手下@「そうとも… これまでの御礼をたっぷりとしないとな!
おい、クローゼットから適当に見繕って服を持ってくるんだ。
なるべく過激そうなのをな。」
(後ろ手にされても抵抗する意思と口だけは減らず、その容姿が男たちの扇情を更に煽る)
(張り手をくらわせた長身の黒服は衣装を手に取っていた仲間に、衣服を持ってくるよう指示し)
手下B「へいへい! 相変わらず人使いが荒いねぇ…。
ええと、チャイナに学生服に巫女服とニーソに… アニメ風のこれもいいな。」
(クローゼットを手荒く物色しながら潜入用の衣装を次々と選び取っていく)
手下@「もういいだろ!! 他の住人にばれたらやばい、そろそろヅラかるぞ。」
(イラついていたのだろうか、声を荒げた黒服が引き上げの指示を出せば)
(瑞穂は路地裏に待たせてある車へと押し込められどこへとなく連れていかれ)
手下A「玄隋様、お連れいたしました。」
玄随「うむ、ご苦労だった―――。
やぁ、瑞穂さん… 先程はよくも恥をかかせてくれたね。」
(車窓を彩るネオンの灯りがいつの間にか過ぎ去り、車が入ったのは裏びれた倉庫街)
(そこに飯場の引き戸が開けられると、玄随が場に合わない豪勢なソファに腰かけており)
【改めて今宵も日付が変わる頃までの僅かな時間ですが】
【どうか宜しく御願い申し上げます。】