【置きレスでのお返事にお借りします】

(感じてはいけない筈の切なさを抱いている間に男の人は準備を終えていて)
(彼と繋いだのとは反対の手を取られれば、その意図がすぐに分かる)
一人で帰れるから……うん、大丈夫
(送っていくと言ってくれた彼の言葉を断る)
(自然と手が離れて、逆に男の人と繋いだ手がしっかりと恋人繋ぎになって)
(駅に着いた電車から連れ去られるまま男の人と一緒に降りていく)
(振り返ると彼は心配そうな眼差しを向けてくれて…大丈夫と伝えるように笑みを返す)
(私が大分歳の離れた中年男性と手を繋いでいることには、最後まで気付かなかった…と思う)

…は、はい
(少しだけ頭が冷えて来て、普段しているように猫を被った声音で返事)
(でもこの人に対してそんな態度が通じるわけがないとわかっていた)
(何より私自身が、そんなの長続きさせられなくて、腰に回された手を受け入れる)
(抱き寄せられるまま、寄り添った状態で改札を通り抜けて、ホテルに入るのも拒んだりしない)

(初めて入るホテルの内装を緊張しながら見回して、その間にじっくり体を見られているのを感じる)
(少し乱れていた髪とか服を直して、精一杯可愛く見てもらえるようにしてから)
(スカートを捲られたら、そんな努力なんて意味がないような状態)
(薄く生え揃った毛に覆われた秘部からは白い液体が垂れていて、太ももには濡れた跡)
(男と女の匂いが入り混じって、性交の残り香を色濃く放っているようで)
(女の子にとって見られるのが恥ずかしいと分かっていて、それを見ながら顔を近づけて来る男の人)
…ちゅっ
(そんな意地悪な人に、私の方から軽いキスをする)
(それから甘えるように男の人の首に手を回して抱きつきながら)
(耳元に口を寄せて甘い声音で囁く)
私の名前は加賀美 茉莉。茉莉って呼んでね、おじ様
(彼の前でもすぐには見せなかった素の自分を見せながら)
(もう一度唇を重ね合わせて……でも、それ以上は私からはできない)

【ロール形式でも引き続きよろしくね、おじ様】