妊婦のミカサちゃんが体の右側を下にしてベッドに横になる
後ろから少し怖々とした表情でエレンがぴったりと寄り添ってミカサちゃんを抱きしめる
二つのスプーンを重ねるような姿でそのまましばらく二人で黙ってる
ミカサちゃんのふくらんだお腹をエレンの左手が愛しげに撫でて
「いるんだな、ここに」
「俺たちの、子が」
と、改めて感嘆したような口調でそっと呟く
エレンその言葉にミカサちゃんも、彼の子を身に宿せたことへの喜びとどうしようもなく
溢れ出してくる彼への愛しさで胸がいっぱいになり恥ずかしそうに
「したかったら、いいよ」と彼に囁く
大丈夫なのか?とまた怖々した口調で尋ねてくる彼に小さく頷いて
ミカサちゃんはパジャマの下と下着の両方に指をひっかけて、するりと自ら両方とも脱ぎ捨てる
普段の正面や横から見た立ってる時のミカサちゃんは明らかにお腹のふくらんだ妊婦だが
こうして後ろから見たミカサちゃんのお尻だけが剥き出された姿は妊娠する前と何も変わらず
彼女のそんな可愛らしいお尻と彼を受け入れようとしてくれる姿にエレンは意を決したように
ゴクリと喉を鳴らして、左手で彼女の左の太腿を支えるように持ち上げて
後ろからの測位の形で、ミカサちゃんのそこにあてがった物を、ゆっくりと少しづつ
ミカサちゃんの中に挿し入れていく
彼が入ってきた感触にミカサちゃんが「くふ」と小さく息を吐き微かに身を震わせる
貪るようにではなく、愛しむように慈しむようにゆったりとエレンが動き始めて
エレンの左手がまたお腹に添えられてきて、ミカサちゃんも自分の手を彼の手に重ねて
耳元で「ミカサ・・・」と囁いてくる彼の吐息にまた愛しさで胸がいっぱいになっていく

全てを終えて幸せな満足感の中でまた二つのスプーンのように二人が体を重ねている時に
ミカサちゃんが少し困ったような表情でエレンに呟く
「ねぇ、エレン」
「・・・どうした?」
「双子に、なってしまったら、どうしよう」
エレンはしばらく呆気に取られたような顔で茫然としていたが、突然大声で笑いだす
何故彼が笑うのか判らずきょとんとした顔になったミカサちゃんをまた彼が抱きしめてきて
彼が笑うたびに揺れるミカサちゃんのお腹を守り愛しむようにそっと手を添えてきて
笑い続ける彼に「?」という表情のまま、ミカサちゃんも彼の手にまた手を重ねる