はい…ブレッツ様、とっても温かい……
(ふわり、柔らかな毛布の僅かな重みが体を包み込む)
……ごめ、なさい。ブレッツ様…
言葉が、うまく出てこなくて…私。
体の力が、抜けてしまいそうで……ブレッツ様…
(暖かな手が背中を支え、指先を暖める)
(自分の手を握り締め、胸元へ導くその力強さに大きな安堵感を覚え)
(その想いは張り詰めた体と心を解すには十分な役目を果たしていた)
はい……ブレッツ、様……
ごめんなさい。今夜だけ、今夜だけは…
明日からは、また…いつもの私に……戻りますから…
(いつでも、いつまでも共に…そう誓い合った、その強さを腕の力に変え)
(強く、強く抱きしめられる)
(ブレッツ様の優しさを、自分への愛情を強く感じ…ただ、その腕に包まれていたいと目を閉じる)