この近くで触れを隠し持ってるだろ？ それもとびきり速そうなのをよ。
俺は本物の海賊だからな、すぐわかる……仕掛けは面倒だったが、俺に解けない程じゃねぇな。
（チャットが振り向くと、野蛮そうなスキンヘッド男がしっかりと胴体を捕まえており）
（子どもの力で足をバタつかせようが、荒海で鍛えられた大人の男の腕はビクともしない）
ガキじゃなくてなんなんだ？アイフリードが聞いて呆れるぜ♪
大海賊も安っぽくなっちまったもんだなぁ？おい……痛てっ…！
この坊主―― ！
（暴れる少年？のかかとが男の股間に当たると、今までからかい半分だった男の声に多少の怒気がこもって）
暴れるんじゃねぇ！
（片腕で抱きかかえながら短パンの尻を大きな手でバシィッ！と叩く）
ガキとはいえ船を隠してるんだ、動かし方を知らないわけじゃねぇだろう？
おじさんはそいつを戴きに来たんだぜ、大人しくしねぇと……
（凄味をきかせるため正面に抱き直して、顔を近づける。と…）
んん？
（チャットの幼いながらの可愛さに何かの不自然さを感じ始めたが、まだわからない）
【女の子と判ってからキスをしたいですね、もちろん呪いを含んだやつの。】
【チャットが怒って自ら性別をしゃべろうものなら、余計にこちらの興味を引いてしまうでしょう。】