>>320
「ハアァーーッ!!」
(渾身の力を込めて振り下ろされた虹色の霊気の剣と凍てついた妖気を纏った棍がぶつかり合い、
轟音と衝撃が空き地を包み、余波が木々を揺らす中、凍気が緩み温度が上昇して行く)
「やった、勝ったぞ…?」
(柄に伝わる手応えに勝利を確信した悪刀娘の安堵の表情が、文字通り凍り付く)
(上昇していた気温が再び低下して行く、地面に一直線に刻まれた溝の終着点、そこから立ち昇る
砂煙の中、いる筈の無い人影が次第に見え始めて来る)
「な、何だ、まさか…そんなっ…」
(動揺を抑え奪魂丸を両手で構え直すが、最大級の霊気を放った為に悪刀娘の力は大きく減退していて)

【では、場所は屋根の有る場所をお願いします】