさせられた自分が余計に惨めになる。)
(睨もうが反論しようが、目の前の少年に無残に犯されたうえ、死にもまさる屈辱的な快感を味わわされた事実が消えることはない。)
(がっくりと頭を垂れたまま、顔を上げることすらできずに華澄は啜り泣いた……ひたすら泣き続けた。)
(制服に包まれた華奢な肩が小刻みに震えていた。)