>>464
そんなことないわ、お兄さまが教えてくれる遊びならきっと楽しいに決まってるもの。
でも、さっきも言ったけど、楓はお兄さまと遊べるならなんでもいいの。
(お兄さまが双六の準備をしてる間も、なるべく邪魔にならないように)
(けれど離れることはなくぴったりお兄さまに寄り添う)
(手はお兄さまの服の端をつまむ仕草は、離れるのを怖がってるようにも見える)

ありがとう、それじゃ楓からね……えいっ!
(コロコロとサイコロを振ると、目は五を上にして止まる)
一、二、三、四、五っと、えーと……隣の人にせっぷんをする……せっぷん、接吻?
(何度も言い直して接吻の意味を理解したのか、楓の耳が赤くなる)
この双六、初めて遊ぶからこんなのが書いてあるなんて知らなかったわ。
は、恥ずかしいけど、お兄さまになら楓は……ちゅっ
(考え込むように押し黙り、一呼吸おいて意を決して、お兄さまの唇に自分の唇をさっと重ねた)