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【失礼しました。ゴメンナサイ】
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くっくくっ…
(卑猥なまでに盛りあがった胸を覆っているビスチ
ェの薄い布地の上から、乳首を捻り上げられて、そ
の鋭い痛みに、紅唇から微かな苦悶のうめきを洩ら
す)
(長い間、SM女王としてM男どもの上に君臨して
きた驕りに近いプライドから、さして応えてはいな
いかのように装っている)
(かろうじて口元に笑みを湛えているが)
(鋭角に尖ったエキゾチックな鼻先には脂汗の玉露
が浮き出していた)
お、おまえっ…私にこんな真似をして…ただで済む
と思うなよっ…後で、きつく折檻して後悔させてや
るから…覚悟おしっ!
(吐きかけられた唾液で濡れた冷たいまでに端整な
顔が朱色に染まって、怒りに歪んでいる)
(コメカミには青筋が浮き立ち、官能的なボディが
わなわなと震えていた)
ふふんっ…ケツの青いガキは、まだ乳離れも出来て
いないのかいっ
(胸に鼻を近づけて匂いを嗅ぐようにしている若者
に向かって、軽蔑の眼差しを向けながら毒づく)
(最早、口元にたたえた余裕の笑みは消え失せ、肉
感的な唇から発せられる言葉も汚いものに変わって
いた)
(S女の体臭は、愛用のフレグランスの香りのみな
らず、自らが発している濃厚なフェロモンをも混じ
えて悩殺臭を放っており、若者の鼻腔内に澱んで、
その性感を悩ましく揺さぶっていた)