>>548
「了解です、主任。発信位置の特定も至急進めます。」

(真理の指示に応えて作業に入る隊員たち)

「それにしても、いけ好かない上司だったが、突然主任を無理矢理秘書官にしたり
そうかと思えば、突然事故に巻き込まれたり……いったいなにがどうなってるんだろうな」

「おいおい、そんな詮索は後にしてさっさと作業を進めようぜ」

(そんな軽口めいた会話も行われる中、作業を薦める隊員たち)
(やがて……)

「主任、さきほどの怪電波の発信源がわかりましたよ。
けど、ちょっと厄介なところにありますね……。ここなんですけどね」

(首尾よく電波の発信源を突き止めた先ほどの隊員が再び真理に報告するが、少し困ったような表情を浮かべてタブレットの画面に表示した地図を示す。)
(隊員が指差した場所は多々良島……通称「怪獣島」と呼ばれている場所で、巨大で狂暴な怪獣が何体も生息している現代の魔境とも言われている場所で)

「たしかにここからだと海を挟んでますがそこまで遠いところではないですけど……
ここに行こうとなるとちょっと骨が折れますよ、主任」