【今回は、此方から書き出します】
(自分の平謝りする姿に逆に困惑し、肩に手を置き、頭を上げるように言う蜘蛛の妖怪の
化身の女性からの自己紹介に、こちらも名前を教えて)
「立原蜘子さん、ですね…? 私は、三河律子っていいます」
(次に蜘子からの提案は予想外の物だったが、退魔剣士として何種類もの妖怪と接して来た
経験から、さほど驚かずに同意して)
「私が蜘子さんと同じ蜘蛛になるの?」
「えぇ、私が勘違いで壊してしまったし、それで蜘子さんが良ければ…」
(そう言いながら、制服の胸元から保魂珠を取り出し、首から外すと部屋の隅に置いて)
「これがあると、多分、妖変化出来ないと思うから」
(済まなさそうに保魂珠に声をかけると、蜘子へ向き直り、言葉をかけて)
「あの、じゃあ、お願いします…」
【今回も宜しくお願いします】