え?我慢、きゃ!
(とさり、としっとりした苔の生える柔らかな地面に押し倒され)
(見上げればヴェンの熱っぽい瞳と視線があって)
(その瞳がだんだん近づいたかと思うと唇に柔らかくて少し渇いたヴェンの唇が触れた)
(驚きに目を白黒させていれば唇はすぐ離れ付き合えという彼の言葉にますます目を白黒させた)

付き合…えぇ!?私が、ヴェンと!?
(正直ものすごく嬉しいが突然のことすぎてとっさに言葉が出てこない)
(ずり下がった眼鏡をかけ直して改めてヴェンをみれば恐い位に真剣に見つめられる)
(その表情はまるで大人の男の人のようでどきりと胸が高鳴った)
ひゃ、う、うん。嬉しい…。私、ヴェンの事がずっと好きだったの…!