>>874
(一見何もないに等しい空きテナントの中で、淫靡な気配が押し寄せてくる)
(肉眼には見えないその気配は、明らかに何か霊的な存在のものだ)
来たわね……
(心眼に意識を集中させると、形のはっきりしない淫気の集団がはっきりと見える)
っ、はぁ……
(交魔巫女として常人以上の霊力を帯びているはずの体にも淫気は容赦なく浸透し、体を熱く疼かせる)
あぁんっ!
(暗い気配が胸に忍び寄り、いやらしく乳房を揉む感触だけを伝えてくる)
ん、ふぅ……
(思わず声を上げたところへ、今度は尻、そして太ももにも淫気が襲いかかってきた)
(微かに頬を赤らめ、両ももを擦り合わせようとしたところに、今度は冷たく硬質の感触)
や、何……?
(濡れたチェーンが脚の間に入り込み、ショーツに食い込むようにして秘部を刺激してくる)
んっ、んん、ああっ……!
(チェーンの動きに合わせるようにして、自分から腰を動かし)
(同時に、身悶えに合わせて乱れ躍る右手が、袂から数枚の呪符を弾き出した)

(袂から飛び出た呪符は、霊感のある者にはピンクの光のように見える霊力を放って飛び)
(見えない力で操られるように所定の位置に向かうと、結界を形成する)
(暖かく、清浄で、それでいてねっとりと甘い気が周囲に広がる)

ふふっ……そんなに強引にしなくても、私は逃げないわよ♥
(妖しく微笑みながら囁くと、チェーンに手を差し伸べ、霊力で包み込む)
(そして、まるで長大な男性器にするように、指を絡めて前後にしごき立て)
(淫気の道具となったチェーンを憑代として、淫気に形を与え、性器に仕立てようとする)

【それじゃ、お言葉に甘えて、術を使わせてもらうわね】