(繭の外からの蜘子の言葉に言葉に答える様に、鋭い剣の切っ先と五本の爪が
繭を切り裂くと、その中から一体の妖怪が歩み出て来る)
「蜘子殿、今回も世話になった」
(頭を下げ感謝する姿は、基本的には以前の悪刀娘のプロポーションを維持して
いるが、羽織と袴は袖無しのベストと股下ギリギリのミニスカートへと蜘蛛糸を
編んだ物へと変わっていて)
(その肌は薄い青色へ、白目の無くなった眼は複眼へ、右手の手首関節からは
奪魂丸と同型の剣が伸び、左手の爪は鋭く伸びて)
(足のつま先も前指が二本、後ろ指が一本の物へ変貌していて)