（自分の考える一番恥ずかしいポーズ候補はいくつかあった）
（四つん這いになって腰を高く上げるポーズ）
（前転を途中で止めるような、マンぐり返しのポーズ）
（仰向けで脚を抱えるようにして開くポーズ）
（どれもとても恥ずかしくて一番は決められなかったが）
（これらのポーズには全て共通している点があった……そしてその共通点は今とっているポーズにはなかった）
（それは、お尻の穴が丸見えになるということ）
（自分にとって、一番恥ずかしいポーズの条件にはお尻の穴を晒すというのが第一条件だった）
（それは裏を返すと、他のどんな所を、どんな格好を見せようと、その場所だけは見せたくなかったということ）
（裸やアソコは見せるにしても、お尻の穴だけは絶対に見せなかった）
（そこを見せた時点で人間は威厳もプライドもあったもんじゃなくなると思ったから）
（かと言って今のポーズなら恥ずかしくないというわけではない）
（お尻の穴を見せるよりはマシというだけで、胸やアソコを見せるのだって当然恥ずかしいし、そもそも裸でいること自体が恥ずかしい）
（今の格好だって、覚悟と葛藤の上で……なんとかとったポーズなのだ）
（自分でできる範囲でもっとも恥ずかしいポーズ……という意味では嘘ではなかった）
M女みたいですか……まぁ、今のあたしの立場は……その通りですから。
（明かりの下で、着衣の相手と全裸の自分）
（さらに股間を濡らして、こんな恥ずかしい格好までしている）
（自分は何をやっているんだろうとどんどん惨めな気分になってくる）
……っっ！！
（そんな自分の近くに彼が座り込むと、不安げに身体を少し震わせて）
……や……
（自分で作った胸の谷間に手を差し込まれると、彼の手を胸で挟んでいるような格好になって、自分の胸の弾力をそれぞれ彼の掌と手の甲に伝え）
あっ！！
（乳首に触れられると、まるでそこがクリトリスになったんじゃないかと思うくらい敏感に反応する）
くぅっ……！
（さらにそこを摘まれ、転がされれば彼の指の間であっという間に乳首が硬くなった）
ひぁっ！！
（続けて無防備になった秘所に指が添えられ）
（思わず脚を閉じそうになってしまうのを踏みとどまる）
お……仕置き……？
（その言葉に反応する）
か、かしこまりました……ご主人様……んんっ！！
（お仕置きというのは、単純に今のプレイを指すのか……それとも自分の落ち度を指摘しているのか）
あっ……あぅぅ……あんっ！！
（太さもさほどなく、振動もしない指の刺激はそれほど強くは無い）
（しかし生まれて初めて、異性の手に無抵抗でそこを弄らせているという状況に身体が昂ぶっていく）
ふぁっ……あぁっ……（男の人に……手マンされてるよ……っ！！）
（バイブで濡らされた股間から新しい愛液が漏れてきて）
（彼の手をベトベトに汚していく）