>>45
「ちょっと、君っ!!
 だから、そんなに怖がらなくても・・・」
その男の子の怖がり方に、何か違和感を感じる。
普通じゃない何か・・・。
――心の傷を。

「噂・・・?」
それを聞いて違和感は確信に変わる。
この子は噂を耳にして、ここにやって来たあたしたちの仲間だと。

「待って!!」
慌てて追いかけて、男の子の肩を掴んで勢い余って地面に押し付けてしまう。
「君・・・、セックスをしに来たんじゃないの?
 嫌なことがあって、セックスに逃げたいんじゃないの!?」
そして地面にうつ伏せに倒れた男の子の背に頭を預ける。

「あたしが君とセックスしてあげる。
 君の傷を、あたしに見せて・・・?」
そう男の子に優しく、温かく囁きかける。