>>598

(翌日、共同プロジェクト先である信也の会社で開かれた親睦会に、パーティーにも使えるワインレッドのワンピースに身を包み)
(8cmヒールを履いた莉緒の姿は、その美貌だけでなく親睦会で一番目立っていて入れ替わり立ち替わり信也の会社の男性に話しかけられる)

いいえ、そんなこと無いですよ。私、そういう世界に興味なくって。
声を掛けられたことは何度かあるんですけど、その度に断ってたんです。
(一度退席してトイレから戻ってくると、30代半ばの係長にモデルや芸能人にスカウトされたことはないかと質問され)
(グラスを持っていない手を左右に振り否定して、話が終わると媚薬が混ぜられたことを知らずワインを口に運ぶ)
(親睦会が終わるまでにワインをグラスで二杯飲み干したが、酔いすぎないように注意を払い)
(その後は用意されていたソフトドリンクに切り替えていた)
(会を終えると支度をして帰路に着くが、頬は酔いで僅かに上気させているものの、まだ媚薬の効果は現れてはいなかった)


…………フゥーッ。
(家路につくために乗った電車は、思っていたより遥かに混んでいた)
(空いている座席を探したものの見つけられず、他の客が乗車する流れに押されるまま乗った扉とは逆の扉に寄り掛かる)
(手持ち無沙汰で何となくスマホを出して弄り始める)
…………ハァ、…………フーゥ……。
『今日は親睦会だからそんなに飲まないようにしていたのに、なんか身体が熱い……』
(気づかぬまま飲まされた媚薬が僅かに効果を顕し始めたとは知らず、あまり強くないお酒の影響だと思っていて)
(深呼吸をしても酔いが覚める訳では無いのを知りつつも、何度かしても身体の熱が収まることはなく)
……フーッ、ハーッ…………フゥ〜、ンアッ……。
(何駅か通過する頃には深呼吸の吐息にとうとう甘い響きが混ざり、身体の熱は冷めるどころか熱さを少しずつ増して)
(スマホを弄る指の動きも徐々にゆっくりとなり、車窓の外に向けた視線には明らかに潤み発情の色が浮かぶ)
ン、ンンゥ……ンハァ……。……あっ、大丈夫です。
(ストーカーの手が注意が散漫になった莉緒に届こうとした時、電車がカーブに差し掛かり車内が大きく揺れて)
(媚薬の影響で脚のふらついた莉緒はがたいの良い男性にぶつかる)
(事情をしらない男は莉緒が具合が悪いのだと勘違いして、気遣い他の客から守るように立ち)
(それがちょうどストーカーに壁をつくるような格好になる)


さてと……ハァ〜、ン……。
(帰宅して手早く汗を流すと翌日が休みなこともあり、LINEをチェックしようとパソコンを立ち上げる)
(仕掛けられたパソコンのカメラを通してストーカの元に送られた莉緒の表情は、お風呂から上がった上気しただけではない艶めいた表情で)
『身体の熱さが収まらない……、それに……』
(キーボードを打とうと少し体を動かしただけで、ノーブラで身に着けたパジャマが媚薬の影響で硬くぷっくりと膨らんだ乳首に擦れて)
(今まで感じたことのないような強い快感を生み出す)
ンァ……アンッ……。
『駄目……こんなこと……でも……気持ち良い……』
(キーボードに乗せていた両手は無意識の内に、片手はパジャマのボタンの間から乳房へと潜り)
(片手は下へ降りてズボンの内への入り込み、指がショーツを持ち上げて進んでいって)
ハァン……ハァッ……ンァッ……アフゥ……ンムゥ……ハァ、ハゥッ……。
(一度自身を慰めだした指は生み出す快楽に押され、さらなる快楽を求めて激しく蠢いて)
(人差し指と中指で乳首を挟んだり、人差し指で円を描くように転がしながら他の指で乳房の形が変わるほど揉みしだき)
(ショーツに挿れた手は最初は大陰唇の両側を慎重に擦り、蜜が溢れ出すと中指と人差し指を膣内に埋めて刺激し始める)
アンッ、ンッ……キモチイイ……ハァ、ンクッ……キモチイイの……ンハァ、アフッ……。
(自分の指が生み出す快感に夢中になって、パジャマのボタンが二つ開けたのも気づかずより強い快感を求めていく)
(しかしカメラには開けたパジャマの間から下乳が覗く映像がチラッと映っただけだった)