>>21
うぅっ……うぅっ……!
(途方もない喪失感にしゃくりあげる華澄に対しても、少年の態度に容赦という概念は存在しない。)
(女が泣いているならさらに泣かせてやろう、絶望に暮れているならさらに打ちのめしてやろうという倒錯したサディズムに浸りきっているようだ。)

(泣きじゃくる華澄をよそに非情に映し出される映像、同時に響き始める音声……。)
(そこには男に抱えられ、串刺しにされた体をズンズンと突き上げられている女がいた。)
(女は髪を躍らせ、乳房を揺らし、汗を散らし、そして艶めいた嬌声を次々に放っている。)
(モニターの中の女が性的に興奮しているのは誰が見ても明らかだった。)
(映像には一瞥もくれない華澄だったが、嫌でも内耳に轟く慚愧の喘ぎ声に吐き気が込み上げる。)

やめて……もうやめて……うっ!!
(華澄の啜り泣く声が大きくなる。)
(後から後から大量の涙が溢れ、先に頬を伝い落ちた涙の筋を追いかけていく。)
(しかし目の前の少年は女性のそんな姿にすら劣情や嗜虐心を刺激されるサディズムの権化である。)
(心を折られ、もはやしくしくと泣くだけでろくに反応も示さなくなった獲物にさらなる恥辱を与えようとでもいうように、今し方欲望を放ち尽くした
女の聖裂を指で寛げてくる。)
(内腔の広がった膣はより一層陵辱の証である精液を逆流させ、その奥には華澄の心を思わせる傷ついた粘膜が覗いた。)

…………。
(たちまち回復した若い牡の底知れぬ獣欲をまざまざと見せつけられて息を呑む華澄。)
(まさか……まだ……まだ終わらないの……?)
(涙をいっぱいにためた瞳が戦慄に見開かれる。)
(犯されたとはいえ、これでようやくこの地獄から解放されると心のどこかで安堵していた華澄の美貌から血の気が引いた。)

も、もう許して……もう十分でしょう?
(勝手なことを言い、まだ自分も、それどころか人質である光すら解放する気がないような少年に上擦った声で哀願する。)
(その声には明らかな狼狽の色が浮かんでいた。)
(だが冷血な陵辱者の指はスーッと流れるように陰核へと伸びてくる。)
(まるで必死に懇願する女教師を見下し嘲弄するかのように……。)

い、いやっ!!
(少年の指が急所に振れた途端、華澄は弾かれたようにその手を払いのける。)
(もうこれ以上の辱めは耐えられなかった。)
(最後の気力なのかもしれない。)
(あるいは肉体への刺激で落ちていた心のブレーカーが戻り、放心状態から復帰したか……。)

いやっ!! もういやぁっ!!
(既に精も根も尽き果てるほどに犯され、汚され尽くした華澄だったが、ここで抵抗しなければこの先永遠にこの悪魔に支配されて生きることになる、
そんな気すらしてくる。)
(激しく号泣し、膣内に指を突っ込んで狂ったように男の体液を掻き出し始めた。)
(ドロドロと夥しい量の白濁液がテーブルの上で面積を広げていく。)
(それはところどころに赤色を帯び、自分が汚されたという事実を視覚を通して伝えてくる。)
(だがそんな残酷な光景も、指の動きに呼応したズキズキとした痛みも、華澄をとどまらせることはなかった。)
(今は少しでもこの汚れた精液を外に追いやり、一刻も早くこの男の手から逃れて緊急避妊をしなければならない。)

(かけがえのないものをたくさん奪われ、もう取り返しのつかない身に落とされてしまった自分だが、こんな悪魔の子を宿す……その最悪の事態だけは
絶対に避けなければならなかった……。)