【待ち合わせの承諾をありがとう、夜も遅くなりましたが書き出しを置いておきます。】
おっと捕まえたぜ？ よくも俺を変な薬で眠らせてくれたな。
（部屋にやってきた褐色肌の子どもを、階段から音もなく飛び降りた大人が後ろから羽交い締めにする）
（アイフリードのトラップを全て解いたのは、予想外にも海賊風の喋り方をする大人の男の声であった）
（海から上がって小屋へ来たのか、胴体に撒きつく太腕からは磯の匂いがするが、
後ろから抱くようにくっついた肌はつるつるでまさに海の男…という想像を、捕まえた相手に思わせるもの）
あの船の持ち主がどんな奴かと思ったら、まだガキじゃねぇか。
……こんなオモチャで遊ばせやがって。
（子どもを捕まえるために忙しくなった手からおもちゃのアヒルが放られ、チャットの足元から視界へ転がっていく）
なんだこの帽子は……海賊志望かぁ？ 海賊家業をナメちゃあいけねぇ。
（チャットを捕まえる大人の力は強いが、アイフリードハットの上からわしわしと撫でる大きな手は、海賊志望の子どもをからかうような力加減で）
（男の口調からは、チャットのことを女の子だと気付いてさえいない様子が覗えるが）
（チャットがボーイッシュなだけの女の子と判ったら、男がどんな行動に出るかまでは保証はできない）
【…と、このような感じで｡ こちらがキスするまでチャットは暴れられます。まぁ屈強なんでビクともしませんが】
【続きは月曜待ち合わせてからで良いと思います。では今夜（になってしまいましたが）、伝言にてお会いしましょう。】