(痴漢どころか自分の意思で女性に触れた経験など無い)
(どうすれば気付かれにくいのか、自分の満足のいく触り方をできるのか知らなかった)
(試しに手の甲側で触れてみると女性の反応は鈍いものの、得られる感触も薄い)
(指を加えると女性の小さな声が聞こえた)
(気付かれた)
(それをマズいと思うよりも、初めて聞いた声に興奮してしまう)
(手首を返して手のひら側で触れると、さっきよりもお尻の感触が分かるようになる)
(スカート越しに伝わる柔らかさを頼りに、頭の中に形を思い浮かべていく)
(下から持ち上げるようにして触っていけば、鋭い声が耳に入ってきた)
(流石にこれは周りにバレるか)
(冷や汗が出そうなほど緊張するが、周りの人が止めに入ってくる様子は無い)
(他人に無関心な車内に安堵しながら、再び指を動かしていく)
(お尻のラインを指先でなぞって覚えていき、その感触と柔らかさも記憶する)
(それだけでもかなりの収穫であったが、それで終わるつもりはない)
(ショーツの形も確かめたかったがスカート越しでは分かりづらく)
(恐らく下着のラインと思しき場所をなぞっていく)
(やがて、指先は深く窪んだお尻の谷間へと辿り着いた)
(その後どうするかは考えるまでも無い)
(お尻だけでなく前へと指を進めていこうとするが、女性は太ももを合わせてきた)
(これ以上指を進ませられない)
(タイトスカートを車内で捲り上げるのは難しく、今できる痴漢はここで限界かに思えた)
(それでもここで諦める気は無くて、どうしようかと考えた後)
(ガタンっと電車が大きく揺れてカーブを通過したタイミングで、一歩前に踏み出す)
(女性との距離を詰めながら、触れていた手をお尻から離し、前に回り込ませる)
(腰を後ろから抱くような形で、手を女性の体の前へと移動させた)
(そしてすぐにスカートに触れて恥丘の辺りから、下へ下へとなぞって降りていく)
(目で見られない上に、女性の体を詳しく知らないので文字通り手探りで)
(閉じられた太ももと股下とが作る窪みに辿り着くと、指を折り曲げる)
(そこが女性の秘部だと思しき場所を、スカート越しに撫で上げ、引っ掻くようにして刺激を与える)
(駅が近いことを告げるアナウンスが車内に響いていることもあって指の動きは苛烈)
(駅に着いたら開くのは目の前のドアで、女性に逃げられる可能性が高かった)
(その前に何とか、この人の嬌声を聞きたいと必死の思いだった)
(前面をそうして攻める一方、女性のお尻にはズボンの膨らみを押し当てていた)
(秘部を刺激するのに懸命で無意識の内だったが、長さや太さをアピールするように腰を擦り付けていく)
【はい。その流れで問題ありません】