(「当たり」の相手と対するというのは基本的には情報収集であって)
(その場で取り押さえるという事が出来る訳ではない)
(もちろん、運営と組んでならそうした事も出来るのだろうが、今回の相手は相当なアングラで)
(そうした公的機関を利用するとまるで尻尾を出さないというものだった)
(故に自分が罠に掛っているという事は薄々理解していても深刻な事態のレベルを見誤っていたのだが)
まさしくオークって感じね。
それじゃ、取り敢えず……。
(基本的なプレイしかしていないが、通常ならばそれで十分でもある)
(廃人プレイヤーでは無いのだからある意味当たり前で、況して捜査ともなればそうなるのは必然だった)
(但し探索範囲を広げる為にレベル上げはしていたので、スキルは習得している)
(その「魔法剣士」としてのスキル「ファイアボール」を作りだすと先頭のオークに向けて放出する)
いけ!ファイアボール!!
(まずは直撃、見えているHPゲージと自分のスキルレベルから倒せている事を確信しながら剣を抜いていた)