お任せください、ご主人様♪
(きゃぴ☆…漫画ならそんな擬音が付いていそうな、猫かぶりの笑み。)
(手を軽く握って胸に寄せるという本来なら絶対しないポーズまで決めて、276からは見えない台所へ引っ込む。)
……ッあ゛ー、久しぶりに高い声出してえ、咽喉痛いわあ。
ふむー…。お台所にあるんはなんやろか…。
げえ、なんなんこの茶葉、古いんやないん?…しゃあないからミルクティーでごまかしたろ…
ああ、お菓子もないやんか!うちの秘蔵のクッキー出さなあかんかあ…。
(お客の眼が無いなら猫を被る必要もないと、だるだるの素顔も露わに、新人メイドは紅茶と茶菓子を用意した。)
(少々古びた茶葉はミルクたっぷりの濃厚ミルクティーにリメイク。泣く泣く手放した秘蔵のクッキーを皿に盛り、お客様の前へ…)
特製ミルクティーとクッキーでございます、どうぞお召し上がりくださいませ♪
(再び猫を被って、内心ぞっとするほどの可愛い子ぶった笑みを浮かべる)